サイドブレーキが凍結してしまった際の対処法!電動パーキングブレーキも合わせて解説

寒冷地に行くと、サイドブレーキが凍結してしまうことが稀にあります。実際にサイドブレーキが凍結すると、車を動かすのが難しくなります。そのため旅行やアウトドアなどで、冬に寒冷地へ行く場合は注意が必要です。
今回の記事では、サイドブレーキが凍結してしまって動けなくなった場合の対処法、凍結しないための予防法を解説していきます。
目次
【疑問】サイドブレーキは何度で凍る?
サイドブレーキは、氷点下(0℃)を下回ると凍結しやすいと言われています。また、濡れた道路を走行するなどして、ワイヤーに水分がつくと余計に凍りやすいです。
また、1〜5℃といった氷点下に近い温度で風が強い日も注意してください。日陰に駐車していると、氷点下に達していなくてもサイドブレーキが凍結することがあります。
サイドブレーキが凍結するとどうなる?
サイドブレーキが凍結すると、自動車を動かすことができなくなってしまいます。エンジンをかけてアクセルを踏んだとしても、車両は前にも後ろにも動くことはありません。
無理に動かそうとするとブレーキが擦れてしまい、部品が破損してしまうことも考えられます。
エンジンをかけてもすぐには解決しない
サイドブレーキが凍結したときに、エンジンをかけて車内やエンジンルームを温めても、すぐに解決することはありません。
寒冷地など気温が低い地域では、車が温まるまでに時間がかかってしまうので注意が必要です。
【解決】サイドブレーキが凍結した際の対処法
サイドブレーキが凍結した際には、凍っているパーツにお湯か解氷剤をかけるのがおすすめです。
サイドブレーキの凍結は、サイドブレーキのワイヤーやキャリパー、ドラムブレーキが凍結してしまっていることによって起こります。
まずはワイヤーにお湯、もしくは解氷剤をかけてみてください。それでも直らなければキャリパー、ドラムブレーキとかけていきましょう。
お湯をかけるときの温度は、50度〜60度が適温です。お湯が高温すぎると部品が傷んでしまい、低温すぎると再凍結を起こし、凍結部分が広がってしまいます。
また、お湯をかけるときには、一気にかけるのではなく、少しずつ様子を見ながらゆっくりかけていくようにしましょう。
それでも解決できないときは、JAFなどのロードサービスを読んでください。
寒冷地では電動パーキングブレーキも凍結する?
寒冷地で、電動パーキングブレーキを効かせたまま長時間駐車すると、凍結してしまう危険性があります。凍結すると、パーキングブレーキを解除できません。
自動車メーカー・トヨタの公式サイトでも、寒冷時の電動パーキングブレーキについて、次のように注意を促しています。
寒冷時にパーキングブレーキをかけると、ブレーキ装置が凍結し解除できなくなる恐れがあります。詳細は各車両の取扱説明書(運転のアドバイスー寒冷時の運転)をご確認下さい。
引用:電動パーキングブレーキをかける/解除する方法を教えて。 | トヨタ自動車WEBサイト
電動パーキングブレーキが凍結したら、自力で解決しようとはせず、JAFなどのロードサービスを呼ぶようにしてください。
【予防】サイドブレーキが凍結しないための対策
寒冷地に行き、サイドブレーキの凍結が予想される場合は、サイドブレーキを引かないで駐車します。そのときは、AT車の場合はシフトを「P」に、MT車の場合はギアを「1」に入れてください。
※下り坂での駐車になってしまう場合、MT車はギアを「R」に入れます。
駐車ができたら車輪止めなどを使用し、車が誤って動いてしまわないようにしましょう。
電動パーキングブレーキの場合は、システムが作動しないように前もって設定しておかなければなりません。
サイドブレーキが凍結した場合についてのまとめ
- サイドブレーキは氷点下を下回ると、凍結するリスクがある
- サイドブレーキが凍結した際には、凍っているパーツにお湯か解氷剤をかける
- 寒冷地では電動パーキングブレーキも凍結することがある
冬場に寒冷地へ行く際は、サイドブレーキや電動パーキングブレーキの凍結に気を付けてください。
極度の積雪が予想される前日は、サイドブレーキのワイヤーの状態などをよくチェックしておくのがおすすめです。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。