【2024年】車を購入する際の補助金|CEV補助金や電気自動車補助金を解説

雑学

EV(電気自動車)やハイブリッド車など、環境に配慮した自動車を新しく購入する際は、国から補助金が交付されます。

「エコカー補助金」という言葉に、耳なじみがある人も多いと思いますが、厳密に言えばこの制度は終了しました。現在は「CEV補助金」となり、新しい補助金制度が設定されています。

この記事では、今さら聞けないエコカー補助金の内容や、国が交付するCEV補助金、地方自治体が交付する電気自動車補助金について解説していきます(2023年12月現在)。

今さら聞けない「エコカー補助金」とは?終了したって本当?

エコカー補助金とは、環境性能に優れたエコカーの販売促進を促す制度です。対象車両を購入する際に、国から補助金を受け取ることができます。

国が交付する「エコカー補助金」は2013年2月までに、申請受付を終了しました。現在は「CEV補助金」の名称で、補助金の支給は続いています。

環境性能の高いエコカーは、ガソリン車と比較してどうしても販売価格が高額になります。性能が優れている分、製造コストがかかるからです。

そのため高額な購入費用をカバーする目的で、エコカーの購入促進を目的とし、国や地方自治体から新車購入価格の一部が、補助金として支給されます。

国が交付している補助金は「CEV補助金」のみ(2023年12月現在)

2023年12月現在、国が交付している補助金は「CEV補助金」のみです。CEVとは「Clean Energy Vehicle」の略称で、和訳すると「クリーンエネルギー自動車」になります。

いわゆる「地球環境にやさしい車」で、補助金の対象車両は以下の通りです。

  • EV/電気自動車
  • PHV/プラグインハイブリッド自動車
  • FCV/燃料電池自動車
  • 超小型モビリティ
  • 側車付二輪自動車・原動機付自転車
  • ミニカー

CEV補助金|電気自動車やハイブリッド車の金額、対象車両一覧

画像引用元:経済産業省|令和4年度補正予算・令和5年度当初予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」

こちらでは、CEV補助金の具体的な金額や、具体的な対象車両一覧について解説していきます。

電気自動車やハイブリッド車等の補助金内容

経済産業省のホームページに記載されている、『令和4年度補正予算・令和5年度当初予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」』を参考にすると、補助金の金額は以下の通りです。

主な車両ベース条件付
EV上限:65万円上限:85万円
小型・軽EV上限:45万円上限:55万円
PHEV上限:45万円上限:55万円
FCV上限:230万円上限:255万円
超小型モビリティ定額:25万円(個人)
定額:35万円(サービスユース)
定額:35万円(個人)
定額:45万円(サービスユース)
ミニカー定額:20万円(個人)
定額:30万円(サービスユース)
定額:30万円(個人)
定額:40万円(サービスユース)

補助金の額は、上記の表のベースの通りです。しかし、条件を満たす車両の場合は、補助金の額が異なります。詳しい条件は、以下の通りです。

条件

A:車載コンセント(1500W/AC100V)から電力を取り出せる給電機能がある車両
B:外部給電器やV2H 充放電設備を経由して電力を取り出すことができる車両(外部給電機能としてのV2X対応)
C:省エネ法トップランナー制度の2030年度燃費基準の対象となる車両(型式指定自動車)

2023年現在の車両ごとによる条件は、以下の表を参考にしてください。

車両条件
EV、小型・軽EV、PHEV外部給電機能A、もしくはBを満たし、かつ、省エネ要件Cを満たす場合
FCV、超小型モビリティ、ミニカー外部給電機能A、もしくはBを満た場合

※新車新規登録日:令和5年4月1日~令和6年2月1日
※小型・軽EVは、乗用自動車に限ります。小型・軽EVのうち、貨物自動車については、外部給電機能A、もしくはBを満たす場合が条件です。

出典:経済産業省|令和4年度補正予算・令和5年度当初予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」

