アルファベット入りナンバープレートについて解説

車両の識別に欠かせないナンバープレートには、地域や分類を示す数字だけでなく、アルファベットが使われるケースも増えています。

近年では希望ナンバー制度の普及により、アルファベット入りのナンバープレートを見かける機会が多くなりました。

今回の記事では、ナンバープレートにアルファベットが使われている意味、アルファベットナンバーの取得について解説していきます。

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車のナンバーにアルファベットが入ってるのは何故？

車のナンバープレート分類番号に、アルファベットが使われるようになった背景には、希望ナンバー制度の普及による番号の枯渇があります。

人気の高い「・・・1」や「・・88」などの番号が集中し、従来の数字だけでは組み合わせが足りなくなりました。そのため、分類番号の一部にアルファベットを導入することで対応しています。

これにより「30A」や「58C」など、より多くの組み合わせが可能となり、希望ナンバー制度の継続が実現しています。

国土交通省（東北運輸局）

ナンバープレートの見方 – 東北運輸局

ナンバープレートに使用されているアルファベットは10種類

ナンバープレートに使われるアルファベットは、分類番号の組み合わせ枯渇を防ぐために2018年から導入されました。

使用される文字は「A・C・F・H・K・L・M・P・X・Y」の10種類で、数字と誤認しにくいものが選ばれています。

分類番号の下2桁にアルファベットが加わることで、希望ナンバー制度による人気番号の集中にも柔軟に対応可能となりました。

なお、アルファベットは順次割り当てられるため、利用者が任意に選ぶことはできません。

アルファベットナンバーにしたい場合はどうすれば良い？

「アルファベットナンバーにしたい！」と思う場合、どうすれば良いのでしょうか？結論から言えば、利用者がアルファベットナンバーを自由に選択することはできません。

ただし、アルファベットナンバーにする確率を上げる方法はあります。

利用者が直接文字を指定することは不可

ナンバープレートにアルファベットを入れたい場合、利用者が直接文字を指定することはできません。

分類番号の数字が枯渇した際に、運輸支局が順次アルファベットを割り当てる仕組みであり、自動的に付与されます。

人気の高い希望番号を申請すればアルファベットが入る可能性が上がる

人気の高い希望番号を申請すると、分類番号がアルファベット付きになる可能性が高くなります。

希望ナンバー制度では、特定の数字に申し込みが集中するため、同じ番号を割り当てるための分類番号が不足する事態が生じます。

人気番号は、地域によっては何千件もの申請があるため、従来の数字だけでは対応しきれません。

そこで、分類番号の下2桁にアルファベットを加えることで組み合わせを拡張し、同じ希望番号でも異なる分類番号で発行できるようにしています。

つまり、人気番号を申請すると、分類番号にアルファベットが使われる確率が高くなるのです。

たとえば、下記の14種類の番号は全国的に人気があるため、全国どの地域でも抽選対象となります。

駐日米軍の軍人・職員のアルファベット

駐日米軍の軍人や職員が使用する車のナンバープレートには、通常はひらがなが使用される箇所に、アルファベットが使われている場合があります。

これは「自動車登録規則」で定められており、「E・H・K・M・T・Y」の6文字が使用されています。

アルファベット入りナンバープレートについてのまとめ

人気の高い希望番号を申請すると、分類番号がアルファベット付きになる可能性が高くなります。

ただし、利用者が直接文字を指定することはできないため、必ずしもナンバープレートにアルファベットが入るとは限りません。