スマホをカーナビ代わりにする際の注意点|車載カーナビとの比較、アプリの選び方を解説
現在ではスマホが進化して、カーナビ代わりに使用する人も増えています。
「スマホがあれば車載カーナビは必要ない。」と思う人もいるかもしれませんが、スマホカーナビにもデメリットはあるので注意が必要です。
この記事では、スマホカーナビのメリットとデメリット、アプリの選び方や使用する際の注意点について解説していきます。
目次
スマホのカーナビとは
スマホカーナビとは、スマホにナビアプリをダウンロードして、カーナビの代わりとして使うことです。
スマホはもちろん、タブレットもカーナビの代わりとして使用できできます。
スマホには様々なセンサー等が内蔵されており、位置情報を取得するGPSも含まれています。
GPSで得た位置情報と地図を、スマホやタブレットで組み合わせて表示すれば、そのデバイスはカーナビとして機能するという仕組みです。
スマホをカーナビ代わりにする際のメリット・デメリット
スマホカーナビを使用する際、メリットとデメリットについて把握しておく必要があります。
こちらでは、スマホカーナビのメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット
スマホカーナビのメリットは、以下の4つが挙げられます。
- 導入コストが安い
- 最新の地図情報
- 渋滞や工事、交通取締情報を取得しやすい
- どの車でもすぐに使える
車に専用のカーナビを搭載する場合、数万円〜十数万円の費用が必要です。
しかしスマホカーナビの場合は、お持ちのスマートフォンがあれば問題ありません。
また、無料のアプリでも最新の地図情報や渋滞情報が分かるなど、コスパに優れています。
スマホの場合は持ち運びもできるので、自分の車以外にもレンタカーやカーシェアにも対応可能です。
デメリット
スマホカーナビのデメリットは、以下の4つが挙げられます。
- 通信回線が不安定になる場合がある
- デバイスによって性能が左右される
- バッテリーの消耗が激しい
- データ量や通信料金が気になる
スマホカーナビのデメリットとして挙げられるのが、通信回線の不安定さです。
特に山間部では電波が不安定になり、トンネル内では電波が通じない場合があります。
また格安SIMなど、契約している回線によっては、都市部以外では電波が繋がらないケースが多いです。
古いデバイスなど、端末によってはアプリの更新ができない場合があり、性能が左右されます。
また、バッテリーの消耗が激しいため、長距離ドライブの際は充電器が必須になります。
スマホのカーナビと車載カーナビはどっちの方がいい?
スマホカーナビか車載カーナビ、どちらがおすすめなのか?これは、環境やニーズによって違います。
こちらではスマホカーナビと車載カーナビ、どんな人におすすめなのかについて解説していきます。
スマホカーナビがおすすめの人
スマホカーナビがおすすめなのは、以下のような人です。
- 初期コストを節約したい人
- 通信回線が3大キャリアの人
- パケ放題やギガ放題など、パケット通信量に余裕がある人
- 都市部でしか運転しない人
- 普段からあまり車を運転しない人
- レンタカーやカーシェアの利用が多い人
スマホカーナビは、お手持ちのスマートフォンがあればカーナビとして使えます。
車載カーナビを購入する必要がないので、初期コストを節約できるのが魅力的です。
また自分の車でなくても、レンタカーやカーシェアに取り付けらるメリットがあります。
ただし、電波が不安定な状態だと、アプリによってはカーナビとして機能しないリスクがあります。
また、長時間運転の場合、通信容量を大幅に消費するのがリスクです。
そのため、運転する場所や契約の通信回線によっては、カーナビとして機能しにくいことを覚えておいてください。
車載カーナビがおすすめの人
車載カーナビがおすすめなのは、以下のような人です。
- 初期コストを気にしない人
- 格安SIMを契約している人
- パケット通信量に制約がある人
- 山や海などに車でよく出掛ける人
- 仕事やプライベートで、よく車を運転する人
- 自分の車を所有している人
最近の車載カーナビは、GPSに加えて車の方向や速度を検出するジャイロセンサーを搭載しているため、GPSの電波の届かない場所でもある程度正確な情報を表示し続けられます。
また、大画面で見やすく操作もしやすいため、目が疲れにくいです。スマホと違い、データ量や通信料、バッテリーを気にせず使えます。
ただし、導入には数万円〜十数万円かかり、性能が良いほど高額です。そのため、初期コストを気にしない人であれば、車載カーナビがおすすめです。
カーナビアプリの選び方のポイント5つ
