車のヒューズ交換は自分でもできる?手順とプロへの依頼費用を紹介

メンテナンス

車のヒューズが切れたら、早めの交換が必要です。

ヒューズは車の電気回路を守る重要な部品で、切れたり飛んだりすると電装品が作動しなくなるだけでなく、原因によってはヒューズを交換しても再びすぐ切れることもあります。

特にヒューズ切れは過電流やショート、接触不良などさまざまな理由で起こり、放置するとトラブルが大きくなる可能性があります。

今回の記事では、ヒューズが切れたときの症状や原因、交換方法、そして交換にかかる費用まで分かりやすく解説していきます。

今回の記事で分かること

・ヒューズが切れたときに起こる症状
・ヒューズが切れたり、飛んだりする原因
・ヒューズの交換方法

車のヒューズとは?

車のヒューズとは?

車のヒューズは、電装品を守るために設けられた安全部品で、電気が流れすぎた際に内部の金属が溶けて回路を遮断するパーツです。

過電流を未然に防ぐことで、配線の焼損や機器の故障を避ける役割を担います。

ライトやオーディオなど、車内の多くの装備はヒューズを通して電源を受けており、異常が起きるとヒューズが先に切れて車両全体への影響を抑えます。

種類や容量は細かく分かれているため、交換時は同じ規格を選ぶことが重要です。

車のヒューズが切れると何が起こるのか?

車のヒューズが切れると、電装品へ電気が届かなくなり、さまざまな不具合が発生します。

  • ETCが使えなくなる
  • ドライブレコーダーが起動しなくなる
  • カーナビが起動しなくなる
  • シガーソケットが使えなくなる
  • 最悪の場合エンジンが掛からなくなる

ETCが使えない状態になったり、ドライブレコーダーやカーナビが起動しなくなったりするケースがよく見られます。

シガーソケットが反応しない状況も起こりやすく、スマホ充電ができないこともあります。

さらに重要な回路のヒューズが切れると、燃料ポンプや点火系が動かず、最悪ではエンジンが掛からず走行不能に陥る可能性があります。

ヒューズは過電流を遮断して車両を守る仕組みですが、切れたままでは安全に走れないため早めの確認が欠かせません。

車のヒューズが切れたり、飛んだりする原因

車のヒューズが切れたり飛んだりするのは、大電流が流れたり回路がショートしたりするなど、次の原因が挙げられます。

  • 大電流が流れるから
  • 回路がショートするから
  • 電気回路で接触不良が発生しているから
  • ヒューズの容量を超える電装品を使っているから

大電流が流れるから

車のヒューズが切れたり飛んだりする原因の一つに、回路に大電流が流れることにあります。

電装品の故障や配線の劣化が起きると、想定以上の電気が流れ込み、ヒューズ内部の金属が溶けて回路を遮断します。

これは過電流によるトラブルを防ぐための仕組みで、ヒューズが溶断することで車両側の損傷を最小限に抑えるからです。

後付けアクセサリーの取り付け不良や、端子の緩みが原因で電流が不安定になり、ヒューズが飛ぶケースもあります。

異常な電流が続くと再び溶断するため、原因を特定しないまま交換を繰り返すのは避けたいところです。

回路がショートするから

回路のショートも、車のヒューズが切れたり飛んだりする理由の一つです。

配線の被覆が傷んだり、金属部品に触れたりすると電気が本来の経路を外れ、急激に電流が流れ込みます。

この状態では回路が危険な負荷を受けるため、ヒューズが先に溶けて回路を保護する仕組みが働きます。

後付けパーツの固定不足や、端子の緩みが原因でショートが起きる場合もあり、同じ場所のヒューズが何度も切れるときは配線トラブルの可能性が高まります。

電気回路で接触不良が発生しているから

電気回路で接触不良が起きると、電流が安定せずヒューズに負荷が掛かりやすいです。

コネクタ部の端子が緩んだ状態では電気が途切れたり流れすぎたりし、端子間で火花が飛ぶこともあります。

この火花が原因で瞬間的に大きな電流が発生し、ヒューズが切れてしまう場合があります。

特に振動の多い車両では端子の劣化が進みやすく、接触不良による溶断が起こりやすくなるため注意が必要です。

ヒューズの容量を超える電装品を使っているから

ヒューズの容量を超える電装品を使うと、回路に必要以上の電流が流れ込み、ヒューズが溶断しやすくなります。

たとえば高出力のカーアクセサリーを同じ系統に追加すると、設計時の電流値を超えてしまい、ヒューズが先に切れて回路を守る仕組みが働きます。

特にシガーソケットは複数の機器を同時に使いやすく、容量オーバーが起きやすい場所です。

ヒューズが頻繁に飛ぶ場合は、使用している電装品の消費電力が適正かどうかを確認し、車両側の許容電流を超えていないか見直すことが重要になります。

ヒューズの購入費用は1個100円前後

ヒューズの購入費用

車のヒューズは、それほど高い購入費用がかかりません。1個あたり100円前後で、5個セット500円前後といった形で販売されています。

購入場所はAmazonや楽天といったネットショッピング、ホームセンターやカー用品店で見つけることができます。

また、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店であれば、1,000円〜3,000円ほどの費用で交換してくれます。

