フロントガラスが割れたまま走行したらどうなる?危険性や対処法を解説
フロントガラスやドアガラスは、割れたまま走行すると危険です。応急処置をしてから、すぐに修理に出してください。
車のガラスが割れたまま走行した場合、いくつかのリスクがあります。この記事では、車のガラスが割れたまま走行した場合のリスク、対処法について解説していきます。
目次
車のガラスが割れたまま走行した場合のリスク
フロントガラスやリアガラスなど、車のガラスが割れたまま走行した場合は、以下のリスクがあります。
- 傷が酷くなる
- 交通事故に繋がる危険性がある
- 警察に検挙される
傷が酷くなる
フロントガラスやリアガラスなど、車のガラスにできた傷は、放置することで状態が酷くなります。
たとえ小さな傷でも、走行中の風圧やドアの開閉などによる車体への衝撃で、徐々に広がっていくからです。
傷が酷くなると、修理で済むはずだったのが、最悪の場合はガラス交換になる可能性があります。
そうなると、車のガラスを綺麗にするための費用が、傷を放置することで高額になっていきます。
交通事故に繋がる危険性がある
車のガラスにできた傷は、放置することで大きな傷に発展する可能性があります。運転中の視界を遮ってしまうような、大きな傷に発展してしまうこともあるでしょう。
視界を遮るような大きな傷は、交通事故に繋がる可能性が高くなり危険です。安全運転を損なわないよう、車のガラスにできた傷には早めに対処してください。
警察に検挙される
フロントガラスやリアガラスなど、車のガラスにヒビが入った状態で走行すると、警察に検挙される可能性があります。
道路交通法・第62条では「整備不良車両の運転の禁止」について、以下の記載があります。
【道路交通法・第62条】
(整備不良車両の運転の禁止)車両等の使用者その他車両等の装置の整備について責任を有する者又は運転者は、その装置が道路運送車両法第3章、もしくはこれに基づく命令の規定、または軌道法第14条もしくは、これに基づく命令の規定に定めるところに適合しないため交通の危険を生じさせ、または他人に迷惑を及ぼすおそれがある車両等を運転してはならない。
引用:道路交通法 | e-Gov 法令検索
※一部抜粋
応急処置済みで修理に向かう途中であれば、警察に検挙される可能性は低いでしょう。
しかし、応急処置もせずに、車のガラスが傷ついた状態で運転をすると「整備不良の車を運転」と見なされて、警察に検挙されてしまいます。
車のガラスが割れたらヒビが広がるのを防止して修理に出す
フロントガラスやリアガラスなど、車のガラスが割れたらヒビが広がるのを防止して、速やかに修理に出してください。
車のガラスにできた傷は保護フィルムを貼って、ヒビが広がるのを防止しましょう。保護フィルムがないときは、セロハンテープで代用してもかまいません。
応急処置をする際は、傷の周囲にあるゴミや汚れを取り除いてください。ゴミや汚れが付着したままテープを貼ると、傷口を塞げなくなることがあります。
応急処置をした後は、ディーラーや整備工場などに、ガラスの修理や交換をお願いしましょう。
車のガラスにできたヒビ、傷の応急処置については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
車のガラス修理にかかる時間と費用
車のガラスが割れてしまった場合、500円玉くらいの大きさより小さいキズやヒビであれば、交換ではなく修理の対応が可能な場合がほとんどです。
フロントガラスは、上部・左右から4cm以内、下部は8cm以内にダメージがある場合は修理ができず、交換となってしまいます。修理か交換かで、かかる費用も変わってくるので、改めてどれくらいのダメージを受けたかを確認しておきましょう。
実際にガラスの修理を依頼すると、どれくらいの時間と費用がかかってしまうのでしょうか。
フロント、ドア、リアの3つに分けて、大まかな時間と費用を表にしてみました。
修理にかかる時間(目安) | 修理費用 (目安) | |
---|---|---|
フロントガラス | 30~60分 | 15,000~25,000円 |
ドアガラス(サイドガラス) | 2日 | 10,000~30,000円 |
リアガラス | 30~60分 | 20,000~40,000円 |
車のガラス交換にかかる時間と費用
ガラスを交換しなければならない場合、修理の倍以上の時間とお金がかかると考えておいてください。表に大まかな時間と費用をまとめましたが、総じて言えるのは、時間も費用も段違いであることがわかります。
さらにいえば、ディーラーで交換してもらうのか、交換するガラスは純正か純正ではないのかでも値段が大きく変わってしまいます。
金額に関してはあくまでも参考程度に見ておいてください。
交換にかかる時間(目安) | 交換費用(目安) | |
---|---|---|
フロントガラス | 40~90分 | 50,000~100,000円 |
ドアガラス(サイドガラス) | 4日 | 30,000~50,000円 |
リアガラス | 60~120分 | 50,000~100,000円 |
車のガラス修理に保険は使えるが慎重に考える
ガラスを修理するにも交換するにも、まとまった費用が必要になってきます。
実際には自身の加入している保険内容と照らし合わせなければならないのですが、飛び石だけではなく、原因がわからない場合や誰が割ったのかがわからない場合でも、適用できる保険が数多くあります。
車両保険は数多くの保険会社があるので、まずは契約している保険内容を確認してみてください。それでも不安な面がある場合は直接問い合わせてみましょう。
保険を適用させると修理費用などが安くなったり全額免除されたりと助かる面も大きいですが、保険を適用させたことによって等級が下がってしまい、保険の更新後の保険料が高くなってしまうことがあります。
保険を適用させて等級が下がると、保険の更新後からは高くなった保険料を払い続けなければなりません。
場合によっては、ガラスの修理は保険を適用せずに、自己負担だけで修理交換などをした方が、コストが低くなる場合もあります。
車のガラスを修理する際の保険適用については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
車のガラスが割れる原因
最後に、フロントガラスやリアガラスなど、車のガラスが割れる原因についても触れていきます。
走行中や停車中など、車のガラスが割れてしまうシチュエーションは以下の3つです。
- 飛び石
- 気温の変化
- 走行中の風(風圧)
走行中や停車中に飛び石がガラスに当たると、当たり所が悪ければ割れてしまいます。特に高速道路での走行中では、車の走行スピードもあいまって小さな石でも大きな衝撃を受けやすいです。
また、小さな傷がガラスにできた場合、気温の変化や走行中の風によって、傷が膨張したり収縮したり、割れたりすることがあります。
特に高速道路を走行中はスピードも出ているため、一般道走行時よりも受ける風圧が強くなっています。
高速道路を走行することが予め分かっている場合は、ガラスに傷が入っていないかを一度確認しておきましょう。
フロントガラスが割れたまま走行した場合についてのまとめ
- 車のガラスが割れたまま走行すると、傷が酷くなったり警察に検挙されたりする
- 車のガラスが割れたら、応急処置をして速やかに修理に出す
- 車のガラスが割れる原因は、飛び石や気圧の変化、走行中の風
フロントガラスやリアガラスなど、車のガラスが割れたままの走行は危険です。ガラスに傷やヒビができているのを発見したら、すぐに応急処置をして修理に出してください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。