フロントガラスのシリコン系撥水コーティング|フッ素系との違いは?
フロントガラスに撥水コーティングをしたほうが良いとは聞くものの、フッ素系のものを使えば良いのかシリコン系のものを使えば良いのか、悩みどころです。
今回の記事では「シリコン系撥水コーティング」に着目して、シリコン系撥水コーティングのメリット・デメリットや、フッ素系撥水コーティングとの違いについて解説していきます。
どの撥水コーティングを使用するか、迷っている人は是非参考にしてみてください。
目次
シリコン系撥水コーティングとは
シリコン系撥水コーティング剤は、シリコン樹脂を素材としてできたコーティング剤のことで、車に施すコーティング剤のうちのひとつです。
フッ素系の撥水コーティング剤と比べると、シリコン系の撥水コーティング剤は撥水性が高く、安価であるという特徴が挙げられます。
低速で走行しても雨をしっかり弾く撥水性の高さや、施工・除去などが簡単に行える点、ホームセンターなどでも購入できる点からも、シリコン系撥水コーティングは根強い人気を誇っています。
シリコン系撥水コーティングのメリット・デメリット
こちらでは、シリコン系撥水コーティングのメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット
シリコン系撥水コーティングのメリットは、主に以下の3つです。
・値段が安い
・再施工するときの除去が簡単
・ワイパー傷が付きにくい
シリコン系は1,000円前後でコーティング剤が販売されているので、手軽に撥水コーティングをすることができます。
また、シリコン系のコーティング剤は、市販の油膜除去ツールを使用すれば、比較的簡単に除去できるので再施工がしやすいです。
そのため効果が切れても、コーティング剤や油膜を除去して、簡単に再施工できます。
そして、シリコン系撥水コーティング剤は摩擦抵抗が少ないのが特徴です。ワイパー傷が気になる人は、シリコン系撥水コーティングを施工してみてください。
デメリット
シリコン系撥水コーティングのデメリットは、主に以下の3つです。
・効果の持続期間が短い
・効果が切れかかると油膜のような状態になる
・汚れや傷が目立ちやすい
シリコン系撥水コーティングは、施工から1ヶ月程度で再施工が必要になります。
フッ素系コーティング剤は3ヶ月〜半年ほど効果が持続するため、それと比べるとこまめに施工しなければいけません。
また、効果が切れかかったシリコン撥水剤は、油膜のような状態になって視界不良を起こすことがあります。
シリコン系撥水コーティングの被膜は光沢感があり、綺麗な仕上がりになりますが、傷や汚れがついてしまうととても目立ちやすいのもデメリットです。
シリコン系とフッ素系撥水コーティングの違いや比較
フロントガラスに撥水コーティングをする際に、シリコン系と比較されるのがフッ素系撥水コーティングです。
シリコン系とフッ素系、それぞれの撥水コーティングについて、特徴をまとめたので参考にしてください。
シリコン系 | フッ素系 | |
効果 | フッ素系と比較すると、扱いやすく初心者におすすめ | 被膜が固く、油膜などの油汚れにも強い性質を持っている |
料金相場 | 1,000円前後 | 2,000円~4,000円 |
持続期間 | 約1ヶ月 | 約3ヶ月 |
メリット | ・撥水性が高い ・価格がリーズナブル ・乾燥にかかる時間が短い | ・耐久性が高い ・効果の持続期間が長い |
デメリット | ・耐久性が低い ・持続期間が短いため、施工する回数がフッ素系よりも多くなる | ・施工が面倒(シリコン系に比べて乾燥にかかる時間が長い) ・価格が高め |
手軽さで選ぶならシリコン系撥水コーティング
シリコン系撥水コーティングの魅力は、何と言っても「手軽さ」です。
料金も1,000円前後から購入でき、乾燥にかかる時間も短いため、初めてコーティングをする人でも簡単に施工できます。
耐久性が低く持続期間が短いというデメリットがありますが、市販の油膜除去ツールを使用すれば、比較的簡単に除去できるので再施工がしやすいです。
「初めてコーティングをするのでお試し感覚で施工したい。」という、コーティング初心者の場合は、シリコン系撥水コーティングを試してみてください。
耐久性や持続期間で選ぶならフッ素系撥水コーティング
フッ素系撥水コーティングは、耐久性が高く効果が3ヶ月〜半年ほど持続するのがメリットです。
シリコン系よりもコーティング剤の費用は高いですが、持続期間が長いためコスパには優れています。
コーティング初心者の場合はシリコン系から試して、慣れてきたらフッ素系撥水コーティングに切り替えるのがおすすめです。
シリコンスプレーをフロントガラスにかけるのはおすすめしない
「コーティング剤ではなくシリコンスプレーをかければ、もっと手軽にフロントガラスが撥水できるのでは?」と、思う人もいるかもしれません。
しかし、フロントガラスにシリコンスプレーをかけるのは、おすすめできる行為ではありません。
シリコンスプレーは、基本的にはボディにかけることで、撥水したり艶を出したりします。フロントガラスに吹きかけても、撥水効果は低いです。
むしろ塗りムラが出やすかったり、時間が経つと白っぽくなって視界を妨げたりするなどのデメリットがあります。
フロントガラスにシリコン系撥水コーティングを施工するなら、専用の塗るタイプのコーティング剤がおすすめです。
シリコン系撥水コーティングについてのまとめ
- シリコン系撥水コーティングは、撥水性が高く値段も手頃である
- 持続期間は1ヶ月ほどなので、お試し感覚で使いたいコーティング初心者におすすめ
- シリコンスプレーを、フロントガラスに吹きかけるのはおすすめしない
シリコン系撥水コーティングの特徴は、リーズナブルさです。
手軽に施工できるので、コーティング初心者がまず使うなら、まずはシリコン系から試すのが良いでしょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。