ロングドライブ症候群とは?長距離ドライブで疲れないコツを解説

雑学

お盆や年末の帰省シーズン、また行楽シーズンは長時間運転をする機会が多いです。長時間運転をすると身体的にはもちろん、精神的にも疲労が溜まります。

長距離運転後に頭痛やめまい、吐き気が出たり食欲がなくなったりした場合、それは「ロングドライブ症候群」という症状かもしれません。

長時間運転で疲れる原因はいくつかあり、ロングドライブ症候群を予防するためにも、疲労を溜めないための運転を心掛けましょう。

この記事では、長距離運転で引き起こるリスクのあるロングドライブ症候群、長距離運転の疲労の原因や疲れないコツについて解説していきます。

ロングドライブ症候群とは?

ロングドライブ症候群とは、長距離運転後に起こる身体的な不調の総称です。ただし、長距離運転後は必ずするとは限りません。

長距離運転では同じ姿勢を長時間維持するため、ロングドライブ症候群と同様の症状が認められる可能性があります。

ロングドライブ症候群の症状

ロングドライブ症候群の症状は、主に頭痛や目まい、吐き気などです。

ロングドライブ症候群の主な症状

・頭痛
・目まい
・吐き気
・食欲減退

ロングドライブ症候群は長距離運転に伴って起きる症状で、首や肩が異常に緊張することで引き起こります。

運転時の姿勢が悪かったり、十分な休憩が取れていなかったりすると、ロングドライブ症候群の症状に陥りやすいです。

またドライバー以外も、長時間同じ姿勢のまま過ごしていると足の血流が悪くなります。そうなると血栓が作られ、エコノミークラス症候群(肺動脈血栓症)に繋がる危険性があります。

ロングドライブ症候群の危険性

ロングドライブ症候群が慢性化すると体内に血栓ができやすくなり、エコノミークラス症候群を発症する恐れがあります。

エコノミークラス症候群になると、深部静脈血栓症や肺塞栓症が引き起こされます。呼吸困難や腹痛、最悪の場合は心停止や突然死を引き起こす危険な病気です。

長距離運転で長時間に渡って同じ姿勢を維持しなければならない場合は、ロングドライブ症候群や、そこから発症を誘発しやすい症状に対して、十分に注意してください。

ロングドライブ症候群に注意!長距離運転の目安とは?

長距離運転に明確な基準はありませんが、100km以上の距離を走るドライブを長距離ドライブと呼ぶのが一般的です。

たとえば東京日本橋エリアを起点とすれば、栃木県宇都宮市あたりになります。

また、休憩をとらない連続運転は「4時間が限度」と言われています。たとえばトラックドライバーの場合、4時間の連続運転をしたら30分の休憩をとることが法律で義務付けられています。

また、高速道路の長距離運転では、2時間以上運転する場合は10分以上の休憩が必要です。

ロングドライブ症候群に繋がる?長距離運転で疲れる原因

長距離運転で疲労を蓄積すると、ロングドライブ症候群になる恐れがあります。長距離運転で疲れが溜まる原因は、次の3つです。

  • 同じ姿勢が続く
  • 目の疲れ
  • 精神的な疲れ

同じ姿勢が続く

運転中はハンドルを握ったままで、基本的には常に同じ姿勢です。運転中に限らず、同じ姿勢が長時間続くと疲れやすくなります。

同じ姿勢が長時間続くと血流が悪くなり、首・肩・腰などに疲れが溜まりやすいです。

車の停止中など安全に配慮したうえで、運転席の座席を適度に動かして姿勢を変えたり、伸びをしたりしてこまめに姿勢を変えるようにしましょう。

目の疲れ

運転中は、車間距離や車線変更などで頻繁に周囲の状況を確認するため、目が疲れやすいです。また明るい日中から夜間になると、視界が暗くなるため余計に目の神経を使います。

