車をインロックした際の解決方法!スマートキーなのに閉まる原因と対策

トラブル

車のインロック(キー閉じ込み)とは、車の中に鍵を置きっぱなしのままドアが閉まることで、外から開けられなくなる厄介なトラブルです。

突然のインロックは誰にでも起こり得るうえ、自力で開けようとしても裏技のような方法は存在せず、むしろ車を傷付ける危険があります。

今回の記事では、インロックが起きる原因を分かりやすく解説し、解除方法について紹介していきます。

スマートキーの誤作動や人為的ミスなど、なぜ起きるのかを理解しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

今回の記事で分かること

・年間起きているインロックの件数
・インロックの原因と解決方法
・インロックの解除にかかる費用

車のインロックとは?

車のインロックとは?

車のインロックとは、車内に鍵を置いたままドアが閉まり、外から開けられなくなる状態を指します。

いわゆる「キー閉じ込み」とも言われるもので、少しの油断で誰にでも起こり得るトラブルです。

荷物の積み下ろし中に誤ってロックが作動したり、スマートキーを車内に置いたままドアが閉まったりすることで発生します。

近年の車は自動ロック機能が充実しているため便利ですが、思わぬタイミングで施錠されるケースもあるため注意が必要です。

インロックが起こると自力での解錠は難しいため、日頃から予防を意識することが大切です。

車のインロックは年間11万件以上も起きている身近なトラブル

車のインロック、1年間のトラブル件数

JAFが公表している出動理由によると、「キー閉じ込み」は毎年11万〜13万件ほど発生しています。以下は過去5年の出動件数です。

年度出動件数
2024年11万1,393件
2023年12万2,367件
2022年12万6,838件
2021年12万7,978件
2024年13万4,506件

出典:JAF出動理由2024年,JAF出動理由2023年,JAF出動理由2022年,JAF出動理由2021年,JAF出動理由2020年
※数値は「四輪・二輪合計」のものです。

年々減少傾向にはあるものの、依然として非常に多い件数です。しかも、これはJAFが把握している数値のみであり、実際の発生件数はさらに多いと考えられます。

原因|スマートキーなのに何故キー閉じ込みが起きるのか?

