高齢者マークは何歳から?義務や違反、付けないとどうなるか解説

高齢者マークは、高齢ドライバーが安全に運転を続けるための大切なサインです。
加齢による反応の遅れや視野の狭まりを周囲に知らせることで、車間距離の確保や無理な追い越しの抑制につながります。
警察庁のWEB情報でも活用が推奨されており、努力義務とはいえ交通社会全体の安心に直結します。
付けないとどうなるのか、違反や罰則が気になる人も多いですが、実際には高齢者マークの車を守るための規定が中心です。
こちらでは高齢者マークの役割や目的、何歳から貼るのか、付けないとどうなるのか等の疑問について解説していきます。
・何歳から貼るのか?
・どこに貼るのか?
・貼らないと罰則はある?
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目次
高齢者マーク(高齢運転者標識)とは?

高齢者マークの正式名称は「高齢運転者標識」です。こちらでは、高齢者マークの目的や役割、何歳から貼るのかを中心に、次の疑問に対して解説していきます。
- 高齢者マークの目的や役割
- 高齢者マークは何歳から貼るのか?
- 高齢者マークのデザインは2種類
高齢者マークの目的や役割
高齢者マークとは、高齢ドライバーが周囲に自分の運転特性を知らせるための標識です。
加齢により判断力や動作が遅れやすくなることを前提に、周囲の車へ「ゆとりある対応をお願いします」というサインを示す役割があります。
高齢者マークを貼ることで、周囲のドライバーが車間を広めに取ったり、急な割り込みを避けたりと、安全に配慮した行動を取りやすくなります。
高齢者本人だけでなく、家族が安心して見守るための仕組みとしても重要です。
道路交通法に基づく正式な標識であり、交通社会全体で高齢ドライバーを支えるための大切な目印と言えます。
高齢者マークは何歳から貼るのか?
高齢者マークは何歳から貼るのかについてですが、次の高齢ドライバーが対象です。
- 加齢により体の機能が低下し、車の運転に影響を及ぼす恐れのある70歳以上のドライバー
- 75歳以上の全てのドライバー
警察庁のサイトを見ると、高齢者マークの貼りつけについては、次のように記載されています。
自動車免許を受けている人で70歳以上の人は、加齢に伴って生ずる身体機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼす恐れがあるときには、普通自動車の前面と後面の両方に、高齢者マークを付けて運転するように努めなければならない(道路交通法第71条の5第3項等)とされています。
引用:警察庁|運転者標識を活用しましょう!
また、道路交通法の「道路交通法第71条の5第3項」には、以下の記載があります。
道路交通法第71条の5第3項
引用:e-GOV法令検索|道路交通法第71条の5第3項
普通自動車を運転することができる免許を受けた者で75歳以上の者は、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面、及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けないで普通自動車を運転してはならない。
※一部抜粋
70歳以上になると、加齢により体の機能が低下して判断能力が鈍り、運転技術も落ちてきます。
そのため、70歳以上になったら「高齢者マークをつける年齢の対象」と、思ってください。
高齢者マークのデザインは2種類

画像出典元:警察庁|運転者標識を活用しましょう!
高齢者マークには、現在2つのデザインが用意されています。
広く知られているのが、緑と黄色を組み合わせた「四つ葉型」の標識で、高齢ドライバーを温かく見守るという意味が込められています。
もう一つは、橙色と黄色を使った「楕円形の新デザイン」で、視認性を高めるために色彩と形状が工夫されています。
どちらもドライバーの好みや、車両との相性で選べる点が特徴です。
道路交通法で定められた正式な標識であり、周囲に「ゆっくり走ります」というメッセージを伝える役割があります。
高齢者マークはどこに貼るのか?