目が疲れてくると、日光や対向車の強いヘッドライトなどの光が負担になるので、目を適切に休ませることが必要です。

精神的な疲れ

運転中は、事故に気を付けて周囲の安全に配慮するため、常に気を張っている状態です。気を張っている状態が長時間続けば、精神的な疲れにもなります。

運転中は信号や標識を見たり、周囲の車との連携に気を付けたりと判断の連続です。

ロングドライブ症候群を予防!長距離運転で疲れないコツ

ロングドライブ症候群を予防するために、長距離運転での疲労をできるだけ軽減してください。長距離運転で疲れないコツは、次の5つです。

  • こまめに休憩をとる
  • 事前準備をしっかりとする
  • 姿勢に気を付ける
  • 自分のペースで走行する
  • 便利グッズを使う

詳細についてそれぞれ解説していくので、全部は守れなくても自分が実践しやすい方法からお試しください。

こまめに休憩をとる

長距離運転では、こまめに休憩をとることが大切です。休憩をとる際のポイントについてまとめたので、参考にしてください。

  • 1時間~2時間に1回、15分ほど休憩する
  • 水分補給をする
  • 車の外に出て、ゆっくりと身体を動かす
  • 車を換気して、車内の空気をリフレッシュする

水分補給の際は緑茶やコーヒーではなく、水や麦茶などがおすすめです。コーヒー・紅茶・緑茶・ウーロン茶・コーラなどは、利尿作用を促すためあまりおすすめできません。

また水分補給をする際はがぶ飲みをせず、100ml〜200mlの量をゆっくりと飲むようにしてください。

事前準備をしっかりとする

運転中に余分なストレスがかからないよう、長距離運転の前は事前準備をしっかりとしておきましょう。

事前準備で気を付けたいポイントは、以下の通りです。

  • 体調を整える
  • 走行ルートを確認する
  • 休憩ポイントを押さえておく
  • 天気予報を確認する
  • ガソリンを満タンにしておく

高速道路を走行する場合には、事前にルートや交通情報、サービスエリアやパーキングエリアの確認まで行っておくと安心です。

また長距離運転中は給油ポイントを探すのに手間取ることがあるので、ガソリンは満タンにしておきましょう。

姿勢に気を付ける

同じ姿勢を長時間続けると、思ったよりも身体に疲労が溜まります。少しでも疲労をやわらげるためには、正しい運転姿勢を心がけるのが大切です。

運転時の正しい姿勢として、以下の3つは覚えておいてください。

  • 背中をシートバックにつけ深く座る
  • ハンドルは時計で言う「9時15分〜10時10分」の位置になるイメージ
  • シートの位置は、右足がペダルを踏んだ状態でも膝に余裕が持てるくらい

正しい運転姿勢をキープすることで、視線が一定に定まるため疲労が溜まりにくくなります。

自分のペースで走行する

交通状況に配慮して運転することも大切ですが、長距離運転の際は自分のペースで走行することも大切です。慣れないスピードで運転を続けると、知らず知らずのうちに疲労が溜まっていきます。

自分勝手な運転はもちろんNGですが、自分の安心できるペースで運転することで、安定した走行につながり運転の疲れも軽減できます。

便利グッズを使う

長距離運転の際は、便利グッズを使うのも効果的です。たとえばシートクッションを使うことで、疲労を軽減することができます。カー用品店やネット通販で、安いものなら3千円ほどから購入可能です。

また助手席や後部座席の同乗者の場合は、フットレストやネックピローなどがあると、ゆったりとくつろぐことができます。

長距離運転の際の便利グッズに関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。

ロングドライブ症候群についての疑問・質問

こちらでは、ロングドライブ症候群についての疑問・質問について解説していきます。

Q
連続運転を何時間したら、ロングドライブ症候群になりますか?
A

個人差があり、人それぞれです。

トラックドライバーの場合は、4時間の連続運転後に30分の休憩をとらないといけません。一般的なドライバーの場合、1時間〜2時間に15分ほど休憩するのがおすすめです。

Q
ロングドライブ症候群の治療は、どこで行いますか?
A

慢性的な頭痛や吐き気が続き場合は、内科をおすすめします。長距離運転による一時的な疲労だけなら、整骨院や接骨院で治療を受けてください。

エコノミークラス症候群が疑われる場合は、内科や呼吸器科、循環器科や心臓血管外科を受診してください。

ロングドライブ症候群についてのまとめ

  • ロングドライブ症候群とは、長距離運転後に起こる身体的な不調の総称
  • 長時間運転で疲れる原因は、「同じ姿勢が続く」「目の疲れ」「精神的な疲れ」
  • 長距離運転で疲れないためには事前準備をし、運転中は姿勢に気を付けて、こまめに休憩をとる

お盆や年末の帰省シーズン、また行楽シーズンは長時間運転をする機会が多いです。長時間運転で疲労が溜まると、ロングドライブ症候群になる可能性があります。運転中はこまめに休憩をとり、水分補給を行うように心掛けてください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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