車の外気温計の設置場所|実際の気温と違っていても大丈夫?
車の走行中に外の気温を気にするケースは少ないでしょう。しかし、冬場など路面凍結が気になるケースでは、外気温計を見ることで「路面凍結する可能性がある。」と、危険を察知することができます。
外気温計とは、そもそもどんな場所に設置されている場合が多いのでしょうか?
また、外気温計と実際の気温が違っていても大丈夫なのか?今回の記事で、詳しく解説していきます。
目次
外気温計とは?役割について
外気温計とは、車外の気温を表示する温度計です。「外気温度計」や「車外温度計」と呼ぶ場合もあります。
車の外気温計の数値は、一般的にインパネやセンターディスプレイに表示されています。
車の外気温計の取り付け位置はどこ?
車の外気温計が設置されている場所としては、主に以下の通りです。
・フロントバンパーの内側・裏側
・フロントグリルの内側
フロントバンパーの近くには、エンジンルームがあります。
当然、車を走行しているときにエンジンの温度は上昇しており、正確な気温を測れているのか気になる人もいるでしょう。
実は、外気温計のセンサー付近は遮熱されていて、エンジンルームの熱の影響はほぼありません。そのため、正確な気温を計測できる仕組みになっています。
外気温計を低い場所に設置すると、路面からの熱の影響を受けやすくなります。そのため、ヘッドライトに近い、高い場所に設置しているのが一般的です。
外気温計と実際の気温に誤差があっても大丈夫?故障ではない?
外気温計と実際の気温に誤差があっても、故障しているとは限りません。
季節によっては、外気温計と実際の気温が違うことがあります。特に酷暑を迎える夏場は、直射日光やアスファルトからの照り返しが強いです。
車体の色がブラックの場合は、特に日光の熱の影響を受けやすいでしょう。
そのため、時期や場所などの環境によっては、3〜5℃ほどの誤差が出ることも珍しくありません。
外気温計と実際の気温のズレが生じにくく、春や秋でも3℃以上の誤差がある場合は、外気温計に不具合がある可能性があります。
気温が35℃を超える夏場は、外気温計が50℃を超えることも珍しくないほど高いです。
外気温計と実際の気温との誤差があからさまに高い場合はプロに相談を
たとえば春や秋なのに、実際の気温と外気温計の誤差が10℃以上あるなど、あからさまに高い場合は故障の可能性があります。
故障が気になる場合は、ディーラーや整備工場などにお願いして、修理をお願いしましょう。
外気温計の故障の原因
外気温計の故障の原因は、外気温計のセンサーに組み込まれている「サーミスタ」の経年劣化で起こります。
サーミスタが劣化すると、温度による抵抗値が変化しなくなったり、本来の抵抗値よりも誤差が起こりやすくなったりします。これにより、外気温計が正確な数値を表示しません。
修理はプロにお願いする
外気温計が故障した場合、修理するのはディーラーやカー用品店、整備工場にお願いして、外気温センサーを交換しなければいけません。
交換にかかる費用は車種やお店にもよりますが、4,000円〜30,000円ほどです。
外気温計は後から取り付けも可能
現在では、外気温計が設置されていない車両もあります。必要ない人も多いかもしれませんが、冬場は気温を確認することで路面凍結の危険を予知することが可能です。
後付けの外気温計は、楽天やモノタロウといった通販サイトで、2,000円〜3,000円から購入することができます。
冬場の路面凍結が気になるけど、外気温計が取り付けられていない場合は、購入して取り付けることをおすすめします。
後付け用の外気温計では、Bピラーの根元付近に設置する方法が推奨されている場合が多いです。
説明書をよく読み、ベストな位置に外気温計を設置するようにしてください。
※Bピラー:前部座席と後部座席の間にある柱で「センターピラー」とも呼ばれています。
車の外気温計についてのまとめ
- 車の外気温計は、車の外の気温を表示している
- 外気温計の取り付け位置は、フロントバンパーの内側や裏側、フロントグリルの内側
- 外気温計と実際の気温に誤差があっても故障ではない
- 外気温計と実際の気温との誤差があからさまに高い場合は、故障の可能性がある
外気温計は車外の気温を知るものなので、重要なパーツとは言えないかもしれません。
しかし、冬場は車外の気温を知ることで、路面凍結の危険を察知することができます。
気温の低い北国に住んでいたり、冬のアウトドアに出掛けたりする人は、気にしてみると良いでしょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。