車の運転が怖い場合の克服法|ペーパードライバー必見!怖いと思う原因も解説
運転免許を取得しても、車を保有していないなどの理由から、ほとんど運転をしていない「ペーパードライバー」は多く存在します。
ペーパードライバーの期間が長ければ長いほど、運転に対する苦手意識は大きくなりがちです。
運転が怖い人は「自分が追突や人身事故を起こしてしまわないか?」と、ぼんやりイメージしている場合が多いのではないでしょうか。
まずは、どの場面でそういう事故が起きやすく、どう対処すれば良いか、具体的に頭にイメージしてみましょう。
この記事では、運転の怖い場面を具体的に把握してどう克服するのか?克服方法を詳細に解説していきます。
目次
なぜ「運転が怖い」と思うようになるのか?
運転が怖いと感じる人は、次のいずれかに当てはまるのではないでしょうか。
- 運転する機会が少なく、久しぶりに運転するのが不安
- ヒヤッとする経験をしていて、トラウマになっている
- プレッシャーを感じる操縦シーンがある
普段あまり運転をしないペーパードライバーの場合、以上の3つから運転に不安を覚えている場合が多いです。
運転する機会が少なく、久しぶりに運転するのが不安
普段からあまり車を運転しないため、操作に不安を覚えて「運転が怖い」と感じるケースがあります。
発進・操作手順・車両感覚が掴みにくく、道路標識の意味も曖昧になっています。そのため、運転に対する不安が大きくなり、「運転が怖い」と思うパターンです。
ヒヤッとする経験をしていて、トラウマになっている
過去の体験で事故に遭いそうになり、運転が怖くなるケースは珍しくありません。恐怖体験を抱えたまま運転をすると、迷いが出て過剰な反応をしたり、判断が鈍ったりしてしまいます。
また、事故現場に遭遇したり、動画で事故シーンを見ると、同様に恐怖を覚えることがあります。
プレッシャーを感じる操縦シーンがある
たとえば高速道路や国道、交通量の多い市街地では運転に神経を使うので、プレッシャーを感じやすいです。
また、縦列駐車はなかなか難しく、運転操作にプレッシャーを感じ、上手くできずに自信をなくして、車を運転しなくなるケースがあります。
運転をしなくなると負のスパイラルに陥りやすい
一度運転が怖く感じると機会が減少し、運転から遠ざかり不安は増していきます。
そして、「運転が不安→運転する機会が減る→久しぶりに運転するのが不安→運転が怖い」という、負のスパイラルに陥りがちです。
これが続くと自信を失くし、自分は運転が向いていないんじゃないか?という不安が大きくなります。
「怖い」という感情を克服するためには、まずはどんな場面で不安を感じてしまうのか、具体的に把握しておく必要があります。
運転の怖さを克服する方法
運転の怖さを克服したい場合、まずは交通量の少ない場面から運転に慣れていき、運転技術を再確認していきましょう。
交通量の少ない場面から運転に慣れる
前述で運転に怖さを感じる場面と、対処法について解説しました。しかし、運転に怖さを感じる人が、いきなり交通量の多い場所で運転するのは無謀です。
運転が怖かったり、運転技術に不安があったりする人は、次のステップで運転操作自体に慣れてください。
・明るい時間帯に、交通量が少なく道幅が比較的広い道路で運転する
・明るく交通量の少ない時間帯の国道で運転してみる
・早朝など交通量の少ない時間帯の市街地を運転する
・多少、交通量のある国道や市街地での運転にトライしてみる
まずは、交通量の少ない時間帯・場所・道が広い道路を選ぶのがポイントです。
自分が落ち着いて運転できそうな場所を選び、速度・右左折・車線変更などの操作に慣れていきましょう。慣れてきたら運転する範囲を徐々に広げていきましょう。
運転技術を再確認する
運転技術に不安がある人は、次の基本操作を再確認し、慣れるよう心掛けてください。
- 運転速度
- アクセルやブレーキ操作
- 目視・ミラーを使った周囲の確認
運転速度
まずは、時速10〜30kmから運転速度に慣れていきましょう。エンジンブレーキをかけながら、この速度を守ってください。
