車についた鳥のフンの落とし方|鳥のフンを放置したら車の塗装が剥がれる!?

車についた鳥のフンは、放置すると塗装を傷める可能性があり、迅速な対応が重要です。鳥のフンには酸性成分が含まれており、車の塗装面を腐食させる恐れがあります。
しかし、適切な方法で取り除くことで、車の美しい外観を維持することができます。身近なアイテムを使えば簡単にフンを落とせるので、早期対処がポイントです。
今回の記事では、車についた鳥のフンの落とし方、放置した場合のリスクなどについて解説していきます。
目次
【早期対処】鳥のフンを落とすには早ければ早いほど良い
車に鳥のフンがついた際に、最も重要なのは「気付いたらすぐに除去すること」です。鳥のフンは水溶性であるため、柔らかい状態であればあるほど簡単に落とすことができます。
発見が早く、鳥のフンが付着してからそれほど時間が経っていない場合は、次の道具を使えば簡単に落とせます。
- ウェットティッシュ
- 濡らした雑巾やタオル
- 濡らしたティッシュ
【除去方法】車についた鳥のフンの落とし方は「柔らかくする」こと
時間が経過して、フンが固まってしまっている場合は、ウェットティッシュや濡らしたタオルでは簡単に落ちません。そのためフンに水分を含ませて、柔らかくしてから除去する必要があります。
時間が経過して固まったフンは、次の方法を試してみてください。
- レベル①:水やウェットティッシュを使う
- レベル②:蒸しタオルを使う
- レベル③:中性洗剤を使う
- レベル④:専用のクリーナーを使う
レベル①:水やウェットティッシュを使う
仕事や観光など、出先で鳥のフンが固まっているのを見かけたら、水やウェットティッシュでサッと落としましょう。水やウェットティッシュであれば、コンビニで購入できますし、車内に置いている場合があります。
フンがついた箇所に水で濡らしたティッシュ、もしくはウェットティッシュを数枚重ねてください。フンが柔らかくなったら、ティッシュやハンカチで優しく摘むようにして拭き取りましょう。
レベル②:蒸しタオルを使う
自宅で発見した場合は、蒸しタオルやお湯で濡らしたタオルを使うのがおすすめです。鳥の分が付着した箇所に、蒸しタオルやお湯で濡らしたタオルで、パックするようにして置いてください。
時間が経過して、フンが柔らかくなったら、ウェットティッシュやクロスで、優しく摘まむように拭き取ると綺麗になります。
レベル③:中性洗剤(台所洗剤)を使う
自宅にあるものを使うのであれば、中性の台所洗剤を使用するのもおすすめです。水分を含ませて柔らかくしたフンを、水で薄めた台所洗剤で拭き取ると綺麗になります。
台所用洗剤は基本的に中性洗剤であるため、車のガラスやボディに傷が付いたり変色したりする心配もありません。水や蒸しタオルで落ちない場合は、中性洗剤も合わせて使用してください。
注意点として、窓枠のゴムパッキンは界面活性剤に弱いです。作業する際は、洗剤がゴムパッキンに付着しないよう、注意してください。
レベル④:専用クリーナーを使う
水やお湯よりも効果があり、台所洗剤よりも安全なのが、専用クリーナーを使うことです。専用クリーナーにはフンを柔らかくする効果があり、簡単に鳥のフンを落とすことができます。
スプレーして拭くだけと作業も簡単で、水垢や虫汚れも合わせて落とせるクリーナーもあります。
※注意※車についた鳥のフンを落とす際に気を付けること
車についた鳥のフンを落とす際は、次の2点に注意してください。
- 一気にフンを取り除こうとしない
- ワイパーで無理に落とそうとしない
一気にフンを取り除こうとしない
鳥のフンがどんな状態であれ、一気に取り除こうとしてしまうとコーティングなどが剥がれたり、傷ついてしまう恐れがあります。
一気に取り除こうとせず、ゆっくり剥がすように落としていきましょう。鳥のフンには虫の死骸や砂が混じっていることも多いので、車を傷つけないよう、優しく取り除くことを心がけて下さい。
ワイパーで無理に落とそうとしない
フロントガラスやリヤガラスにフンが付着した場合、ワイパーは使わないようにしてください。
ワイパーを使って無理にフンを落とそうとしてしまうと、汚れが広がってしまうほか、ガラスやワイパーブレードを傷つけてしまう恐れもあります。
走行中にフロントガラスにフンが付着してしまった場合は、できるだけ早く車を停められる場所を見つけ、ティッシュやタオルで落とすようにしてください。
【NG】鳥のフンを放置したら車の塗装が剥がれる!?
