ガス欠になったらどうする?安全な対処法と罰則・前兆を徹底解説
「走行中に急にスピードが出なくなった」「給油ランプが点いたまま車が止まってしまった」など、突然のガス欠は誰でもパニックに陥るものです。特に高速道路で止まってしまった場合、追突事故の危険性だけでなく、警察による罰則(反則金や違反点数)も気になりますよね。
この記事では、年間8万4,000件以上のフロントガラストラブルなど、車のトラブル対応実績を持つプロの視点から、ガス欠になった際の安全な対処法や、絶対にやってはいけない裏ワザの真実、車への悪影響まで徹底解説します。
万が一ガス欠になってしまっても、焦る必要はありません。まずは落ち着いて安全を確保し、本記事を参考に状況に合った正しい行動をとりましょう。
目次
ガス欠かも?まずは車の症状と前兆を確認しよう

車に次の症状が表れた場合、ガス欠の前兆だと思って間違いありません。
- アクセルを踏んでもスピードが出ない・加速しない
- エンジンやマフラーから異音がする
- エンストを起こす・エンジンがかからない
アクセルを踏んでもスピードが出ない・加速しない
ガス欠になる前兆として、車が完全に停まる前に、スピードが出にくくなり加速しない状態になります。
車がスピードを出すためには、燃料をエンジンに供給して、エンジンの回転数を上げなければいけません。
ガソリンや軽油が十分な量でなければ、加速をするための動力を生み出せないため、スピードを上げることは不可能です。
エンジンやマフラーから異音がする
燃料が足りないと、エンジンへ送り込むガソリン量も安定しないため、不完全燃焼のような状態が起こります。
たとえばエンジンの燃焼が不安定になり、異音や振動が発生する可能性が高いです。また、排気ガスを出すマフラーから異音を感じることもあります。
異常は車種によって違いますが、乾いているような音が聞こえたり、車が小刻みに震えたりするケースが考えられます。
エンストを起こす・エンジンがかからない
エンストとは「エンジンストール」の略称で、車のエンジンが意図せず停止する状態です。
燃料が少なくなると、坂道など車体が傾いた際に燃料がエンジンへ行き届かなくなり、エンストを起こす場合があります。走行中にエンストが頻繁に起こる場合は、ガス欠の直前です。
また、座席に縦揺れのような振動を感じたり、いきなり車が停車して動かなくなることもあります。
【疑問】給油ランプ点灯後、あと何キロ走れる?
エンプティランプ(燃料残量警告灯)とは、ガソリンなどの燃料が減ってきたときに点灯する警告灯です。
給油機マークや丸いオレンジのマークになっており、「ガソリンランプ」や「給油ランプ」とも呼びます。
車種にもよりますが、給油ランプが点灯しても約50kmの走行が可能とされています。
軽自動車やコンパクトカーは、この距離よりも短い場合があるので注意してください。
高速道路上では、ガソリンスタンドを備えたサービスエリアが50km間隔で設置されていると言われています。
ただし、100km以上ガソリンスタンドが無い区間もあるので、油断せずに給油ランプが点灯する前に必ず給油を行ってください。
高速道路でのガス欠は警察を呼ぶ?罰金や違反点数

実は、高速道路でガス欠になったら交通違反の対象で、反則金や違反点数が科されます。ここでは、高速道路でガス欠を起こした場合の対処法と合わせて、解説していきます。
高速道路でのガス欠は「交通違反」になる
高速道路でガス欠になると、単なるトラブルではなく道路交通法第75条の10に基づく「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」として扱われます。
燃料不足で本線上に停止した場合、普通車は反則金9,000円と違反点数2点が科されます。
高速道路は時速100キロ前後で車が流れるため、ガス欠停車は重大事故につながる危険行為です。
給油警告灯が点いた段階で早めにSA・PAへ向かうことが重要で、渋滞などやむを得ない事情がある場合を除き、ガス欠は「交通違反」として扱われる点を理解しておく必要があります。
高速道路でガス欠を起こしてしまったら?
高速道路でガス欠が迫った場合は、まず減速しながら路肩が広い場所へ安全に退避することが重要です。
車を停めたらハザードランプを点灯し、ガードレール外へ避難してからロードサービスや警察へ連絡してください。
携帯電話が使えない状況では、非常電話から道路管制センターに救援を求めることもできます。高速道路上での燃料切れは重大事故につながるため、管理者は迅速な対応を求めています。
【緊急】ガス欠で車が止まったときの安全な対処法