高齢者マークを貼る位置は、道路交通法施行規則・第9条の6で定められています。貼る場所に関しては、次の通りです。
- 車の前面と後面の2ヶ所の、見やすい位置に貼ること
- 地上0.4m以上、1.2m以下の見やすい位置であること
この規定は高齢者マークだけでなく、初心者マークも同様になります。
高齢者マークに関する違反行為や罰則について

高齢者マークを貼らなかった際の罰則について、気になっている人もいると思います。
こちらでは、高齢者マークを付けないとどうなるのかなど、違反行為や罰則について解説していきます。
- 高齢者マークを付けないとどうなるのか?
- 高齢者マークを貼っている車にしてはいけない違反行為
高齢者マークを付けないとどうなるのか?
高齢者マークを貼りつけなくても、罰金や違反点数などの罰則はありません。実は、高齢者マークを車に貼りつけることは完全なる義務ではなく、努力義務です。
とはいえ、高齢者マークは周囲に自分が高齢者であることを知らせる、大事なサインです。
次の項目でも紹介しますが、高齢者マークの車に幅寄せしたり、無理な割り込みをしたドライバーは道路交通法違反になります。
運転マナーのないドライバーを取り締まる芋でも、70歳以上の人は高齢者マークをつけるようにしましょう。
高齢者マークを貼っている車にしてはいけない違反行為
高齢者マークを貼っている車は、「保護義務規定」の対象です。これは高齢者マークを貼っている車に対して、安全に走行するための配慮を周りのドライバーがする必要があります。
危険防止などやむを得ない場合を除いて、強引な幅寄せや無理な割り込み運転を高齢者マークを貼った車に行うと、反則金や違反点数の対象です。
反則金や違反点数などの罰則については、次の表を参考にしてください。
| 反則金 | 違反点数 |
|---|---|
| 大型自動車・中型自動車等:7,000円 普通自動車・自動二輪車:6,000円 小型特殊自動車:5,000円 | 1点 |
出典:警察庁|運転者標識を活用しましょう!
出典:警視庁ウェブサイト 反則行為の種別及び反則金一覧表/交通違反の点数一覧表
ちなみに、初心者マークを貼っている車に対しても、同様の運転を行うと罰則の対象になります。
運転マナーの悪いドライバーを牽制する意味でも、高齢者マークを貼っておき、いざというときはドラレコに証拠を残しておきましょう。
[Q&A]高齢者マークについてのよくある質問
こちらでは、高齢者マークのよくある質問について解説していきます。
問題ありません。
たとえば高齢者マークのついた、両親や祖父母の車を運転するケースもあります。その場合は、高齢者マークをつけたままでも大丈夫です。ただし、保護義務規定が適用されるのは、70歳以上のドライバーが運転している車に対してのみです。
特に予定はなく、あくまで努力義務(2026年2月現在)です。
2026年2月現在は完全義務ではなく、あくまで努力義務です。また、完全義務になる予定も現在のところはありません。
ただし、周囲に自分が高齢者であることを知らせたり、保護義務規定が適用される意味でも、高齢者マークは積極的につけましょう。
カー用品店やホームセンター、店舗によっては100円ショップで購入できます。また、ネット通販での購入も可能です。
調べたところ、特に問題はありませんでした。
調べたところ、特に法律的な問題はないです(2024年1月現在)。ただし、あまりにも奇抜なデザインは控えて、四つ葉マークやもみじマークがしっかりと認識できるものを選びましょう。
奇抜なデザインで高齢者マークであることが認識できないと、「保護義務規定」が適用されない可能性が考えられます。
高齢者マークについてのまとめ
- 高齢者マークの対象になるのは、70歳以上
- 高齢者マークをつけるのは努力義務だが、積極的に貼りつけるべき
- 高齢者マークを貼っている車は「保護義務規定」の対象で、強引な幅寄せや無理な割り込み運転はNG
高齢者マークは、高齢ドライバーの安全を守るための大切な仕組みです。
貼り付けは努力義務ですが、付けないとどうなるのかを理解し、安心して運転を続けるためにも積極的な活用が欠かせません。
購入はカー用品店やWEB通販で簡単にでき、シルバー世代の運転を支える身近な標識として役立ちます。
この記事の監修者
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DUKS 受付窓口責任者
吹浦 翔太
年間84,000件のフロントガラストラブルに対応するDUKSグループで、受付窓口の責任者を務めています。
2008年から6年間、現場での実務経験を積み、現在は国内主要ディーラー各社からの修理依頼を中心に、状況の整理と修理方針の判断に携わっています。
保有資格は「JAGUフロントマスター」「ダックス事務検定2級」。
現場で培った知見をもとに、お客様にとって最善の修理をご案内します。












