【高齢者マーク】何歳から車に貼るのか?貼りつけないと罰則はあるのか?を解説
高齢者マークは、「もみじマーク」という名称で1997年から導入されました。現在では「四つ葉マーク」という新しいデザインのマークもあり、努力義務として高齢者が車に貼ることが求められています。
この記事では、高齢者マークのデザインや法律の知識、高齢者マークに対しての疑問・質問について答えていきます。
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目次
高齢者マークのデザインは「四つ葉マーク」と「もみじマーク」の2種類
画像出典元:警察庁|運転者標識を活用しましょう!
高齢者マークには、「四つ葉マーク」と「もみじマーク」の2種類があります。
四つ葉マークは、2011年から導入された新型のデザインです。もみじマークは1997年から使用されているデザインで、2024年現在でも使用することができます。
四つ葉マークの特徴は色彩が豊かで、四つ葉のクローバーとシニアの「S」を組み合わせたデザインです。もみじマークのデザインは、黄色と橙色の水滴のようになっています。
Amazonや楽天などの通販サイトでは、英語の文字が入ったおしゃれなデザインの四つ葉マークもあるようです。
高齢者マークは何歳から貼るのか?貼りつけない場合の罰則は?
こちらでは、高齢者マークは何歳から貼るのか、貼らない場合に罰金や違反点数などの罰則はあるのかについて解説していきます。
高齢者マークの対象は、70歳以上
高齢者マークは、70歳以上が対象になってきます。警察庁のサイトを見ると、高齢者マークの貼りつけについては、以下のように記載されています。
自動車免許を受けている人で70歳以上の人は、加齢に伴って生ずる身体機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼす恐れがあるときには、普通自動車の前面と後面の両方に、高齢者マークを付けて運転するように努めなければならない(道路交通法第71条の5第3項等)とされています。
引用:警察庁|運転者標識を活用しましょう!
また、道路交通法の「道路交通法第71条の5第3項」には、以下の記載があります。
普通自動車を運転することができる免許を受けた者で75歳以上の者は、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面、及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けないで普通自動車を運転してはならない。
引用:e-GOV法令検索|道路交通法第71条の5第3項
※一部抜粋
まとめると以下の人達が、高齢者マークの対象になります。
- 加齢により体の機能が低下し、車の運転に影響を及ぼす恐れのある、70歳以上のドライバー
- 75歳以上の全てのドライバー
70歳以上になると、加齢により体の機能が低下して判断能力が鈍り、運転技術も落ちてきます。そのため、70歳以上になったら「高齢者マークをつける年齢の対象」と、思ってください。
高齢者マークを車に貼りつけなくても、罰金や違反点数はない
ちなみに、高齢者マークを貼りつけなくても、罰金や違反点数などの罰則はありません。実は、高齢者マークを車に貼りつけることは完全なる義務ではなく、努力義務です。
とはいえ、高齢者マークは周囲に自分が高齢者であることを知らせる、大事なサインです。次の項目でも紹介しますが、高齢者マークの車に幅寄せしたり、無理な割り込みをしたドライバーは道路交通法違反になります。
運転マナーのないドライバーを取り締まるためにも、70歳以上の人は高齢者マークをつけるようにしましょう。
高齢者マークを貼っている車は「保護義務規定」の対象
高齢者マークを貼っている車は、「保護義務規定」の対象です。これは、運転している高齢者や高齢者マークを貼っている車に対し、安全に走行するための配慮を周りのドライバーがする必要があります。
危険防止などやむを得ない場合を除いて、強引な幅寄せや無理な割り込み運転を高齢者マークの車に行うと、反則金や違反点数の対象です。
ちなみに、初心者マークを貼っている車に対しても、同様の運転を行うと罰則の対象になります。
反則金や違反点数などの罰則については、以下の表を参考にしてください。
反則金 | 違反点数 |
---|---|
大型自動車・中型自動車等:7,000円 普通自動車・自動二輪車:6,000円 小型特殊自動車:5,000円 | 1点 |
出典:警察庁|運転者標識を活用しましょう!
出典:警視庁ウェブサイト 反則行為の種別及び反則金一覧表/交通違反の点数一覧表
運転マナーの悪いドライバーを牽制する意味でも、高齢者マークを貼っておき、いざというときはドラレコに証拠を残しておきましょう。
高齢者マークを貼る位置
高齢者マークを貼る位置は、「道路交通法施行規則・第9条の6」で定められています。貼る場所に関しては、以下の通りです。
- 車の前面と後面の2ヶ所の、見やすい位置に貼ること
- 地上0.4m以上、1.2m以下の見やすい位置であること
この規定は高齢者マークだけでなく、初心者マークも同様になります。
高齢者マークについての、その他の疑問・質問
こちらでは高齢者マークの、その他の疑問・質問について回答していきます。
問題ありません。
たとえば高齢者マークのついた、両親や祖父母の車を運転するケースもあります。その場合は、高齢者マークをつけたままでも大丈夫です。ただし、保護義務規定が適用されるのは、70歳以上のドライバーが運転している車に対してのみです。
特に予定はなく、あくまで努力義務(2024年1月現在)です。
2024年1月現在は完全義務ではなく、あくまで努力義務です。また、完全義務になる予定も現在のところはありません。
ただし、周囲に自分が高齢者であることを知らせたり、保護義務規定が適用される意味でも、高齢者マークは積極的につけましょう。
カー用品店やホームセンター、店舗によっては100円ショップで購入できます。また、ネット通販での購入も可能です。
調べたところ、特に問題はありませんでした。
調べたところ、特に法律的な問題はないです(2024年1月現在)。ただし、あまりにも奇抜なデザインは控えて、四つ葉マークやもみじマークがしっかりと認識できるものを選びましょう。
奇抜なデザインで高齢者マークであることが認識できないと、「保護義務規定」が適用されない可能性が考えられます。
高齢者マークについてのまとめ
- 高齢者マークの対象になるのは、70歳以上
- 高齢者マークをつけるのは努力義務だが、積極的に貼りつけるべき
- 高齢者マークを貼っている車は「保護義務規定」の対象
70歳以上になると、体の機能が低下して判断能力も鈍り、運転技術が落ちてきます。高齢者マークをつけるのは努力義務ですが、「保護義務規定」の対象になる意味でも、70歳を迎えたら車に貼りつけましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。