プロが推奨するパニックにならないための初期行動として、ガス欠で車が止まりそうになったら、まずは車を安全な場所に停車させてください。
その後、ロードサービスに連絡するか、自力でガソリンスタンドを目指したり、ガソリン配達を利用したりしましょう。
1. まずは車を安全な場所に停車させる
ガス欠で車の速度が落ちてきたら、まずは安全の確保をしましょう。
何より優先しなければならないのは、巻き込み事故を起こさないことです。車が動かなくなるとどうしても焦ってしまい、対処が遅れてしまうことがあります。
対処が遅れると事故を誘発する原因になってしまうので、特に交通量の多い場所では落ち着いて行動し、正しい対処を行ってください。
2. JAFや任意保険のロードサービスへ手配する
ガス欠になった場所の近くにガソリンスタンドがなければ、自動車保険会社に連絡してロードサービスを依頼するか、JAFに連絡してください。
保険会社の場合
加入している保険会社やプランにもよりますが、ロードサービスの一環としてガソリンを無料で届けてくれるケースがほとんどです。
自分が加入している自動車保険のプランにはロードサービスがついているかどうか確認してください。保険会社によってはロードサービスを行っていない場合があるので注意が必要です。
JAFの場合
JAFに加入している場合は、JAFに連絡しましょう。JAFは24時間365日対応しており、無料でガソリンを持ってきてくれるのです。※ガソリン代はかかります。
会員になる場合は「入会金2,000円、年会費4,000円」がかかりますが、非会員だと高額な料金を請求されます。ガス欠以外にも、パンクや色々な故障にも対応しています。頻繁に運転する人はJAFに加入しておきましょう。
3. 自力でガソリンスタンドを目指す・ガソリン配達を利用する
保険会社がロードサービス対応をしていなかったり、JAFに加入していなかったりなどの場合、近くにガソリンスタンドがあるか探してください。
ガソリンスタンドを見つけたら、以下の3つの中から最適な選択肢を選びましょう。
- 電話をして、ガソリンを現場まで配達してくれるか相談をする
- 距離が近い場合は、ガソリンスタンドまで車を押す
- 同乗者がいて歩ける距離なら、誰かがガソリンスタンドに行く
お店によっては、ガソリンを配達してくれる場合があります。電話で問い合わせて、現場まで配達してくれるか聞いてみてください。
配達が無理な場合、距離が近ければガソリンスタンドまで車を押しましょう。ギアをニュートラルにして、後ろから押せば車は動きます。
ただし、距離が遠かったり途中で坂があったりすると危険なので、気を付けてください。
車を押すのが難しい場合、同乗者がいて歩ける距離なら誰かがガソリンスタンドに行きましょう。ガソリンを受け取って、現場まで戻ってきてください。
ちなみに、ガソリンは「携行缶」という専用の容器があります。携行缶がないと、対応してもらえないことがあるので注意が必要です。
また、ガソリンを取りに行っている間に駐車違反で検挙されないよう、誰か一人は必ず現場に残ってください。
【注意】自力で給油する際の携行缶の正しい使い方
携行缶で自力給油する場合は、まず容器が消防法適合品であることを確認し、静電気を避けながら平坦な場所で注ぎます。
ガソリンは揮発性が高く、わずかな火花でも引火するため、携行缶のキャップを確実に締め、注入口周りにこぼれがないか丁寧に確認することが欠かせません。
給油所では本人確認と使用目的の確認が求められ、セルフスタンドでは従業員以外が携行缶へ給油することを法律上禁止しています。
さらに業務方針や安全管理の理由で携行缶への給油自体を断る店舗もあるため、事前に利用可能か確認が必要です。
ガス欠現場へ戻る際は容器を確実に固定し、車両の揺れで漏れが起きないよう慎重に運ぶことが安全確保につながります。
お金がないのにガス欠になったらどうする?

ガス欠になったとき、たまたま現金ない状態だったら、どうすれば良いでしょうか?対応可能な方法としては、以下の3つが考えられます。
- クレジットカード払いにする
- スマホの決済アプリを使う
- 所持金分だけ給油する
JAFはもちろん、ガソリンスタンドでは基本的にクレジットカード払いに対応しています。
JCBやVIZA、Master Cardなど主要なカード会社なら支払いに問題ありません。
また、JAFの場合はPayPay、LINEPay、auPAY、PayBの決済アプリでの支払いが可能です。
ガソリンスタンドの場合は、お店によって決済アプリに対応していない場合もあるので注意してください。
クレジットカードもなくスマホも持っていない場合は、所持金分だけ給油するのがおすすめです。
JAFの決済アプリ:継続のご案内の中にバーコード決済(請求書払い)が使えるとありましたが、どういうものですか? | FAQ | JAFよくあるご質問
ガス欠が起きたときの「裏ワザ」は本当なのか?
ガス欠が起きた際に「車を揺らす」「ガソリンの代わりに水を入れる」といった裏ワザで解決できるという噂は、全くのデマです。
車を揺らすことで、タンク内にわずかに残ったガソリンを使いきって運転できるという話ですが、車はガソリンを無駄なく使いきれるように設計されています。仮に車が動いたとしても、すぐにエンストを起こします。
また、ガソリンではなく水を入れたとしても車は動きませんし、かえってエンジンを故障させる恐れがあるため、絶対に試さないでください。
ガス欠が車に与える悪影響とは?故障につながるって本当?
ガス欠は燃料ポンプやバッテリー、スターターへの負担をかけます。警告灯が点灯した段階で早めに給油することが、余計な修理費を防ぐ最も確実な対策です。
燃料ポンプやバッテリー、スターターへの負担
燃料が尽きるとエンジンが停止するだけでなく、燃料ポンプや電装系に大きな負担がかかります。
燃料ポンプはガソリンで冷却される構造のため、タンクが空に近い状態が続くと内部が過熱し、寿命を縮める原因になります。
ガス欠後に何度もセルを回す行為は、バッテリーに強い負荷を与え、スターターにも過電流が流れやすくなるため故障リスクが高まります。
特に近年の車は燃料供給や点火制御が電子化されており、燃料切れによる停止は複数の部品へ影響が及びます。
ガス欠以外でエンジンが止まるその他のトラブル
エンジンが突然止まる原因はガス欠だけではなく、複数の機械的トラブルが潜んでいます。
代表的なのがバッテリーの劣化で、電圧が低下すると点火装置が正常に作動せず、走行中でもエンジンが失速します。
さらにオルタネーターの故障が起きると発電が止まり、電装品が次々と機能を失い、最終的にエンジンが停止します。
燃料系ではポンプやフィルターの詰まりが原因で供給量が不足し、ガス欠と似た症状が出ることもあります。加えてイグニッションコイルの不良やセンサー類の異常は、近年の電子制御車で特に発生しやすいトラブルです。
ガス欠を未然に防ぐ!日頃からできる3つの予防策

