車のお祓いとは?初穂料の料金、お祓いを行うタイミングを解説

雑学

交通安全を願い、意識を高めるための「車祓い」という儀式が存在します。

初詣や七五三など、日本人は何かの記念日に神社や寺院で祈願する風習がありますが、「車祓い」もその一種です。

この記事では、車祓いを行うタイミングや、必要な費用について解説します。車祓いを検討中の人は、ぜひ参考にしてください。

車のお祓いとは

車のお祓いとは、車とドライバーの交通安全を祈願する儀式のことです。主に神社や寺院でお祓い・ご祈祷を行い、厄除けやドライバーの安全運転への意識を高めます。

ちなみに車祓いは、自動車だけでなくバイクなどの二輪車も対象です。クレーン車などの特殊車両もお祓いを受けることができます。

重要なのはお祓いよりもドライバーの意識

交通事故を起こさないためには、ドライバーが安全運転を心がけることが重要です。お祓いはその心がけをする儀式で、自分の気持ちを引き締める意味があります。

車のお祓いについてですが、「絶対に受けなければならない」ものではありません。あくまでも、ゲン担ぎの一種です。

正月の初詣で一年の御祈祷をするように、車のお祓いも同じ感覚があります。

それを理解した上で、厄除けや安全運転の意識向上として、車のお祓いを受けるのはおすすめです。

車のお祓いを行うタイミング

車祓いを行うタイミングとしては、主に以下の5つが挙げられます。

  • 車を購入したとき(納車後)
  • 納車日・免許取得日などの記念日
  • 事故が連続して起きたとき
  • 起業したとき、仕事始め(運送会社、タクシーなど)
  • 廃車するとき

納車後や納車日・免許取得日などの記念日

新車でも中古車でも、車を購入して納車されたときに行うのがベターです。ゲン担ぎを気にする人は、納車日や免許取得日など一年に一度の記念日に車祓いを行う人もいます。

事故が連続して起きたとき

自分が連続して事故を起こしたり事故に巻き込まれたり、自分や家族の交通事故が重なったときに車祓いで厄除けしてもらうことがあります。

起業したとき、仕事始め

運送会社やタクシー会社などの車を数多く扱う会社であれば、起業したときや新しい支店を出したとき、仕事始めなどに車祓いを行うことがあります。

最近では、Uber Eatsなどの個人配達業も定着しつつあります。個人事業主として配達業を行う人は、起業時や仕事始めに車祓いに行くのも良いでしょう。

廃車するとき

長年運転した愛車に対して、感謝の意味を込めてお祓いをする人もいます。愛着が強い車を廃車する場合、最後の儀式として車祓いをするのも良いでしょう。

車祓いをするときは初詣や七五三の時期は避ける

初詣や七五三、大安の日などは、神社が混雑する時期なので避けた方が良いです。ちなみに「大安」「仏滅」などはお祓いの効果にあまり関係ありませんので、いつ行っても大丈夫です。

ゲンを担ぎたい人におすすめなのは「友引」の午前や夕方、「先勝」の午前、「先負」の午後です。

混雑する時期を避け、比較的空きのありそうな日時を選んでください。スムーズに車祓いを行えます。

車祓いの流れ

車祓いですが、神社や寺院によっては事前予約が必要です。近所でお祓いをしてくれる神社を探し、前日までに予約をとりましょう。

車祓いの当日の流れは、以下の通りです。

  1. 神社に到着したら専用の駐車場に車を駐車する
  2. 祈祷の受付をして、巫女さんに本殿まで案内してもらう
  3. まずはドライバーがお祓いを受ける
  4. 駐車場に移動して、車のお祓いを受ける

本殿では祈祷を受けるドライバーが、大麻(おおあさ)でお祓いを受けます。そして、神主が本殿上まで進んで、参拝者の名前・住所を記入した祝詞を奏上し、交通安全を祈願します。その後、各参拝者に玉串が渡され、祈るという流れです。

車祓いするときの服装は?