キー閉じ込みが起きる原因

インロックの主な原因は、スマートキーの電池切れや電波障害の誤作動で起こる、電波の遮断です。また、人為的なトラブルで、インロックが起こる場合があります。

  • スマートキーの電池が切れた
  • 電波障害による誤作動
  • 人為的なトラブル

スマートキーの電池が切れた

スマートキーは微弱な電波で車と通信していますが、電池が弱くなると信号が不安定になり、車がキーを正しく認識できなくなります。

本来は車内にキーがある場合、誤施錠を防ぐ仕組みがあります。

しかし電池切れが進むと信号が届かず、車側が「キーが外にある」と誤認し、ドアを閉めた瞬間にロックが作動してしまうことがあります。

特に寒暖差の大きい環境や、長期間電池交換をしていない場合は注意が必要です。

スマートキーについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

電波障害による誤作動

スマートキーは電波を利用しているため、周囲の環境に影響を受けることがあります。

強い電波を発する施設の近くや電子機器が密集した場所では、キーの信号がかき消され、車がキーを検知できないままロックが作動することがあります。

電波障害が起きると、車内にキーがあっても車側が位置を正しく判断できず、通常どおり施錠されてしまうケースがあります。

人為的なトラブル

スマートキーでもキー閉じ込みが起きる最大の理由は、人のちょっとした行動ミスです。

  • 荷物を積み込んでいる最中に誤ってロックが作動する
  • スマートキーを車内に置いたままドアが閉まる
  • 子供やペットが車内から施錠してしまう

荷物を積み込んでいる最中にロックボタンへ触れてしまったり、スマートキーを車内に置いたままドアが閉まったりするというミスで、キーが施錠されてしまう場合があります。

また、子供やペットがスイッチを押して、車内からロックしてしまうケースも珍しくありません。

便利な機能ほど、思わぬタイミングでロックが作動する可能性があります。特に小さな子供やペットがいる場合は注意が必要です。

車のインロックを解除する方法

車のインロック、解決方法

車のインロックを解除するには、スペアキーでドアを開けたり、助けを呼んだりするなど、次の3つの方法があります。

  • スペアキーでドアを開ける
  • 保険会社や業者に連絡をする
  • 緊急時であれば119番に連絡をして救急隊に助けてもらう

スペアキーでドアを開ける

スマートキーには非常用のメカニカルキーが付属していることが多く、電池切れや誤作動があっても解錠できます。

自宅にスペアキーがある場合は家族に持ってきてもらうのが最も確実で、車への負担もありません。

ただし、スペアキーを車内に置いていたり、自宅から遠い場所では利用できないため、普段から保管場所を決めておくことが重要です。

保険会社や業者に連絡をする

スペアキーが使えない場合は、プロに依頼するのが最も安全です。

  • 加入している自動車保険のロードサービス
  • JAFなどのロードサービス
  • 近くの鍵屋

保険会社のロードサービスは無料または低額で対応してくれることが多く、JAF会員であれば無料で解錠してもらえます。

鍵屋は到着が早い場合が多く、急ぎの場面で頼りになります。

保険会社やJAFのロードサービスについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

緊急時であれば119番に連絡をして救急隊に助けてもらう

命に関わる緊急な状態であれば、119番に連絡をして救急隊に助けてもらいましょう。

車内に子供やペットが閉じ込められ、熱中症や窒息の危険がある場合は、迷わず119番へ通報してください。

救急隊は状況に応じて、迅速にドアを開ける処置を行います。車が傷付く可能性はありますが、人命救助が最優先です。

あくまで「命に関わる緊急時」のため、それ以外のケースではロードサービスや鍵屋を呼びましょう。

車のインロックの解除にかかる費用

車のインロックの解除にかかる費用は、次の通りです。

業者料金
保険会社無料
※ロードサービスの契約による
JAF会員:無料
非会員:25,630円
※2024年4月1日時点
鍵屋10,000円~30,000円

出典:ロードサービスの料金を調べる | JAF

ロードサービスの契約にもよりますが、加入している保険会社であれば、基本的に無料で対応してくれます。

また、JAFの会員であれば無料で対応してくれます。鍵屋の場合は、業者や車種によって値段が変わるので、連絡をした際に必ず確認しましょう。

車のインロックを防ぐ方法

車のインロックを防ぐ方法

車のインロックを防ぐ方法は、スペアキーを携帯したり、電池切れに注意したりすることです。

  • スペアキーを携帯する
  • 電池切れに注意をする

スペアキーを携帯する

スマートキーには非常用のメカニカルキーが内蔵されていることが多く、財布やバッグに入れておけば安心です。

買い物中や荷物の積み下ろし時は誤作動が起きやすいため、スペアキーを別の場所に分けて持つ習慣をつけましょう。

電池切れに注意をする

「電池切れはインロックの引き金になる」という、この意識がとても重要です。

スマートキーの電池は、1〜2年を目安に交換しましょう。反応が鈍い、解錠距離が短くなったなどのサインがあれば早めに交換することでトラブルを防げます。

車のインロックが起きた際にやってはいけない行動

インロックが起きた際に、自力で解決しようとするのは危険です。特に、次の行為は絶対にやめてください。

  • ドアの隙間にワイヤーや針金を差し込む
  • 簡易工具でこじ開ける
  • ネットの裏技を試す

これらの行為は車を傷付けるだけでなく、内部の配線を損傷させる恐れがあります。修理費が高額になるケースも多いため、必ず専門業者に任せるようにしてください。

車のインロックについてのまとめ

  • 車のインロックとは、車内に鍵を置いたままドアが閉まり、外から開けられなくなる状態
  • インロックの主な原因は、電波の遮断や人為的なトラブル
  • インロックが起きたらスペアキーを使ったり、ロードサービス等を呼んだりして解決する

車のインロックは、誰にとっても突然起こり得る身近なトラブルです。原因を理解し、正しい解除方法を知っておくことで、慌てず安全に対処できます。

車の中に鍵を置きっぱなしでドアが閉まる状況は珍しくありませんが、自力で開けようとする裏技はなく、むしろ危険を伴います。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

             

DUKS  受付窓口責任者

吹浦 翔太

年間84,000件のフロントガラストラブルに対応するDUKSグループで、受付窓口の責任者を務めています。
2008年から6年間、現場での実務経験を積み、現在は国内主要ディーラー各社からの修理依頼を中心に、状況の整理と修理方針の判断に携わっています。
保有資格は「JAGUフロントマスター」「ダックス事務検定2級」。
現場で培った知見をもとに、お客様にとって最善の修理をご案内します。

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