ガス欠を未然に防いだり、ガス欠が起こったときのトラブルを防いだりするには、次の3つの対策が有効です。
- こまめにガソリンメーターを確認・給油計画を立てる
- 給油ランプが点滅した時の延命運転(エコドライブ)
- 長距離ドライブ前は車の点検と携行缶の準備をする
こまめにガソリンメーターを確認・給油計画を立てる
給油ランプが点灯していなくても、ガソリンの残量が少なくなったら、早めの給油を心がけてください。
残量が少なくても走行できるとはいえ、ランプが点灯してからガソリンスタンドを探す方法を取ると、ガス欠のリスクが高まってしまいます。
早めに給油する習慣をつけ、突発的なガス欠トラブルを防ぎましょう。
給油ランプが点滅した時の延命運転(エコドライブ)
給油ランプが点滅した状態は、燃料が底に近づきポンプが十分に吸い上げられない危険な段階です。
このまま走行を続ける場合は、急加速や急減速を避け、一定速度を保つエコドライブが延命につながります。
アクセルを強く踏むと燃料消費が一気に増えるため、交通の流れに合わせつつ穏やかな操作を心がけるのがポイントです。
エアコンの負荷も燃料消費に影響するため、必要に応じて風量を弱めると走行可能距離をわずかに伸ばせます。
とはいえ点滅後の残量は車種や状況で大きく変わるため、過信せず最寄りのスタンドへ向かう判断が欠かせません。延命運転はあくまで緊急措置であり、早めの給油がガス欠防止の基本になります。
長距離ドライブ前は車の点検と携行缶の準備をする
長距離ドライブに出発する前は、燃料残量だけでなく車全体の状態を確認することがガス欠予防に直結します。
特に高速道路では給油ポイントが限られるため、出発前に燃料計と走行予定距離を照らし合わせ、余裕を持った計画を立てることが重要です。
あわせて携行缶を準備する場合は、消防法適合品であるかを確認し、車内で動かないよう確実に固定します。
携行缶は緊急時の保険になりますが、ガソリンスタンドによっては給油を断られるケースもあるため、事前に利用可能な店舗を把握しておくと安心です。
タイヤ空気圧やバッテリー状態も燃費に影響するため、点検を済ませてから出発することでガス欠リスクを大きく減らせます。
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「glassStyle」は、年間84,000件以上のフロントガラストラブルに対応する「glassD・DUKS」が運営するオウンドメディアです。
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まとめ|ガス欠に備えて正しい知識と対策を
- ガス欠とは、燃料タンク内のガソリンや軽油がなくなった状態のこと
- 加速しにくくなったりエンストを起こしたりしたら、ガス欠の前兆
- ガス欠になったら安全な場所に車を停めて、ガソリンスタンドを探すか保険会社やJAFに相談する
ガス欠は重大な事故や車の故障、高速道路での交通違反につながる危険なトラブルです。万が一の際は決して焦らず、安全な場所への停車を最優先にしたうえで、ロードサービスなどの適切な支援を頼りましょう。
日頃からこまめな給油と事前の点検を習慣づけ、トラブルのない安全で快適なカーライフをお過ごしください。
この記事の監修者
DUKS 受付窓口責任者
吹浦 翔太
年間84,000件のフロントガラストラブルに対応するDUKSグループで、受付窓口の責任者を務めています。
2008年から6年間、現場での実務経験を積み、現在は国内主要ディーラー各社からの修理依頼を中心に、状況の整理と修理方針の判断に携わっています。
保有資格は「JAGUフロントマスター」「ダックス事務検定2級」。
現場で培った知見をもとに、お客様にとって最善の修理をご案内します。