自分でヒューズを確認したり交換したりする際の手順

自分でヒューズを確認したり交換したりする際の手順

ヒューズが切れているかどうかの確認方法は、次の手順を参考にしてください。

取扱説明書からヒューズの位置を確認する

車の取扱説明書を読み、ヒューズの位置を確認してください。基本的には、車内とエンジンルームの2箇所にヒューズボックスが配置されています。

作動しない電装品と照らし合わせながら、関連のあるヒューズの位置を確認しましょう。

該当するヒューズを抜いてみる

ヒューズボックス内、もしくはヒューズボックスの裏蓋に、ヒューズを抜くためのツールが備わっていれば、そちらを使用してヒューズを抜いてください。

ツールがない場合には、ラジオペンチを使用して抜きましょう。

使えなくなったヒューズを目視で確認して抜く

過電流によってヒューズが切れた場合は、溶断しているため目視で判断できます。使えなくなったヒューズを確認できたら、抜いてください。

新しいヒューズを差し込む

使えなくなったヒューズを抜いた場所に、新しいヒューズを差し込みましょう。

自分でヒューズを交換する際の注意点

自分でヒューズを交換する際の注意点

自分でヒューズを交換する際の注意点は、ヒューズの種類を間違えないことと、定格電流は同じものを使用することの2点です。

ヒューズの種類を間違えないこと

車のヒューズを自分で交換する際は、必ず種類を間違えないようにしてください。

車には平型ヒューズ、ミニ平型ヒューズ、低背ヒューズなど複数の規格が使われています。

形状やサイズが異なるため、誤ったタイプを差し込むと正しく装着できず接触不良を招く恐れがあります。

さらに容量が合わないヒューズを使うと、過電流を防げず電装品や配線を傷める恐れもあり危険です。

交換前には必ず車両の取扱説明書やヒューズボックスの表示を確認し、同じ種類とアンペア数のヒューズを選ぶことが安全につながります。

定格電流は同じものを使用する

ヒューズを交換するときは、必ず元の定格電流と同じアンペア数のものを使用してください。

定格電流より大きいヒューズを装着すると、異常が起きてもヒューズが切れず、回路に許容以上の電流が流れます。

こうなると電装品やコンピュータの故障、配線の溶損、最悪の場合は火災につながる恐れがあり危険です。

反対に、定格電流より小さいヒューズを装着すると、すぐにヒューズが切れてしまう可能性があります。

不安がある場合はプロの整備士に任せよう

不安がある場合はプロの整備士に任せよう

車のヒューズ交換に不安がある場合は、無理をせずプロの整備士に任せる方が安全です。

どのヒューズが切れているかは、目視で判断するのが難しい場合があり、断線が分かりにくいケースもあります。

プロの整備士であればサーキットテスターを使い、通電状況を正確に測定しながら不具合のあるヒューズを特定してくれます。

さらにヒューズの種類や定格電流を間違える心配がなく、車種ごとの仕様に合わせた適切な部品を選んで交換してくれる点も安心材料です。

ヒューズが頻繁に切れる場合は、配線トラブルや電装品の故障が隠れている可能性もあるため、専門的な診断が欠かせません。

費用もヒューズ本体と工賃を合わせて、1,000円〜3,000円ほどで交換してくれます。

安全性を最優先に考えるなら、早めに整備工場へ相談することが結果的に車を長持ちさせることにつながります。

車のヒューズ交換についてのまとめ

  • 車のヒューズが切れるとETCやドライブレコーダー、カーナビが使えなくなる
  • ヒューズ自体はネットやカー用品店で販売されており、数百円で購入できる
  • ヒューズの交換は自分でもできるが、困難な場合はプロの整備士に任せる

車のヒューズ交換は、仕組みを理解すれば自分でも対応できますが、原因を見極めたり正しい種類を選んだりするには注意が必要です。

ヒューズが切れる背景には過電流やショート、接触不良などさまざまな要因があり、誤った交換は再発や故障につながります。

車の電装トラブルを未然に防ぐためにも、今回紹介した内容を理解して、正しい知識を身に付けておきましょう。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

             

DUKS  受付窓口責任者

吹浦 翔太

年間84,000件のフロントガラストラブルに対応するDUKSグループで、受付窓口の責任者を務めています。
2008年から6年間、現場での実務経験を積み、現在は国内主要ディーラー各社からの修理依頼を中心に、状況の整理と修理方針の判断に携わっています。
保有資格は「JAGUフロントマスター」「ダックス事務検定2級」。
現場で培った知見をもとに、お客様にとって最善の修理をご案内します。

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