車のリアガラスが割れたまま公道を走行できるのか|警察の対応は?

「車のリアガラスが割れたままでも公道を走行できるのか?」
これは意外と知られていないポイントです。フロントガラスとは異なり、リアガラスが破損していても、法律上はすぐに走行禁止となるわけではありません。
しかし、安全性や整備不良による罰則のリスクを考えると、そのまま運転を続けるのはおすすめできません。
今回の記事では、車のリアガラスが割れたまま公道を走行できるのか、警察の対応や適切な対処法について解説していきます。
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目次
リアガラスが割れたままでも車の走行はできる?
リアガラスが破損した状態で、公道を走行することはできます。ただし、傷を放置するとガラスの破片を散らして、他の車両や歩行者に危険を及ぼす可能性が高いです。
そのため応急処置をして、できるだけ早くディーラーや整備工場で、リアガラスを修理したり交換したりしてください。
【警察】リアガラスが割れたまま走行したら取り締まりの対象?
リアガラスが割れたまま公道を走行したら、警察の取り締まりの対象になるのか?傷の大きさにもよりますが、すぐに取り締まりや検挙の対象になるわけではありません。
これは、傷の状態で判断されると考えられます。傷が浅く目立たない状態であれば、走行中は気付かれることもなく、警察に取り締まられることもないでしょう。
ただし傷の範囲が大きく、ガラスの破片を撒き散らしているとします。その場合は「他の車両や歩行者に危険を及ぼす。」と判断されて、警察の取り締まりや検挙の対象になる可能性があります。
【車検】リアガラスが割れたままの状態では車検に通らない
リアガラスは、道路運送車両法・第41条で定められている、保安基準適合品でなければ車検に通りません。
道路運送車両法とは、公道を走行する車両の保安基準を規定する法律です。道路運送車両法・第41条を確認すると、保安適合品を使用するパーツにリアガラスが記載されています。
リアガラスが割れたままの状態だと、修理が必要と見なされてしまうため、車検には通らないです。
【対処法】リアガラスが割れたら応急処置をしてすぐに修理へ!
リアガラスが割れたら、応急処置をしてすぐに修理や交換に出してください。
走行中にリアガラスが割れたら、安全な場所に車を停めて、ガラスの破片を綺麗に掃除しましょう。後部座席に荷物がある場合は、トランクルームに移動させます。
ビニール袋や段ボールなどがあれば、テープで傷口に貼り付けてください。傷口を覆うことで、風が車内に入るのを防げたり、ガラスの破片が飛び散るのを防げたりします。
リアガラスが割れた際の応急処置については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
【料金】リアガラスの修理・交換費用
リアガラスの修理や交換は、主にディーラーや整備工場、車のガラス専門店で行います。
リアガラスの傷が浅く、傷の範囲も広くない場合は修理で対応できます。修理費用は普通自動車で30,000円〜50,000円、20,000円〜50,000円ほどです。
傷が深かったり、傷の範囲が広かったりする場合は、リアガラスを交換しなければいけません。交換費用は普通自動車で50,000円〜100,000円、50,000円〜70,000円ほどです。
リアガラスや車のガラスに傷ができたときの修理費用、割れたガラスの交換費用は以下の通りです。
修理費用 | 交換費用 | |
---|---|---|
普通自動車 | 30,000円〜50,000円 | 50,000円〜100,000円 |
軽自動車 | 20,000円〜50,000円 | 50,000円〜70,000円 |
※費用はあくまで目安です。
※傷の状態や車種によって費用は変わります。
※この費用に関して、フロントガラスは対象外です。
また、衝突によりリアガラスが破損した場合は、リアハッチやピラーなども一緒に破損してしまっていることがあるので、その場合は部品費用も加算されます。
ガラスの破損状況、車種によって修理・交換の値段は変わってきます。必ず業者に費用の見積もりを出してもらい、よく相談するようにしてください。
【Q&A】リアガラスが割れたまま走行できるのか、よくある質問
こちらでは、リアガラスが割れたまま走行することについての、よくある質問を解説していきます。
危険です。
ガラスの破片が、後続車や歩行者に飛び散る可能性があります。
即捕まることはありません。
ただし、警察が「このままの状態で公道を走行すると危険だ。」と判断した場合は、取り締まりの対象になる可能性があります。
リアガラスが割れたまま走行できるのか、についてのまとめ
- リアガラスが割れたまま走行はできるが、応急処置をしてすぐに修理に出す
- リアガラスが割れたまま公道を走行すると、警察の取り締まり対象になる可能性はある
- リアガラスが割れたままの状態では車検に通らない
リアガラスが割れている状態で走行をしても、すぐに警察に捕まるということはありません。ただし、周囲に危険があると判断された場合は、取り締まりの対象になる可能性があります。
交通安全のためにも、リアガラスが割れてしまったら速やかに応急処置をして、ディーラーや整備工場に診てもらうようにしてください。

この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。