近所のスーパーや公園などを目標に、スピードを出さずに辿り着ける場所をゴールに設定し走行するのもおすすめです。
この運転速度になれたら運転する場面と同様に、徐々にスピードを出せる場面へとステップアップしてみてください。
アクセルやブレーキ操作
運転する場面がステップアップすると、アクセルやブレーキ操作がより重要になります。アクセルをゆっくり押し込んで、徐々に速度を上げてみましょう。
法定速度を守りながら、40〜60kmを目安にしてください。ブレーキ操作は、ゆっくりと軽く踏むことを心掛けてみましょう。
どのくらい減速できるのか、ブレーキをかけていけば分かるはずです。
以上を繰り返すことで、加速と減速の基本的な操作が、体感として身に付いてきます。
目視・ミラーを使った周囲の確認
「対向車とのすれ違い」「車線変更」などは、目視やミラー(サイドミラーやバックミラー)を使って周囲を確認することも大切です。
目視とミラーで見る場合は、多少後続車との距離にギャップが出る場合があります。
普段から目視とミラーを交互に見るようにして、距離感にどれくらいギャップが出るのか慣れるようにしてください。
確認に慣れれば徐々に後続車との距離感も体感で分かるので、とにかくこまめに確認するようにしましょう。
運転を怖いと感じるシーンと対処法
こちらでは、運転を怖いと感じる人が特に苦手に感じるシーンと、その場面での対処法を紹介していきます。
交通量の多い場所での走行
市街地など、車や歩行者が沢山行きかう交通量の多い場所に不安を感じる人は多いです。
交通量の多い場所には、主に以下の特徴があります。
- 路上駐車が多く、道が狭い(特に都市部)
- バスやトラックなどが多く、視界が見えづらい
- 早く進まないと、後続車から煽られるような気になる
- 信号機や道路標識が沢山あり、交通ルールが複雑
これらの要素が複雑に重なり「運転をあせって事故を起こさないか不安」というプレッシャーを感じて、運転が怖くなります。
運転に不安を感じる人は、まずは交通量が多い場所での運転を避けましょう。交通量の少ない場所や時間帯で運転技術を磨いてから走行するのがベストです。
狭い道での対向車とのすれ違い
狭い道で対向車が来て、お互いの車がギリギリ通れそうな場所だと「相手の車を擦ってしまったらどうしよう。」と不安になります。
不安を感じるときは、以下を心掛けてください。
・道の端まで車を目一杯寄せて、相手が通り過ぎるのを待つ
・相手も苦戦していたら、ミラーを格納した畳んだり安全な場所までバックする
あせって自分から通り過ぎることはありません。その場の状況に合わせて、お互いがきちんと通り過ぎられるよう、ゆっくりじっくり対処してください。
交差点での右折
交差点での右折は、緊張しやすい場面です。対向車線にも右折待ちをしている車があります。
さらに対向車がバスやトラックなどの大型車だと、その横から直進車が来るのかどうか認識できない状況になり、不安になります。
右折して進もうとした瞬間、大型車に隠れた直進車とぶつかる可能性があるのは怖いですよね。
見通しが悪いときは、対向の大型車が通り過ぎるか、右折信号に切り替わるまで待つのも一つの手段です。
何度か同じ場面を経験するうちにコツも分かってくるので、確実に安全で走行できる手段をとりましょう。
車線変更
次の交差点を左折・右折したいため、車線変更することがあります。車線変更の流れは次の通りです。
- 車線変更する場合はウィンカーを出す
- サイドミラーで変更車線の後続車の様子を数秒見る
- 相手がスピードを緩めるか、ヘッドライトで合図を出してくれたら変更する
- 車線変更したらハザードを点灯して「ありがとう」のサインを出す
車線変更は別車線の後続車に気を遣い、変更のタイミングが分からず緊張しやすい場面ですが、変更して良いのか分からない場合は無理に車線変更する必要はありません。
相手がスピードを緩めなかったりしてタイミングが掴めないときは、相手が自分より先に進んだ後、次の車でタイミングを待ちましょう。
