フロントガラスが飛び石で傷ついたら|修理か交換か?車検の対応も解説

修理・修復

車の走行中、フロントガラスにヒビができる原因の多くは飛び石です。飛び石によるヒビは放置すると広がっていくので、修理や交換などの対応を早めにしましょう。

この記事では飛び石によるヒビの修理・交換費用や、保険が適用できるのか?また車検についても解説していきます。

飛び石による傷(ヒビ)は交換・修理(補修)どっち?

飛び石でフロントガラスにヒビなどの傷が入った場合、軽い傷であれば補修で済みますが、大きい傷やヒビの位置によっては、フロントガラスごと交換しなければいけません。

軽い傷なら修理(補修)して様子見を

軽い傷なら補修でかまいません。補修で済みそうな、飛び石の条件は以下の通りです。

  • 傷のサイズが10円玉未満
  • 傷の位置が上と横が黒い部分から10cm以上、下側は黒い部分から30cm以上離れている

    傷の大きさが小さく視界の邪魔にならず、自動ブレーキなどセンサーの近くになければ、補修をして様子を見ましょう。

    フロントガラの交換が必要なケース

    軽い傷なら補修で大丈夫ですが、以下のケースはフロントガラスの交換を検討しましょう。

    • 傷のサイズが10円玉以上
    • 傷が大きく伸びてしまっている
    • ガラスの縁(黒い部分から10cm以内)に傷ができている
    • デフロスターの吹き出し口の近く、下の黒い部分から30cm以内に傷ができている
    • 自動ブレーキなどセンサーの近く傷がある
    • フロントガラスの端の方に傷ができてしまっている

    傷の直径が2cm以上だと、ガラスごと交換になる可能性が高いです。また、フロントガラスの端に傷ができてしまうと、空気や水を抜く作業が上手く行えずガラスごとの交換が必要になります。

    傷(ヒビ)の種類によっては判断が変わる

    ヒビの大きさ以外にも、傷の種類によって補修で済ますか交換が必要かを判断します。傷の種類は、大きく分けて以下の6つがあります。

    傷跡が目立ちにくい

    A:ブルアイ(牛の目)
    B:ハーフムーン(半月)
    C:スターブレイク(星型)

    傷跡が目立ちやすい

    D:クローバーリーフ(クローバーの葉)
    E:ビーウィング(蜜蜂の羽)
    F:コンビネーション(複合型)

    「A」や「B」の場合は修理跡が残りにくく、「C」のような傷は線ヒビが多いと修理跡が残りやすいです。

    「D」~「F」は施工中にヒビが伸びたり、修理跡が残りやすかったりするので、フロントガラスごとの交換を推奨しています。

    飛び石の応急処置

    フロントガラスに傷やヒビが入ったまま走行を続けると、風圧で傷が一気に広がる可能性があるため、早めに停車して応急処置をしてください。

    まずは安全な場所に車を停車して、傷の状態を確認しましょう。ガラスが傷ついた場合の応急処置としては、以下の方法がおすすめです。

    • 保護フィルム・テープを貼る
    • セロハンテープで補強する

      傷が1cm〜2cmほどの大きさであれば、保護フィルムや保護テープなどで応急処置ができます。

      保護フィルムはゴミやホコリが傷に侵入するのを防いで、補修しても修理跡が残りにくい効果があります。保護フィルムやテープがない場合は、市販のセロハンテープで代用してもかまいません。

      走行中の応急処置は、コンビニの駐車場に車を停めてセロハンテープを購入し、傷に貼って補強するのが現実的です。

      フロントガラスに傷ができたときの応急処置に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

      飛び石でフロントガラスにできたヒビ・傷の応急処置はどうすればいい?

      フロントガラスの傷(ヒビ)の修理(補修)・交換費用

      ディーラーや専門店にフロントガラスの修理をお願いする場合、費用相場は15,000円〜25,000円ほどになります。

      10円玉以下の傷でしたら普通車は10,000円〜15,000円、軽自動車は8,000円〜13,000円ほどが目安です。

      フロントガラスを交換する場合は、ガラスの種類によって値段が変わってきます。交換費用は以下の表を参考にしてください。

      【フロントガラスの交換費用(目安)】

      ガラスの種類(スペック)普通車軽自動車
      純正品80,000〜150,000円70,000〜120,000円
      高性能断熱ガラス80,000〜150,000円〜80,000円
      国内優良品(国産)ガラス60,000〜110,000円50,000〜100,000円
      輸入品ガラス40,000〜90,000円40,000〜90,000円

      目安の価格なので、交換するときは必ずディーラーや専門店から見積もりをとるようにしましょう。

      交換にかかる時間は傷の状態にもよりますが、半日〜1日ほど必要と思ってください

      フロントガラスの交換費用に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

      フロントガラス交換の費用って?軽自動車・普通車のガラス交換はどこですべきか、車両保険の活用とあわせて解説

      ガラス交換に車両保険は適用できる

      飛び石でフロントガラスにヒビが入った場合は、自動車保険で費用をカバーできます。

      ここで気を付けなければいけないのが、保険を適用すると等級が1つ下がり翌年の保険料が上がることです

      翌年の保険料が上がると修理・交換費用を払うよりも、かえって損をする可能性があります。

      保険を適用するかどうかは修理費用の見積もりを出してもらい、担当者と相談して決めるようにしましょう。

      保険の適用に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

      飛び石の傷は車両保険内?適用させない方がいい場合もある

      飛び石でフロントガラスが傷ついても車検は通るのか?

      フロントガラスが傷ついた状態で車検に出したとき、車検の審査基準をもとに検査官の判断に委ねられます。

      車検の審査基準

      フロントガラスの車検基準は、以下の通りになります。

      • ガラスが容易に貫通されない強度を維持していること
      • ヒビや傷があってもドライバーの視界が確保できる状態であること
      • 前面・側面ともに透明で視界をさまたげる歪みがないこと(サイドガラスも同様)

      以上のポイントをクリアしないと検査は通りません。フロントガラスに傷やヒビがあると「視界の確保が十分にできない」と判断されます。

      車検の審査基準に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

      フロントガラスのヒビは車検基準をクリアする?チェックされるポイントも合わせて解説します!

      検査官の判断次第だが「通らない」と思った方が良い

      「小さい傷だし視界の邪魔にならないから大丈夫だろう。」と自分で判断しても、検査官がNGを出せば車検には通りません。

      ウィンドリペアを実施していればほとんどの場合は検査を通過しますが、検査官や、ウィンドリペアの仕上がりによっては検査が通らない場合もあります。

      車検の審査基準は、検査官の判断次第によったりするので、車検に出す際は、小さな傷でも補修してから検査するのがおすすめです。

      フロントガラスの飛び石まとめ

      飛び石でフロントガラスにヒビが入ったときは、以下の対処を参考にしてください。

      • 傷やヒビが広がらないよう応急処置をする
      • 傷やヒビの大きさによって修理(補修)かフロントガラスの交換を決める
      • 保険の適用はできるが自費で負担した方がお得になる

      車検のときに傷があると検査に通らない可能性があるので、できれば綺麗な状態に戻すようにしましょう。

      DUKSではガラスの補修や交換について無料で相談できます。下記から気軽にご相談ください。

      この記事の監修者

      GlassD吹浦先生

      DUKS  府中店 営業事務

      吹浦 翔太

      業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
      現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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