車のサイドミラーが故障したときの直し方|修理・交換費用を解説

車のサイドミラー(ドアミラー)は、駐車時の接触や走行中の飛び石などで破損することがあります。サイドミラーが損傷したままの運転は視界が悪くなり、安全運転に支障をきたして危険です。
そのためサイドミラーが壊れたときは、ディーラーや整備工場などの業者に相談して、早めに修理や交換を行いましょう。
今回の記事では、車のサイドミラーが故障した際の対処法、修理金額について解説していきます。
目次
車のサイドミラー(ドアミラー)の故障パターン
車のサイドミラーの構成は、画像の通りミラー(鏡)、内部機構やミラーを保護するカバー、サイドミラーを車体に取り付けるベースです。
車種によっては、ミラーの角度調整や開閉機能を行うモーターや、カメラやウインカーが内蔵されているものもあります。
そのため、車種にもよりますが、車のサイドミラーの故障パターンは、主に次の通りです。
- 全損した
- ミラー(鏡)が割れている
- サイドミラーが開閉しない
- ミラーレンズの角度調整ができない
- ミラー内のモーター音が止まらない
- ミラーを開閉するときに異音がする
- レンズの位置調整時に異音がする
- サイドミラーがぐらつく、ガタつく
- ミラーウィンカーが点灯しない
- サイドミラーカバーに損傷、または傷あり
- カメラ関連の故障
【応急処置】サイドミラーが動かない場合、自分でできる対処法
サイドミラーが割れたり、ぐらついたりガタついたりする場合は、すぐに修理に出してください。症状によってはパーツ交換しなければいけないため、業者とよく相談しましょう。
サイドミラーが動かない場合は、次の応急処置を施すことで、対処できる可能性があります。
- エンジンをかけ直す
- サイドミラーの隙間に詰まっている、異物を取り除く
- 手でゆっくりと開閉する
あくまでも応急処置なので、解決できたとしても、念のためにディーラーや整備工場などの業者に相談することをおすすめします。
エンジンをかけ直す
車の内部機構の接触不良などにより、サイドミラーが動かないことがあります。そのため、まずは車のエンジンを切ってから、再度かけ直すことで接触不良が改善されて、サイドミラーが動く可能性があります。
サイドミラーの隙間に詰まっている、異物を取り除く
サイドミラーの隙間に、砂やゴミなどの異物が入っていることで、サイドミラーが動かないパターンです。
この場合は、針や爪楊枝を隙間に差し込み、異物を取り除くことでサイドミラーが動く可能性があります。
針や爪楊枝で異物を取り除いた後は、水で丁寧に洗い流してください。仕上げに潤滑スプレーを吹きかけると、サイドミラーがスムーズに動きます。
手でゆっくりと開閉する
これは、あくまで最終手段の応急処置です。
サイドミラーが自動で開閉しない場合は、サイドミラーの開閉スイッチを切った後、手動でゆっくりと開け閉めを行ってください。
強い力をかけたり早く動かしたりすると、ミラーが外れたり破損したりする恐れがあるので、必ず丁寧にゆっくりと開閉しましょう。
ちなみに、電動のサイドミラーを手動で開閉すると、内部で損傷が起こるリスクがあります。
そのため、どうしても開閉しなければならないタイミングでない限り、あくまで最終手段としての応急処置として捉えてください。
【費用相場】サイドミラーの修理金額
サイドミラーの修理費用は、故障の程度によって異なります。ちょっとした擦り傷程度であれば、1,000円程度で済む場合もあります。
ちなみにサイドミラーが全損して、ミラーごと交換する場合は20,000〜50,000円の費用が必要です。
業者や店舗によって異なりますが、サイドミラーの修理金額相場は、次の表を参考にしてください。
修理金額 | |
---|---|
サイドミラーが割れている | 1,500円~3,000円 |
カバーに傷がついている | 1,000円~10,000円 |
カバーが割れている | 10,000円前後 |
サイドミラーが動かない(内部機構の故障) | 10,000円~20,000円 |
全損 | 20,000円~50,000円 |
※金額はあくまで目安であり、業者や店舗によって異なります。
※車種によっても、修理金額が変わる場合があります。
サイドミラーの修理はディーラーや整備工場、カー用品店やガソリンスタンドで行います。
ディーラーは純正パーツを使いますが、費用が高額になりがちです。そのため、少しでも費用を抑えたいなら整備工場やカー用品店に相談してください。
ガソリンスタンドの場合、複雑な修理はできないため、カバーの傷など簡単な修理の際に相談してみましょう。
サイドミラーの修理や交換は自分でできる?
サイドミラーの修理や交換は、自分でできないこともありませんが、基本的にはおすすめできません。
これは個人のスキルによって異なるため、作業に慣れていない人が自分で修理すると、却って状態が酷くなる可能性が高いからです。
また、サイドミラーを交換する際は、ドアトリムの脱着を伴うことが多く、ミラーレンズの交換も、脱着に際してコツが必要な場合があります。
そのため作業に慣れない人が行うと、レンズを割る恐れがあり危険です。
【節約】サイドミラーの修理金額を安く抑える方法
サイドミラーの修理金額を安く抑えるには、保証期間内かどうかを確認してください。
整備工場やカー用品店に修理する場合は、複数の業者から無料見積をとったり、中古パーツやリビルト品を使用したりするのがおすすめです。
保証期間内かどうかの確認
新車を購入してから数年以内であれば、保証期間内である可能性が高いです。そのため、まずは保証期間内かどうかを確認してください。
メーカーの保証期間内であれば、修理費用が大幅に安くなる可能性があります。そのため、サイドミラーが壊れたら、まずはディーラーに連絡しましょう。
複数の業者から無料見積をとる
同じ故障、修理内容でも、業者によって料金が異なります。そのため、サイドミラーを修理する際は、複数の業者から無料見積をとるようにしてください。
サービス内容と料金を比較して、インターネットの口コミも確認しましょう。見積もりを比較することで、コスパの良い業者を見つけることができます。
中古パーツやリビルト品を使用する
整備工場やカー用品店で修理する場合は、中古パーツやリビルト品を使用すると修理金額を安く抑えられます。
リビルト品とは、廃車や修理の際に取り外された部品を分解・洗浄・修理・検査し、新品に近い状態にまで戻した中古部品やリサイクル部品のことです。
整備工場やカー用品店で修理する際は、中古パーツやリビルト品について詳細に相談しましょう。
車のサイドミラーが故障したときの直し方についてのまとめ
- サイドミラーが動かないときは、エンジンをかけ直したり、隙間の異物を取り除いたりすることで応急処置できる
- サイドミラーが全損した場合は、20,000円~50,000円の修理金額がかかる
- 自分でサイドミラーを修理したり交換したりするのはおすすめしない
サイドミラーが動かないときは、応急処置で解決できる可能性がありますが、必ず業者に相談してください。
業者に相談する際は複数の業者から無料見積をとって、サービス内容や費用を比較し、最適な業者を選ぶようにしてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。