車を買うなら初売りか決算のどっち?各セールの特徴を解説
年末年始になると、各自動車メーカーが「歳末セール」「初売り」「新春セール」と宣伝しているのをよく見かけます。また、春になると今度は「決算セール」です。
車は高価な買い物なので、できることなら少しでも安く購入したいもの。車の初売りは、実際にどのくらい安く購入できるのでしょうか。
この記事では車の初売りや歳末セール、決算セールに注目して、どの時期に車を買い替えるのがお得なのかを解説していきます。
目次
【結論】車は初売りか決算、どっちで買うべき?
車は初売りか決算、どっちで買うべきかですが、ギフトやオプション狙いなら初売り、安さ重視なら決算や歳末セールがお得です。
初売りは「オプション」や「ギフト狙い」
年始に購入する場合、オプションなどの特典がつく可能性が高くなっています。カーナビやドラレコの値引きクーポンやプレゼントがあったり、お米やブランド牛などのプレゼントがあったりします。
決算セールや歳末セールは「安さ重視」
車の「歳末セール」や「決算セール」の特徴としては、ディーラーや販売店で販売目標が高めに設定されているケースが多いことです。販売台数の目標に達していない場合は、大幅な値引きが期待できますし、値下げ交渉もしやすくなります。
注意点として、年末に購入する場合は、年内にナンバーなどの登録の手続きをしなければなりません。そのため年末に車を購入する際は、手続きができるスケジュールを組みながら、あらかじめ欲しい車を選んでおくのがベストです。
「値引きされない車」は初売りが狙い目
安さ重視で考えるなら、決算セールや歳末セールがおすすめです。しかし、自動車メーカーの中には「値引きしない車」を、ブランド価値として掲げている場合があります。
そのため、自分の狙っている車が、決算セールや歳末セールでも値引きされない場合は、初売りを狙いましょう。
値引きはありませんが、オプションや高級ギフトがもらえるかもしれません。
車の「初売り」の特徴やメリット
ディーラーや中古車販売店では、1月4日以降から一週間程度の期間に行われることがほとんどです。こちらでは、初売りの特徴やメリットについて解説していきます。
前年より前に発売された車をお得に購入できる
初売りセールでは「初売り価格」と銘打たれ、最新車種が値引きされるケースが多くなります。
新車の場合、前年から販売店が在庫として抱えている車両は価格を下げて販売されています。
中古車でも、「9年落ちの車」が翌年になって「10年落ちの車」になると、価格が大幅に下がる可能性があり、お得に購入できる可能性が高いです。
オプションパーツを格安で装備できる
対象車種を購入して、カーナビやエアロパーツなどのオプションパーツを、格安で付けて貰える事もあります。
たとえば日産の過去の「初夢セット」では、対象車種にカーナビやドライブレコーダーをセットで購入すると、最大で約30万円分お得になるキャンペーンを実施していました。
また、ある年のある地域のトヨタでは、車を購入するとGPS搭載のドライブレコーダーが無料で付いてくる初売りセールがありました。
車とともにオプションパーツの購入も考えている場合は、初売りは最適な時期と言えるでしょう。
初売り特典がもらえる
メーカーや販売店によりますが、初売りの時期には豪華な初売り特典を受けることができます。
一例として過去の初売りセールでは、以下の特典がありました。
- 福袋
- 商談特典でお米やブランド牛などのグルメギフト券
- ナビ、ドラレコの値引きクーポンやプレゼント
- コーティングやメンテナンスパックの無料券
詳しい特典は近くの販売店や折込チラシ、ホームページなどをチェックしてください。
車の「歳末セール」の特徴やメリット
車の歳末セールの特徴やメリットとしては、値下げ交渉をしやすいことと、在庫次第では大幅な値引きがあることです。
値下げ交渉をしやすい
12月は世の中が年末商戦の時期なので、ディーラーも車の目標販売台数が高めに設定されています。
そのため、ディーラーの社員は高いノルマを達成しようと、1台でも多く車を売りたいのが実情です。
ということは、他の月よりも値下げ交渉をしやすく、安く車を購入できる可能性が高くなります。
値下げ交渉に抵抗のない人は、歳末セールを狙って車を安く購入できるチャンスです。
注意点としては、遅くとも12月中旬までには車の購入を済ませておきましょう。
なぜならば購入後、12月中に車の新規登録を済ませないと、店舗の販売台数にカウントされないからです。そのため、12月下旬は値下げ交渉をしにくくなる可能性があります。
在庫次第では大幅な値引きがある
車の年式は1月を基準に1年上がる仕組みなので、年末年始は車の年式が1つ古くなるタイミングです。
基本的には、年式が新しい方が車は高く評価されます。そのため、在庫を多く抱えている車種に関しては、年をまたぐ前に歳末セールを行う場合が多いです。
また、在庫車であれば購入後すぐに新規登録ができます。安くて早く手に入るのがポイントですが、このタイミングで在庫車を狙う人は他にもいます。
狙っている車種がある場合は、11月くらいから検討して歳末セールが始まったタイミングで交渉に入るのがベストです。
新車は「決算シーズン」に乗り換えるのがお得
歳末セールだけでなく、車をお得に買い替えるなら3月〜5月、または9月に買い替えるのもおすすめです。ただし、新車や中古車によって購入時期は多少異なります。
新車に買い替える時期としては、3月もしくは9月といった決算シーズンがベストです。
決算月は販売店や営業も、販売台数や買取台数を上げたい月です。販売台数の目標に達していない場合は、大幅な値引きが期待できます。
そのためオプションやギフトよりも、とにかく安さ重視の場合には、決算セールが狙い目です。
車を買ってはいけない時期ってあるの?
基本的に車は経済的に余裕があり、買いたい車両が販売されたら、いつでも買い替えてかまいません。
ただし「少しでもお得に車を買いたい!」という人に関しては、買い替えをおすすめできない時期があります。
車の買い替えをおすすめできない時期
車の買い替えをおすすめできない時期は6月、8月、10月、11月です。ここまでの話を総合すると、7月も含まれそうですが、7月はボーナスシーズンを狙って、ディーラーや販売店がセールを行う可能性があります。
ただし必ずしもこの時期に、車を買い替えてはいけないわけではありません。というのも、車を値引きする際は細かい理由があり、時期に左右されないケースも存在します。
「モデルチェンジがあるから」「ライバルが新車を出すから」といった、個々の車の事情に合わせて決まるため、6月や8月、10月〜11月でも場合によっては車が値引きされていることがあります。
中古車は決算後に乗り換えるのがお得
2月〜3月が「車が一番売れる時期」であるということは、そのタイミングで中古車に乗り換える人が多くなる「繁忙期」になります。
一方、4月〜5月は需要が落ち着いた閑散期となり、1年の中でも中古車が値下げされている時期です。
もしも中古車に乗り換えるなら、3月に車を売却して4月に購入するのが効率の良い乗り換え方法です。値下げ交渉なども、スムーズに進みやすくなる可能性があります。
車の買い替え時期については、以下の記事で詳しく解説しています。
車の初売りは安いのか?についてのまとめ
- オプションやギフト狙いなら、初売りが狙い目
- 安さ重視なら、歳末セールや決算セールがおすすめ
- 6月、8月、10月、11月は基本的には車が値引きされにくい
車を安く買い替えるなら、年末や決算時期がベストです。しかし欲しいオプションやギフトがあるなら、初売りも狙い目と言えます。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。