鳥のフンが車についているのを発見したら、放置せずに早めに落としてください。車に鳥のフンが付着したまま放置すると、次のようなダメージが段階的に発生します。
- ステージ①:シミになる
- ステージ②:白く変色する
- ステージ③:クレーターになる
- ステージ④:車の塗装が剥がれて錆になる
ステージ①:シミになる
ボディに付着した鳥のフンを放置すると、シミになる恐れがあります。鳥のフンに含まれるタンパク質が、接着剤のように感じで塗装面に付着します。
塗装面に付着して時間が経過すると、鳥のフンに含まれる強力な酸性やアルカリ性の成分によって、塗装面にシミができてしまうのです。
シミができた場合は、専用のクリーナーを使わないと、汚れが取れません。
ステージ②:白く変色する
シミになって、そこからさらに放置すると、塗装面へと浸食していき白く変色します。塗装のクリア層まで浸食すると、コンパウンドを使って表面を削り取るしか、除去する方法がありません。
ステージ③:クレーターになる
塗装面への浸食がさらに進行すると、鳥のフンが乾燥して縮み、クレーターが形成されて塗装面に凹みが生じます。 コンパウンドで対処するほか、重度になると板金塗装での再塗装が必要です。
ステージ④:車の塗装が剥がれて錆になる
末期になると、クレーターがボディを腐食し、塗装が剥がれて錆びができてしまいます。 こうなると、板金塗装での再塗装しないと回復できません。
さらに最悪の場合は、ボンネットやドアなどのパネルを交換しなければいけなくなります。パーツ交換は高額な費用なため、痛い出費になります。。
【Q&A】車と鳥のフンについて、よくある質問
こちらでは車と鳥のフンについて、よくある質問を解説していきます。
水場と勘違いしている、もしくは縄張り意識が関係します。
車に鳥のフンがよく落とされる理由は、主に2つあります。まず、車のボディが日光を反射し、水面と誤認されることがあります。特に濃い色の車はその可能性が高いです。
また、鳥の縄張り意識も関係しています。車のガラスやミラーに映る自分の姿を敵と勘違いし、追い払うためにフンを落とすことがあります。これらの理由から、車は鳥のフンの標的になりやすいのです。
車に鳥のフンがよく落とされる理由については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ボディカバーを被せたり、カーポートを設置したりすることです。
電線や電灯、大きな木の下に車を停めないことです。
鳥は飛んでいるとき以外にも、枝や電線に止まっているとき、飛び立つ前後にフンをします。そのため、鳥が止まりやすい電線や電灯、大きな木の下に駐車をするのはやめましょう。
自宅や勤務先の駐車場の上に電線がある場合は、管轄の電線会社に相談してみてください。必ずとは言えませんが、鳥よけの対策を行ってくれる可能性があります。
車についた鳥のフンの落とし方についてのまとめ
- 車に鳥のフンがついたら、早ければ早いほど簡単で、ダメージが少ない
- 固まった鳥のフンは、ウェットティッシュや蒸しタオルで柔らかくしてから落とす
- 鳥のフンを放置すると、最悪の場合は車の塗装が剥がれる
車にフンが付着してしまっても、濡らした雑巾やティッシュで拭き取れるので、しっかり対処することができます。
鳥のフンの対処は、早期発見がカギです。春から秋にかけては鳥の活動が活発になるので、気になる人は定期的にチェックしましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。