車の雨漏りは放置すると危険!雨漏りの原因や応急処置、修理代を解説

トラブル

車を運転していて雨水が入ってきたり、いつの間にか運転席や助手席の足元が濡れていたりする場合は、雨漏りをしている可能性があります。雨漏りを放置すると、シートにカビが発生したり、電気系統がショートしたりして危険です。

この記事では車が雨漏りをする原因をはじめ、雨漏りを解決するための修理代や応急処置について解説していきます。

車が雨漏りする原因は、ゴムパッキンの劣化や衝突により隙間ができたなど

車が雨漏りをする原因は、以下の3つが考えられます。

  • ウェザーストリップ(ゴムパッキン)の劣化
  • 衝突により車体に隙間や穴ができた
  • 車の天井からの雨漏りは、ドレンホースが破損している

ウェザーストリップ(ゴムパッキン)の劣化

ウェザーストリップとは、車のドアや窓の枠に取り付けられているゴムパッキンのことです。ボディとの隙間を埋めて、雨風や騒音から車内を守ってくれます。

しかしゴムパッキンは、紫外線や風雨による経年劣化は避けられないところです。経年劣化したウェザーストリップは破損しやすくなり、ドアや窓枠から雨水や風の侵入を防ぐことが難しくなります。

衝突により車体に隙間や穴ができた

車が衝突したことにより、ボディに隙間ができたり穴ができたりして、そこから雨水が侵入してくる可能性があります。

たとえば車の側面をぶつけた場合、衝撃によりドアが歪んで隙間ができます。またボディに傷ができると、塗装やコーティングが剥がれてしまうため、鉄がむき出しになってしまいます。

車体の鉄がむき出したままの状態を放置すると、傷の部分がサビて腐食が進み、ボディに穴が開いてしまうことがあります。

このような隙間や穴から水が侵入してくると、どうしても雨漏りをしてしまいます。

車の天井からの雨漏りは、ドレンホースが破損している

サンルーフが付いている車の場合、ドレンホースが破損しているために、車の天井から雨漏りすることが考えられます。

ドレンホースとは、サンルーフに溜まる雨水を排水するホースのことです。仮にドレンホースが破損すると、サンルーフに溜まった雨水を車外に排出することができません。

また破損のほか、汚れが詰まっていたり繋ぎ目がズレていたりすると、雨水が通り抜けられず、雨漏りの原因となります。

車の雨漏りを放置すると、カビができたり電気系統がショートしたりする

車の雨漏りを放置すると、カビができたり電気系統がショートしたりするリスクがあり危険です。

雨漏りを放置してしまうと、車内のシートやカーペットなど、水が触れたところからカビが発生してしまいます。

また電気系統がショートして、車が動かなくなる可能性があります。電気系統がショートすると、最悪の場合は火災や爆発が起こる危険性も否定できません。

カビができたり電気系統がショートしたりすると、修理費用が高くなります。そうなる前に車の雨漏りを感じたら、できるだけ早いうちに対処するのがベストです。

車が雨漏りしたら、ディーラーや修理業者に早めにお願いをする

基本的に車が雨漏りしたら、ディーラーや修理業者などのプロにお任せしましょう。ゴムパッキンの劣化や衝突の傷、ドレンホースの破損は、素人が修理したり交換したりするのは極めて難しいです。

仮にDIY等で修理しようとした場合、途中で自分の手に負えないことが分かると、却って修理代が高くなるケースがあります。最初からプロに相談した方が安くなるので、ディーラーや整備工場等にお願いしましょう。

車が雨漏りした場合の修理代は1万円~数10万円

車が雨漏りした場合の修理代は、1万円〜数10万円と幅が広いです。これは雨漏りした原因によって修理方法が異なるため、料金に幅ができてしまいます。

ゴムパッキンの交換が1万円からと安く、車体にできた穴を防ぐ場合は数10万円と高いです。

車が雨漏りした場合の修理代について、原因ごとで表にまとめたので参考にしてください。

修理・交換費用
ゴムパッキンの交換1万円~1万5千円
歪んだドアの交換3万円~6万円
ドレンホースの清掃や交換1万円~3万円
車体の穴の補修数万円~数10万円

車の雨漏りの修理代が安くなる裏ワザ

車の雨漏りの修理代が安くなる裏ワザとして挙げられるのが、板金工場に直接相談するか、販売店保証や車両保険を利用するかです。

板金工場に直接相談する

車体の穴を補修する場合は、板金工場に直接相談するのがおすすめです。

車の天井の穴やトランクの雨漏りを修理する場合、ディーラーや修理業者に頼んでも、最終的には板金工場で補修を行います。

板金加工には職人の専門的な技術が必要なため、車体の穴の補修の費用は高くなりがちです。

そのため、車体の穴の補修をする場合は板金工場へ直接依頼すると、ディーラーや整備工場にお願いするよりも費用が安くなります。

販売店保証を利用する

新車でも中古車でも、車を購入して期間が長くない場合は「販売店保証」を利用して、修理代を安くできる場合があります。

新車であれば購入後3年間、中古車であれば1週間〜1ヶ月の販売店保証が付いているのが一般的です。愛車の保証期間を確認して、期間内でしたら販売店に問い合わせてみましょう。

車両保険を利用する

雨漏りの原因が事故や自然災害であれば、車両保険で修理費用を補てんすることができます。ただし津波や地震、噴火の場合は、特約を結んでいるか確認してください。

また事故が原因の場合は、事故内容によっては等級が下がる可能性があり、翌年の保険料が高くなります。

車が雨漏りした場合は、コーキング剤や防水テープで応急処置をする

車が雨漏りした場合は、シリコンコーキングなどのコーキング剤や防水テープで応急処置をしましょう。

コーキング剤とは、建築現場などに用いられるアイテムで、施工場所の隙間を埋める可塑剤として用いられています。

また防水テープは、防水性のあるテープで雨漏り対策グッズとして用いられることがあります。ポリエチレンフィルムでカバーされたものは防水性が高く、雨漏り対策には最適です。

コーキング剤がないときは、新聞紙で代用してもかまいせん。とにかく雨の当たらない場所に車を駐車して、すぐに穴や隙間を防ぐようにしてください。

車の雨漏りについてのまとめ

  • 車が雨漏りする原因は、ゴムパッキンの劣化や衝突により隙間ができたなど
  • 車が雨漏りしたら、ディーラーや修理業者に早めにお願いをする
  • 板金工場に直接相談したり、販売店保証や車両保険を利用したりすると修理代が安くなる

車の雨漏りを放置すると、車内の環境に悪影響を及ぼす可能性が高いです。ディーラーや修理業者に相談するなど、できるだけ早めに対処してください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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