具体的な対象車両一覧は「一般社団法人・次世代自動車振興センター」から確認できる

具体的な対象車両については、「一般社団法人・次世代自動車振興センター」のホームページから確認できます。

自動車メーカーごとの対象車両一覧を、簡潔に表にまとめました。よければ、参考にしてください。

自動車メーカー対象車車両(一部)
トヨタセンチュリー、ハリアー、プリウス、クラウン
ホンダHonda e、BENLY e、EM1 e、GYRO e
日産アリア、リーフ、サクラ
スズキe-Let’s、e-Let’s W
マツダMX-30 EVモデル、MX-30 Rotary-EV、CX-60 
三菱アウトランダー、エクリプスクロス、eKクロス EV

そのほかテスラやベンツ、ボルボなどの国外メーカーについても、対象車両が記載されています。気になる人は、合わせて参考にしてください。

出典:一般社団法人・次世代自動車振興センター|補助対象車両

地方自治体が交付する「電気自動車補助金」とは?

「電気自動車補助金」という名の補助金の交付は、全国の各自治体で行われています。これらの申請には期限が設けられていたり、先着順で受付終了となったりするので注意してください。

たとえば東京都港区で、電気自動車補助金を利用しようとすると、対象車両や条件は以下の通りになります。

対象車両①:一般社団法人次世代自動車振興センターが電気自動車
プラグインハイブリッド自動車の充電インフラ整備事業費補助金及びクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(V2H充放電設備)の補助対象機種として指定し、公開している充電設備であること
②未使用のもの
対象車・区民、建築物所有者(個人)
・管理組合等
・中小企業者
・個人事業者
・リース事業者
内容急速充電設備:機器本体価格の1/4(上限500,000円)
※ 上限基数1基
普通充電設備:機器本体価格の1/4(上限100,000円)
※ 上限基数5基
※上限金額は、1基あたりの助成上限額

出典:東京都港区|電気自動車等用充電設備

自治体により補助金制度が異なるため、お住まいの地域の自治体の制度を確認してから、補助金申請を行ってください。

各自治体の補助金制度は、「一般社団法人 次世代自動車振興センター」のホームページから確認できます。
参考:一般社団法人・次世代自動車振興センター|全国の地方自治体の補助制度、融資制度、税制特例措置

中古車や新古車は、補助金の対象外

国が交付する「CEV補助金」や、地方自治体が交付する「電気自動車補助金」ですが、中古車や新古車なので気を付けてください。

どちらの補助金も、交付対象は新車の購入に限定されます。中古車はもちろん、新古車も含めてEVを購入する場合は、補助金が交付されないことを頭に入れておきましょう。

サポカー補助金の受付は、2021年11月29日に終了

サポカー補助金とは、サポートカーを購入する際に出る補助金のことです。サポートカーとは安全運転技術が搭載された車のことで、「前方障害物衝突被害軽減ブレーキ」や、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」などの機能が挙げられます。

サポートカーを購入する際、以前は補助金が交付されていました。しかし、2021年11月29日の到着分をもって、申請受付を終了しています。

出典:経済産業省|サポカー補助金の概要

「エコカー減税」についても把握しておこう

車を購入したあとは、自動車税などの税金の支払いがあります。エコカー減税は2023年4月30日で廃止される予定でしたが、2023年5月1日以降も制度が継続中です。

ただし、2024年1月以降は基準達成度や免税、減税の内容が変わります。2024年1月以降のエコカー減税の内容を把握して、できるだけお得に車を購入しましょう。

2024年1月以降のエコカー減税については、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

車を購入する際の補助金制度についてのまとめ

  • 国が交付する「エコカー補助金」は終了し、現在では「CEV補助金」が設定されている
  • 地方自治体ごとに「電気自動車補助金」を交付している
  • 中古車や新古車は、補助金の対象外なので注意する

CEV補助金や電気自動車補助金については、年月が進むたびに内容が変わったり受付終了したりします。EVやハイブリッド車の購入をお考えでしたら、早めに購入した方が補助金を受け取れるのでお得です。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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