スマホのカーナビアプリを選ぶ際は、以下の5つに着目してください。
- スマホのOSに対応しているか
- オフライン対応かどうか
- 複数ルートを提案してくれるか
- ナビ以外の機能(有料アプリの場合)
- データ通信量を比較
スマホのOSに対応しているか
スマホのOSには「iOS(iPhone)」と「Android OS」の2つがあります。
基本的には両方のOSに対応しているアプリが多いですが、なかには一方のOSにしか配信していないアプリもあるので、念のために確認してください。
オフライン対応かどうか
カーナビアプリのなかには、オフラインに対応しているものもあります。
デバイスのストレージ内に、地図データをあらかじめインストールして使う、という仕組みです。
これであれば、回線が繋がりにくい山間部でも、GPS衛星との通信が確保できれば使うことができます。
ただし、アプリの容量は地図データによって大きくなるのがデメリットです。使用前に、ストレージ容量に余裕があるかどうか確認しましょう。
複数ルートを提案してくれるか
車載カーナビと同様に、複数のルートを提案してくれるかどうかも重要です。
カーナビアプリの場合、情報が常にアップデートされるため、検索ルートもTPOに合わせた設定になります。
一般道と有料道路はもちろん、経由地などの設定が行えると便利です。
ナビ以外の機能(有料アプリの場合)
有料アプリの場合は、ナビ以外の機能がどれくらい充実しているかも重要です。
- 交通渋滞や工事
- オービス
- 交通取締
- 近くの駐車場情報
これらの情報をリアルタイムで知らせてくれると、ドライブも快適にできます。
また、スマホならではなのが、背面に搭載されたカメラを使ったドライブレコーダー機能です。
データ通信量を比較
アプリは基本的にはオンラインで利用するため、回線の契約内容によっては、パケット通信量の制約が発生します。
パケ放題やギガ放題などのプランに契約している人は気にしなくても大丈夫ですが、アプリの精度は通信を行った回数が多いほど高くなる傾向です。
データ通信量がどれほど必要なのか、口コミなどで事前に確認してください。
スマホをカーナビ代わりに使う際の注意点
スマホをカーナビとして使用する際は、運転中の操作とスマホホルダーの取り付け位置について注意しなければいけません。
運転中の操作
スマートフォンをカーナビ代わりに使っても、違反にはなりません。しかし、走行中に注視したり操作をしたりすると、取り締まられる可能性があります。
「道路交通法・第七十一条 五の五」では、携帯電話の取り扱いについて以下のように記載されています。
【道路交通法・第七十一条 五の五】
引用:道路交通法 | e-Gov法令検索
自動車又は原動機付自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る。※一部省略
つまり、車の運転中に携帯電話を手に持って通話や画像を注視する行為や、車内に設置されたカーナビやスマートフォンの画像を注視すると、交通違反に該当する可能性があります。
そのため、スマホをカーナビとして使用する際は、以下の取り扱い方を覚えておいてください。
- カーナビで使用する際は、スマホホルダーに固定する
- 手に持って操作しない
- 画面を2秒以上見る注視すると、違反の対象になる可能性がある
- じっくりと操作したい場合は、安全な場所に一時停止をする
スマホホルダーの取り付け位置
・フロントガラスやサイドガラス
・サンバイザーやバックミラー
スマホホルダーの取り付け位置についてですが、以上の場所に取り付けると、運転を妨げる原因として「道路運送車両の保安基準」の違反の対象になります。
スマホホルダーを取り付ける際は、以下の位置がおすすめです。
・ドリンクホルダー
・ダッシュボードの上
・エアコンの吹き出し口
ただし、ダッシュボードの上でも「前方の視界を妨げる」と判断された場合は、違反になる可能性があります。
視界の邪魔になりにくい場所で、運転席から見やすい位置を考えると「エアコンの吹き出し口」がおすすめです。
スマホのカーナビについてのまとめ
- スマホをカーナビ代わりに使用する際は、契約している通信回線や回線のパケット量に注意する
- スマホのカーナビと車載カーナビ、どちらを選ぶかは運転する環境を吟味する
- スマホをカーナビ代わりに使う際は、交通違反にならないよう気を付ける
旅行でレンタカーを、普段からカーシェアを利用する際は、スマホがカーナビ代わりとして役に立ちます。
愛車で使う際は、車を運転する頻度や契約している回線の内容を考えて、車載カーナビにするかどうかを判断してください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。