急にアクセルが重くなった!原因と対処方法を解説
いざ車を運転しようと思ったら、何となくアクセルが重くて加速しづらい…ということを経験したことはないでしょうか?
急にアクセルが重くなる現象には、いくつかの原因が考えられます。
今回の記事では、車を運転している途中でアクセルが重く感じた時に知っておきたい、原因と対処方法について解説していきます!
目次
アクセルが重くなる・加速しにくくなる原因
パイピングの抜け、または吸気漏れ
アクセルを踏んでもあまり加速していないように感じる場合、まず「吸気周りのパイピングの抜け」が考えられます。
パイピングとは、パイプ状の形状をしている部品のことを指します。
燃料配管、ブレーキ作動油配管、空気ダクト、排気排出管、電線管などです。このパイピングに穴が開いていると吸気が漏れてしまい、通常通りに吸気できず加速しにくい現象が起こってしまいます。
また、吸気量を測るエアフローセンサーよりもエンジン側で吸気漏れが起こると、供給している燃料と空気の比率が合わず、加速不足とあわせてエンストが起こる可能性も高まってしまいます。
通常の車と排気量が同じでパワーが大きいターボエンジンであれば、インタークーラーに穴が開いている場合も同じことが言えます。
ECU・センサーの不良
ECUとは、車を動かしてからエンジン制御を行うマイクロコンピュータのことです。
電気的な部品で、センサーに異常が起きて想定外の数値がECUに送られると、それをエラーと判断して、燃料の供給を止めることがあります。
これを放置すると、加速不足だけではなく、最悪の場合エンストしてしまう可能性もあります。
とはいえ、ECUの故障はレアなケースです。もしもECUに何らかのトラブルが考えられる場合は、ディーラーや専門店に相談しましょう。
自動ブレーキシステム(AEB)の不良
自動ブレーキシステムは、障害物の見落しやブレーキが遅れときに衝突を軽減するための装備で、「AEB」と略して呼ばれることもあります。
CM等でたまに見かけますが、レーダーやカメラなどにより進行方向の状況を確認しています(メーカーや車種によって多少機能の違いはあります)。
自動ブレーキシステムにトラブルが発生すると、特に異常がなくても危険と判断され、車が動かなくなってしまうことがあります。
もしもアクセルが重くなった場合は、自動ブレーキをオフにしてみてください。オフにした状態で走行ができるようであれば、自動ブレーキのトラブルが原因かもしれません。
センサーやカメラの汚れ・ゴミなどが付着している場合は速やかに取り除きましょう。プログラムの異常であれば、ディーラーや専門店に相談してみてください。
スパークプラグの点火不良
スパークプラグは車のエンジンが動くために必要な点火をするもので、ここに異常が発生している場合、加速不足を引き起こすほか、エンジンが動かなくなる可能性があります。
写真のように消耗が著しい場合は交換をお勧めします。
ただし、個人でやるにはかなりリスクが高いので、無理に自力で対処するのは避けてください。
燃料詰まり・燃料漏れ
何らかの原因で微細なゴミが入り込んだことによって、燃料パイプが詰まることはごく稀にあります。燃料パイプの詰まりが起こると燃料が上手く供給されず、加速ができなくなってしまうのです。
また、わずかに燃料が流れている状態では、始動はできても加速まではできない現象が起こります。
燃料噴霧を電子制御によって調整をし、最適な燃料を供給するインジェクターの目詰まりにも同じことが言えます。
その他アクセルに関する異常
アクセルを踏んだときに重さではなく異音がするような場合は、車そのものに異常事態が発生しているサインです。
アクセルの異音については、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
最後に
今回はアクセルが重くなったときの対処方法について、原因と対処方法を解説しました。
人は、風邪をひいたり、体調不良になったりすると、手足や関節を動かしにくくなりますよね。これは車にも同じことがいえます。
アクセルが何だか重いな、と感じたら、なるべく早めにディーラーや専門店へ相談しましょう。その際、原因がしっかり特定できるよう、今回ご紹介したことをぜひ思い出してみてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。