車の警告灯・表示マーク一覧|警告するランプの種類・意味を解説
警告灯の存在は知っていても、警告灯の内容までしっかりと把握できている人は多くないかもしれません。車は年々進化しており、ハイブリッド車やEV車のみに採用されている警告灯があります。
技術が進歩した車が今後も出てくると、新しい警告灯が搭載される可能性があるので、定期的に警告灯の内容は把握しておくべきです。
この記事では、車の警告灯の種類や意味について解説していきます。
目次
車の警告灯(警告ランプ)とは
警告灯とは、車の各パーツに異常があったり、誤作動があったりした場合に点灯・点滅します。
なかにはすぐに対処が必要な警告灯があるので、種類や意味を把握して、いざというときは早めの対処をしましょう。放置すると車の故障に繋がったり、最悪の場合は事故に繋がったりします。
メーカーや車種によってデザインが多少異なるものの、見た目である程度 判別できるようになっています。輸入車の場合もほぼ同様で、車を乗り換えても困ることは少ないです。
車の警告灯(警告ランプ)にはどんな種類、どんな意味があるのか?
車の警告灯の種類は、大きく分けて以下の3種類があります。
- 緊急度が高い警告灯:走行するのは危険な状態で、すぐにプロに相談する
- すぐに点検すべき警告灯:故障に繋がるため、早めに点検する必要がある
- 日常でよく見る警告灯:故障等の心配はないが、安全を促すための警告灯
それぞれの種類については、後述で詳しく解説します。
黄色と赤、警告灯(警告ランプ)の色が表す意味
前述の画像で分かると思いますが、警告灯の色は「黄色(オレンジ)」と「赤」の2パターンに分かれます。意味は以下の通りです。
危険を促しており、すぐに運転をやめるべき状態です。特に「緊急度が高い警告灯」に多く、走行中に点灯・点滅したら安全な場所へ停車をして、すぐにロードサービスを呼びましょう。
注意を促しており、早めの点検が必要な状態です。すぐに車の運転をやめる必要はありませんが、車の不具合を知らせているため、放置すると故障に繋がる可能性があります。
緊急度が高い警告灯(警告ランプ)
緊急度が高い警告灯は、主に以下の6つです。
- ブレーキ警告灯
- 油圧警告灯
- 充電警告灯
- 高水温警告灯
- ハイブリッドシステム異常警告灯
- マスターウォーニング
ブレーキ警告灯
ブレーキ警告灯は、赤色と黄色(オレンジ)で意味が異なります。
エンジンが掛かっているときに、パーキングブレーキを引いている(踏んでいる)、ブレーキフルードが不足している場合に点灯します。走行中に警告灯が付いたときは、ただちに安全な場所へ停車してください。
電動パーキングブレーキシステム/電子制御ブレーキに異常があると点灯します。
油圧警告灯
走行中、エンジンオイルに異常があったときに点灯します。走行を続けると、エンジンが焼き付いて走行不能になる危険があります。
主に、エンジンオイルの不足・漏れが原因です。オイルが不足しているだけなら、補充すれば解決できます。
充電警告灯
バッテリー本体や充電系統に異常があると点灯します。放置するとバッテリーが上がり、走行不能になります。
高水温警告灯
エンジンの冷却水の温度が、異常に高くなると点灯します。すぐに安全な場所に停車して点検してください。
逆に青色に点灯する場合は、エンジンが暖まっていません。その場合はエンジンを高速回転せずに、やさしく運転してください。
ハイブリッドシステム異常警告灯
ハイブリッド車やEV車で、高電圧システム・冷却システム・電制シフトに異常があるときに点灯します。「異常発生のために走行不能」と判断して、車が動かなくなるため、すぐにプロに相談しましょう。
マスターウォーニング
特定の部分ではなく、車の各システムに異常が発生したときに点灯します。ブザー音がなる場合は、特に緊急性が高いです。走行中ならば、すぐに安全な場所で停車をして、ロードサービスを呼びましょう。
すぐに点検すべき警告灯(警告ランプ)
すぐに点検すべき警告灯は、主に以下の6つです。
- エンジン警告灯
- ABS・ブレーキアシスト警告灯
- エアバッグ警告灯
- タイヤ空気圧警告灯
- 電動パワーステアリング警告灯(EPS)
- クリアランスソナー警告灯
エンジン警告灯
