サイドブレーキが凍結してしまった時の対処法と対策法
冬季によく起こる現象として、サイドブレーキが凍結してしまうことがあります。これは特に雪国で発生する現象ですが、実際にサイドブレーキが凍結してしまった場合、車を動かすことが難しくなってしまいます。
そこで今回の記事では、サイドブレーキが凍結してしまって動けなくなった場合の対処法と対策法を解説していきます。
目次
サイドブレーキが凍結するとどうなる?
サイドブレーキが凍結してしまったことによって動かすことができなくなってしまうと、車自体を動かすことができなくなってしまいます。
エンジンをかけてアクセルを踏んだとしても、車は前にも後ろにも動くことはありません。無理に動かそうとするとブレーキが擦れてしまい、部品が破損してしまうことも考えられます。
対処法
実際にサイドブレーキが凍結してしまった場合は、エンジンをかけて車内やエンジンルームを温めてもあまり効果はありません。
サイドブレーキの凍結は、サイドブレーキのワイヤーやキャリパー、ドラムブレーキが凍結してしまっていることによって起こります。
車のエンジンをかけたとしても、サイドブレーキの凍結が直るにはかなりの時間が必要になってしまいます。
サイドブレーキが凍結してしまったときには
- お湯をかける
- 解氷剤を使用する
- ジェットヒーターを使う
この3つの方法を試してみてください。
お湯をかける
サイドブレーキが凍結しているということはすなわち、
- ワイヤー
- キャリパー
- ドラムブレーキ
のいずれかが凍結している状態であるということです。
まずはワイヤーにお湯をかけてみてください。それでも直らなければキャリパー、ドラムブレーキとかけていきましょう。
このとき、お湯の温度は50度〜60度が適温です。お湯が高温すぎると部品が傷んでしまい、低温すぎると再凍結を起こし、凍結部分が広がってしまいます。
また、お湯をかけるときには、一気にかけるのではなく、少しずつ様子を見ながらゆっくりかけていくようにしましょう。
解氷剤を使用する
お湯を用意することができない場合は解氷剤を使用しましょう。
車用の解氷剤は、付けすぎてしまうと部品を劣化させてしまう恐れがあるので、説明書をきちんと読んでから用法・用量を適切に守って使用するようにしてください。
ジェットヒーターを使う
ジェットヒーターを使うことで、サイドブレーキの凍結に対処できることもあります。
すぐにお湯を用意することができない場合、ジェットヒーターはとても役に立ってくれるものです。車の中に常備しておくか、修理工場に問い合わせてみてください。
ヒーターの吹き出し口をワイヤー部分へ向け、左右に振りながら温めると凍結が緩和されます。
予防と対策
駐車するときはサイドブレーキを引かず、シフトを「P」か「1」にする
サイドブレーキの凍結が予想される場合は、なるべく陽の当たりやすい平坦な場所に駐車するようにしましょう。
そして、サイドブレーキを使用せずに駐車します。
【注意点】
サイドブレーキを引かずに駐車する際は、
- AT車…シフトを「P」
- MT車…ギアを「1」
に入れておきましょう。
※下り坂での駐車になってしまう場合、MT車はギアを「R」に入れます。
駐車ができたら車輪止めなどを使用し、車が誤って動いてしまわないようにしましょう。
電動式パーキングブレーキシステムを搭載した車を使用している場合は、システムが作動しないように前もって設定しておかなければなりません。
解氷剤を常備しておく
寒い季節になる前から車の中に解氷剤を常備しておくことで、凍結してしまった場合でもすぐに対処することができます。
最後に
サイドブレーキは、気温が氷点下まで到達すると凍結しやすくなります。
冬場の雪国では特にサイドブレーキの凍結が起こりやすいので、雪が本格的に降り積もる前や、極度の積雪が予想される前日などがサイドブレーキのワイヤーの状態などをよくチェックしておきましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。