車のお祓いをするとき、特に服装については指定はありません。平服でお祓いを受けても構いませんが、カジュアルすぎる格好はNGの神社もあります。

ここではベターな服装から、帽子や日傘についての扱いについて解説していきます。

シックなスーツがベター

お祓いを受ける際は、男女ともにシックなデザインのスーツが好ましいです。色は黒・紺・グレーなど、モノトーンのカラーを選びましょう。

服装については、以下を参考にしてください。

【男性の服装】

・無地のスーツ

・白いシャツ

・派手でないネクタイ

・黒の革靴

【女性の服装】

・スーツやワンピース

・スカートの丈は膝下より長め

・靴はシンプルな黒

・アクセサリーが小ぶりで品のあるもの

帽子や日傘は敷地に入る前にしまう

お祓いは外で行うため、夏場は暑さ対策として、帽子を被ったり日傘を差すことがあります。

もちろん、帽子や日傘は利用してもかまいませんが、鳥居をくぐる前に脱いだ方が良いです。神社の神様へ敬意を表すため、帽子や日傘は境内に入る前にしまいましょう。

初穂料(祈祷料)の相場と、のし袋の書き方

車祓いをするときは「初穂料」として、神社やお寺にお金を納めます。ここでは初穂料の相場と、のし袋の書き方について解説していきます。

初穂料はいくら?

費用は神社にもよりますが、3,000円〜10,000円です。事前予約の際やホームページから確認することができます。

のし袋の書き方

内袋がある場合は、金額や自分の住所等の記入が必要になります。

【内袋の書き方】

表:縦書きで「金 〇千円」と、納める金額を記入する

裏:左下に縦書きで郵便番号・住所・名前を記入する

初穂料は、のし袋にお金を入れて渡すのが一般的です。100円ショップやコンビニなどで売られているものでかまいません。

上に「初穂料」と書き、下の部分にフルネームを記入してください。「初穂料」のところは「祈祷料」でもかまいません。

車祓いを行っている有名な神社・寺院

車祓いは、全国の神社や寺院で行われています。ここでは、有名な神社の車祓いについて初穂料・ホームページをまとめました。車祓いを行う神社を探す際の参考にしてください。

車祓いは、全国の神社や寺院で行われています。ここでは、有名な神社の車祓いについて初穂料・ホームページをまとめました。車祓いを行う神社を探す際の参考にしてください。

【東日本】

神社初穂料(祈祷料)ホームページ
北海道神宮(北海道)5,000円~ご祈祷について (hokkaidojingu.or.jp)
仙台東照宮(宮城県)5,000円~(個人)10,000円~(企業)ご祈祷・御守 – 仙台東照宮 (s-toshogu.jp)
成田山新勝寺(千葉県)5,000円~大本山成田山新勝寺 – 成田山新勝寺 千葉県成田市成田1 (naritasan.or.jp)
明治神宮(東京都)5,000円~ご祈願の方(個人)|明治神宮 (meijijingu.or.jp)
川崎大師(神奈川県)5,000円~自動車交通安全祈願 | 川崎大師 (kawasakidaishi.com)

【中日本】

神社初穂料(祈祷料)ホームページ
白山神社(新潟県)5,000円~ご祈祷・おはらい|新潟総鎮守 白山神社 (niigatahakusanjinja.or.jp)
白山比咩神社(石川県)5,000円~石川県での車祓い・交通安全祈願は白山比咩神社へ (shirayama.or.jp)
静岡浅間神社(静岡県)5,000円~(個人)10,000円~(企業)ご祈祷のご案内|静岡浅間神社 (shizuokasengen.net)
熱田神宮(愛知県)6,000円8,000円10,000円車祓い | 初えびす 七五三 お宮参り お祓い 名古屋 | 熱田神宮 (atsutajingu.or.jp)

【西日本】

神社初穂料(祈祷料)ホームページ
伊勢神宮(三重県)5,000円~ご祈祷のご案内|ご参拝・ご祈祷|伊勢神宮 (isejingu.or.jp)
伏見稲荷大社(京都府)3,000円~ご祈祷|ご利益|伏見稲荷大社 (inari.jp)
住吉大社(大阪府)7,000円~祈祷の種類 | 参拝・祈祷 | 住吉大社 (sumiyoshitaisha.net)
伊豫豆比古命神社(愛媛県)8,000円~伊豫豆比古命神社 -椿神社- | 神事・祭事 (tubaki.or.jp)
太宰府天満宮(福岡県)6,000円10,000円交通安全祈願・車祓い|太宰府天満宮 (dazaifutenmangu.or.jp)

車のお祓いについてのまとめ

  • 車のお祓いとは、車とドライバーの交通安全を祈願する儀式のこと
  • 重要なのはお祓いよりもドライバーの意識
  • 初穂料は3,000円~10,000円が相場

車祓いを検討中の人は、近所の有名な神社が車祓いを行っているか確認してみましょう。

現在ではホームページを開設している神社も多いので、事前にインターネットで調べるのがおすすめです。車祓いで安全運転の意識を高めて、交通事故を起こさないよう祈願してください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

インタビュー記事

ピックアップ記事

関連記事一覧