軽自動車で高速道路の走行は可能!高速道路や長距離運転に適した軽自動車とは?
現在では軽自動車の技術も進歩しており、ファミリーカーとして人気の軽自動車が存在します。
軽自動車で高速道路を走行することは可能であり、高速料金が普通自動車よりも安いなどのメリットもあります。
しかし、デメリットもいくつかあるので、軽自動車を購入する際は、高速道路や長距離運転に適した車両を選びましょう。
この記事では、軽自動車で高速道路を走行するメリットやデメリット、高速道路を走行するならどんな軽自動車を選べば良いのかについて解説していきます。
目次
軽自動車で高速道路の走行は可能
軽自動車が高速道路を走行するのは、法的に見ても問題ありません。高速道路を走行できないのは、125cc以下の普通自動二輪車や原動機付自転車などです。
これらの車両は高速道路の最低速度である、時速50kmを出して走行し続けることができません。
軽自動車は、最低速度の基準をクリアしているため、高速道路で走行することが可能です。
軽自動車で高速道路を走行するメリット
軽自動車で高速道路を走行するメリットは、高速道路における軽自動車の料金が安いことと、最高速度が普通自動車と変わらないことです。
高速道路における軽自動車の料金は安い
高速道路における料金は、軽自動車の方が普通自動車よりも安いです。たとえば、東名高速道路の東京から御殿場まで利用した場合の料金は、次の表を参考にしてください。
【東名高速道路:東京-御殿場】
車両 | 料金 |
---|---|
普通自動車 | 2,620円 |
軽自動車 | 2,130円 |
出典:高速料金・ルート検索 | ドラぷら(NEXCO東日本)
仮に東京から御殿場まで日帰り旅行した場合、軽自動車の方が高速道路の料金を、往復で1,000円ほど節約することができます。
軽自動車の高速料金が安い理由は、車体が小さいため道路の占有面積が少ないこと、重量が軽いため道路への負荷が小さいことが挙げられます。
最高速度は普通自動車と変わらない
高速道路の料金が安い軽自動車ですが、最高速度は普通自動車と変わりません。車両ごとによる、高速道路の最高速度と最低速度は次の表を参考にしてください。
【各車両別・高速道路の最高速度】
車両 | 最高速度/最低速度 |
---|---|
・大型乗用自動車 ・普通自動車 ・軽自動車 ・大型自動二輪車 ・普通自動二輪車 ・緊急自動車 | 時速100km/50km |
・大型貨物自動車 ・大型特殊自動車 ・トレーラー ・他の車を牽引する場合 | 時速80km/50km |
・普通自動二輪車(125cc以下のもの) ・原動機付自転車 ・ミニカー ・時速50km以上の速度が出ない自動車 | 通行禁止 |
つまり、安い料金でありながら、普通自動車と同じスピードを出すことができます。
とはいえ普通自動車と比べると、軽自動車の規格は小さいです。パワー不足もあるため、むやみやたらにスピードを上げるのはやめましょう。
軽自動車で高速道路を走行する際のデメリットと注意点
軽自動車で高速道路を走行するには、メリットだけではなくデメリットもあります。こちらでは、軽自動車で高速道路を走行する際のデメリットと注意点について解説していきます。
デメリット
軽自動車で高速道路を運転する際のデメリットは、次の3つです。
- 規格やエンジンの出力が小さくパワー不足
- 車両重量が軽いため、風の影響を受けやすい
- シート設計の関係上、長距離運転には不向き
軽自動車は規格やエンジン出力が小さいため、普通自動車と比べるとパワー不足です。エンジンの出力が小さいと、追い越し車線での加速が上手くできません。
また車両重量が軽いため、風の影響を受けやすいです。高速道路ではスピードを出すため、横風の影響を受けやすくなります。
そして、シートの設計が長距離運転向きではないため、長時間運転をすると肩や腰に疲労を感じやすいです。
高速道路で運転する際の注意点
軽自動車が高速道路で運転する際の注意点としては、追い越し車線はできるだけ走行しないことと、風に煽られても落ち着いて運転することです。
まず車線についてですが、追い越し車線(一番右側の車線)はなるべく走行せず、できるだけ左側の車線を走ってください。
デメリットの項目でも解説しましたが、軽自動車はエンジンの出力が小さいため、追い越し車線での加速が上手くできません。
追い越しに時間がかかると後続車に迷惑をかけることもあるため、追い越し車線の利用は極力避けてください。
また、左側の車線はスピードが比較的緩やかなため、軽自動車でも安全な速度で運転ができます。
そして、高速道路では風の影響を受けやすい軽自動車ですが、風に煽られても慌てずにハンドルを制御しましょう。焦って急にハンドルを切ると、事故を起こす原因になります。
高速道路を走行するならどんな軽自動車を選べば良いのか?
軽自動車で高速道路を走行するなら、次のような車両を選ぶのがおすすめです。
- 車高が低めの車両を選ぶ
- ターボエンジン搭載の車両を選ぶ
- シートの設計に注目する
車高が低めの車両を選ぶ
車高が低い車両を選ぶことで、風を受ける面積が減るため、風に煽られにくくなります。
車両重量が軽い軽自動車は、高速道路では風の影響を受けやすいです。そのため、できるだけ車高が低い車両を選ぶようにしましょう。
ターボエンジン搭載の車両を選ぶ
軽自動車で高速道路を走行するのであれば、ターボエンジン搭載の車両を選んでください。
ターボエンジンとは、空気を圧縮する仕組みを用いて、エンジン性能の向上を実現するシステムです。
軽自動車は普通自動車と比べると、エンジンの出力が小さくパワー不足が否めません。
そのため、ターボエンジン搭載の車両に乗ることで、軽自動車のパワー不足を補うことができ、高速道路での走行が快適になります。
シートの設計に注目する
高速道路を運転する際は、長時間・長距離運転のケースもあります。軽自動車はコンパクトなサイズのため、空間の狭いシート設計の車両が多いです。
しかし現在では、頭上や足元に余裕のあるシート設計の軽自動車も販売されています。軽自動車で長距離運転をするなら、頭上や足元に余裕のある軽自動車がおすすめです。
軽自動車で高速道路の走行は可能!についてのまとめ
- 軽自動車で高速道路を走行することができ、最高速度も普通自動車と同じ
- 軽自動車で高速道路を運転するメリットは、高速料金が安いこと
- 軽自動車で高速道路を運転するデメリットは、パワー不足で風の影響を受けやすいこと
軽自動車は高速料金が安いのがメリットですが、デメリットも存在します。そのため軽自動車を購入する際はデメリットをクリアできる、車高が低めでターボエンジンを搭載した、シート設計が広めの車両を選んでください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。