エンジン、もしくはトランスミッションに異常がある場合に点灯します。車の走行はできますが、放置するとエンジンが深刻なダメージを負う可能性があるので、すぐに点検しましょう。
ABS・ブレーキアシスト警告灯
ABSやブレーキアシストシステム機能に、異常があったときに点灯します。平坦な路面にて、ブレーキを踏んでいないのに点灯する場合は、システムやセンサーが故障している可能性があります。
エアバッグ警告灯
エアバッグ、またはプリテンショナー付きシートベルトに異常があると点灯・点滅します。正常にエアバッグが作動しないと、事故を起こしたり巻き込まれたりしたときに命に関わるので、すぐに点検しましょう。
タイヤ空気圧警告灯
タイヤの空気圧不足で点灯するので、空気を補充しましょう。また、パンクした際にも点灯するので、その場合はすぐにタイヤを交換してください。
EPS(電動パワーステアリング)警告灯
EPS(電動パワーステアリング)に、異常がある場合に点灯します。EPSは、ハンドリングに必要な力を電動で補助する装置です。正常に作動しないと、急カーブや低速走行をする際に、ハンドルが重く感じます。
警告灯が点灯したとしてもハンドル操作はできますが、EPSユニットの故障やセンサーの異常、配線の断線などが考えられます。そのため、警告灯が点灯したら、すぐに点検を受けるのがおすすめです。
クリアランスソナー警告灯
クリアランスソナーとは、車両と障害物とのおおよその距離をセンサーによって感知するシステムのことです。そのセンサーが汚れている、もしくは異常がある際に点灯します。
日常でよく見る警告灯(警告ランプ)
日常でよく見る警告灯は、主に以下の6つです。
- シートベルト警告灯
- 半ドア警告灯
- 燃料警告灯(ガソリン残量警告灯)
- ウォッシャー液警告灯
- スリップ表示灯
- セキュリティ表示灯
シートベルト警告灯
シートベルトが、きちんはめ込まれていないときに表示されます。「カチッ」と音がなるまで、しっかりとシートベルトをはめ込みましょう。
半ドア警告灯
車のどこかの座席のドアが、半ドアの状態のときです。一度ドアを開けて、しっかりと閉め直してください。
燃料警告灯(ガソリン残量警告灯)
ガソリンの残量が少なく、給油を促しています。ガソリンを入れると消灯します。
ウォッシャー液警告灯
窓ガラスの汚れを落とす、ウォッシャー液が不足しています。ウォッシャー液を補充すると、消灯します。
スリップ表示灯
路面状態が悪く、タイヤがスリップをして、ブレーキ制御装置が作動しています。路面状態が悪くないのに点灯したら、ディーラーや専門店に相談しましょう。
セキュリティ表示灯
エンジンスイッチもしくはパワースイッチをOFFにすると、盗難防止システムの作動を知らせるために、インジケーターが点滅します(イモビライザーなど)。
警告灯が点灯したら、車を走行しても大丈夫なのか?
警告灯が点灯したら、車を走行しても大丈夫なのか?それは、警告灯の種類にもよります。
ブレーキ警告灯や油圧警告灯など「緊急度の高い警告灯」や、エンジン警告灯やABS・ブレーキアシスト警告灯など「すぐに点検すべき警告灯」は、安全な場所に車を停止してから点検してください。もしくは、すぐにディーラーや整備工場などの、車のプロに見てもらうのがおすすめです。
また警告灯が点灯したときは、高速道路の運転や長距離ドライブは避けてください。高速道路を運転している最中に警告灯が点灯した場合は、できるだけ早めに一般道に下りて、安全な場所に停車してから、点検をするのがおすすめです。
車の警告灯(警告ランプ)についてのまとめ
- 警告灯には「緊急度が高い警告灯」や「すぐに点検すべき警告灯」と3種類に分かれる
- 黄色(オレンジ)は注意を促し、赤色は緊急度が高い
- 警告灯が点灯した場合、種類によってはできるだけ早くプロに点検をお願いする
「緊急度が高い警告灯」が点灯すると、すぐに停車してロードサービスを呼ぶ必要があります。また、その他の警告灯においても、放置すると車の故障に繋がるリスクが高いです。警告灯が点灯した場合は放置せず、すぐに意味を調べて早めに対応してください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。