ナンバープレートの種類一覧|図柄入りナンバープレートについても解説

よく見かけるナンバープレートは白色ですが、ときに黄色だったり緑色だったり黒色だったりのナンバープレートを見かけます。
また、カラフルなデザインのナンバープレートも、たまにですが見かけます。それぞれのナンバープレートには、一体どんな違いがあるのでしょうか?
「軽自動車の黄色ナンバーは、何を意味するのか知りたい。」
「緑色や黒色のナンバープレートには、どんな意味があるのか?」
「図柄入りナンバープレートとは、どういうものなのか?」
今回の記事では、そんな疑問について解説していきます。
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目次
ナンバープレートの種類一覧

ナンバープレートの種類は、主に黄色・白色・黒色・緑色・青色の5種類があります。
・黄色:軽自動車・軽商用車
・白色:普通自動車・商用車
・黒色:事業用軽自動車
・緑色:事業用普通自動車
・青色:外務省用車(外交官ナンバー)
出典:ナンバープレートの現状について|国土交通省
青色の外務省用車以外は、私たちの生活で目にする機会が多いです。
ちなみに「商用車」とは「自らが働く車」のことを指します。該当するのは、救急車・消防車・キッチンカー・コンクリートミキサー車などです。
なぜ普通自動車と軽自動車で色が異なるのか?
1975年以前は、共に白ナンバーでした。しかし、主に次の理由で、普通自動車と軽自動車の色分けがされるようになっています。
- 高速料金を徴収しやすくするため
- 高速道路の最高速度が違ったため
高速料金を徴収しやすくするため
高速道路などの有料道路では、普通自動車と軽自動車の料金は異なります(軽自動車の方が安い)。
現在ではETCが普及して、高速料金が自動精算されるようになっています。しかし、ETCが普及する前は、各料金所で係員が高速料金を徴収していました。
そのため、普通自動車と軽自動車を見分けやすくするように、ナンバープレートを白色と黄色に分けられたのです。
(現在でも、有人の料金所は一部 存在しています。)
高速道路の最高速度が違ったため
また、高速道路の最高速度については、以前は普通自動車が時速100km、軽自動車が時速80kmと違いました(2000年10月1日以前)。
警察がスピード違反で取り締まる際に、普通自動車と軽自動車を見分けやすくするために色分けされている、という意味もありました。
高速道路の最高速度については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
事業用車とは?
事業用車とは、営業用車とも呼びます。「自らが働く車」の商用車に対して、事業用車は「運ぶことを業務」としている車です。
主に次の車両が、それぞれのナンバープレートに該当します。
- 黒色の事業用車:宅配便の軽トラック・ワゴン車など
- 緑色の事業用車:タクシー・バス・トラックなど
ちなみに、白タクや白バスなど事業用に用いられているのに、白ナンバーが装着されている場合は違法になります。
青色のナンバープレート|外務省用車(外交官ナンバー)

青色のナンバープレートの外務省用車は、外交官が乗車する車のことで「ブルーナンバー」とも呼ばれています。
ブルーナンバーは、主に外交団用・外交団大公使館・代表部用に分けられており、デザインは青地に白文字です。
また、白地に青文字の、領事団用ナンバーというものも存在します。
ブルーナンバーは、国土交通省ではなく外務省の管轄です。そのため、外務省用車には次の特徴があります。
- 交通違反があっても適用されない
- 自動車税が免除される
これは、「外交関係に関するウィーン条件」によって認められています。
外務省用車には主に治外法権の人物が乗っているため、事故が起きた場合に十分な弁償を受けられない、というケースが存在します。
その対策として国土交通省では、2005年頃から十分な任意保険への加入を、外務省用車のナンバープレート交付の条件として付け加えました。
図柄入りナンバープレートの種類一覧

図柄入りナンバープレートについては、主に次の3つが存在します。
- 全国共通デザイン図柄ナンバープレート
- 地方版図柄入りナンバープレート(ご当地ナンバー)
- 特別仕様ナンバープレート(限定ナンバー)
ご当地ナンバーなどの限定ナンバーについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
全国共通デザイン図柄ナンバープレート

全国共通デザイン図柄ナンバープレートは、地域を問わず誰でも取得可能な特別仕様のプレートです。
モノトーンとフルカラーの2種類があり、フルカラー版は1,000円以上の寄付金が必要です。
令和4年〜9年までの期間限定で交付され、「安全・安心で楽しいお出かけを通じて日本を元気にする」取り組みの一環として導入されました。
参考:新登場 全国版図柄入りナンバープレート 【全国共通デザイン】元気の花を日本中に咲かせよう!|国土交通省
地方版図柄入りナンバープレート(ご当地ナンバー)

地方版図柄入りナンバープレート(ご当地ナンバー)は、地域の風景や文化資源をモチーフにしたデザインが特徴的です。こちらは、地元の魅力を全国に発信する目的で導入されました。
平成30年から交付が始まり、1,000円以上の寄付金を通じて交通改善や観光振興に活用されます。
軽自動車にも装着可能で、地域振興の一環として注目されています。
特別仕様ナンバープレート(限定ナンバー)

特別仕様ナンバープレート(限定ナンバー)は、国際イベントや地域振興を記念して期間限定で交付される図柄入りプレートです。
過去には東京オリンピックやラグビーW杯などに合わせて発行され、現在は大阪・関西万博2025を記念したデザインが登場しています。
※交付期間は、令和7年12月26日(金)までです。
寄付金1,000円以上でフルカラー版を選ぶことができ、地域の魅力発信や交通改善に活用されます。
ナンバープレートの種類についてのまとめ
- ナンバープレートは、5種類存在する
- 普通自動車と軽自動車で色が異なるのは、高速道路での料金徴収や最高速度が関係ある
- 図柄入りナンバープレートについては、3種類存在する
基本的に私たちがプライベートで運転する車は、普通自動車なら白色、軽自動車なら黄色のナンバープレートになります。
もしも、軽自動車で白色のナンバープレートを装着したい場合は、ご当地ナンバーを申請すると良いでしょう。
ご当地ナンバーの申請については、国土交通省のホームページから確認ができます。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。