一人で克服するのが不安な場合
「自分一人でいきなり公道に出るのは怖い。」と感じる人もいるでしょう。その場合は、第三者に確認してもらいながら運転に慣れるのもおすすめです。
具体的には以下の方法があります。
- ベテランドライバーに同乗してもらう
- 教習所でペーパードライバー講習を受ける
- 個人出張レッスンを受ける
- JAFのシミュレーション動画トレーニングを視聴する
ベテランドライバーに同乗してもらう
運転に慣れているご家族や友人がいる場合は、助手席に同乗してもらうのがおすすめです。
- アクセルやブレーキ操作
- 目視やミラーの確認の仕方
- 車間距離の取り方
- 信号や標識のチェック
- 右左折のタイミング
- 車線変更のタイミング
など、自動車教習所の指導員のように、運転技術を細かくチェックしてもらいましょう。もしも不明な点があれば積極的に質問して、分からないことはその場で解消するようにしてください。
教習所でペーパードライバー講習を受ける
同乗してもらえるベテランドライバーが身近にいない場合は、教習所でペーパードライバー講習を受けてみてください。
講習時間と費用は、約120分で1万〜1万5千円ほどが相場です。教習所によって内容は違いますが、主に以下のコースを選ぶことができます。
- 教習所の敷地内での技能講習
- 路上教習で実践的な運転技術を身に付ける
- 駐車が苦手な人向けに駐車のコツを学ぶ
- 高速道路の運転技術を身に付ける
など、自分の学びたい技術レベルから選択することが可能です。
個人出張レッスンを受ける
指定教習所の場合は、指導員が自宅などの指定の場所まで出張してくれて、個人レッスンをしてくれる場合があります。
車を所持していて身近に同乗してくれるベテランドライバーがいない場合は、個人出張レッスンを利用するのもおすすめです。
費用と受講時間は、前述のペーパードライバー講習とさほど変わりません。
見慣れた風景や道路で徐々に運転に慣れていける、というメリットがあります。
JAFのシミュレーション動画トレーニングを視聴する
どんな場合でも車の運転するのが怖い場合は、JAFのシミュレーション動画トレーニングから慣れましょう。
この動画トレーニングでは、以下のシーン別に注意ポイントを動画で公開しています。
・直線道路
・交差点
・駐車場
・高速道路
・夜間や雨の日の運転
ドライバーの視点から、簡潔に注意点をまとめているので、公道に出る前にチェックするのもおすすめです。
これは、JAFのサイトやYouTubeから見ることができます。
運転の恐怖を無理に克服しない方が良いケース
なぜ「運転が怖い」と思うようになるのか?の項目で、運転が怖くなる原因について解説しました。
しかし、なかには無理に運転の怖さを克服しようとせず、医師に診てもらって治療した方が良い場合があります。それが、以下のケースです。
・加害恐怖が強い
・パニック障害
・めまい症
・更年期
・PTSD(心的外傷後ストレス障害)
加害恐怖とは、運転中に「誰か轢いてしまったかもしれない」と不安を感じ、何度も確認してしまう症状です。
パニック障害は、トンネルや渋滞や高速道路などでの運転で、発作が起こりやすいと言われています。
めまい症・更年期・PTSDも含めて、これらの症状がある場合は、無理に運転の恐怖を克服せず、医師の治療を最優先してください。
運転が怖いケースについてのまとめ
- 運転が怖いと思うのは「過去の恐怖体験」「特定のシーン」「久しぶりの運転」からのプレッシャー
- 運転の怖さを克服したい場合、まずは交通量の少ない場面から運転に慣れていき運転技術を再確認する
- 一人で克服するのが怖い場合は、第三者の協力を得る
運転の怖さの克服は、「習うより慣れろ」を心掛け、交通量の少ない場所から運転に慣れていきましょう。
徐々に交通量が多くスピードの出せる場所へと移行して、どこで運転しても大丈夫な状態まで運転技術を身に付けてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。