ゴースト汚れとは|ゴースト汚れの原因や対処法、予防法を解説

トラブル

フロントガラスの汚れには様々なものがありますが、その中でも事故を引き起こす危険性が高いのが「ゴースト汚れ」です。

ゴースト汚れは昼間は気付きにくく、視界が悪い夜間に現れる汚れになります。

知らない間に汚れが付着しているため、普段からこまめにガラスを綺麗にしておくことが大切です。

今回は、フロントガラスのゴースト汚れがつく原因や対処法について説明します。

ゴースト汚れとは

ゴースト汚れとは、フロントガラスの油膜汚れの一種です。

昼間には気付かないガラスの汚れが、夜や雨天の暗くなったときだけに現れて視界の邪魔になります。

このゴースト汚れは、昼間や晴れの日には気づきにくいため、メンテナンスが行き届かなくなってしまいがちです。

「クリンビュー」で知られる株式会社イチネンケミカルズが、2017年に実施したアンケートによると、20代~60代のドライバーのうち、5人に1人が「ゴースト汚れが原因でヒヤリハットを経験したことがある」と回答したとのことです。

思わぬ交通事故を引き起こしてしまいかねないので、日頃から丁寧なガラス掃除を心がけてください。

ゴースト汚れの原因

ゴースト汚れの原因として、次のようなものが考えられます。

  • 油膜
  • 結露
  • 内側の汚れ

油膜

ゴースト汚れの最大の原因は、油膜です。フロントガラスの外側は、走行したり外に停車したりしていればさまざまな汚れが付着します。

外気の油成分のほか、もともと車体についているワックスの油成分がフロントガラスに流れる場合もあります。

溶け出した油成分がワイパーや風などでフロントガラスに広がれば、油膜になってゴースト汚れとして現れます。

結露

冬や雨の日など、外の気温が低くなる時期には、車内の温度差でフロントガラスに結露が発生します。結露はフロントガラスの視界を悪くします。

結露が乾いたとき、水垢となってフロントガラスに残ってしまい、ゴースト汚れの原因になってしまうのです。

内側の汚れ

タバコのヤニや手垢など、フロントガラス内側の汚れは、外が明るいと目立ちません。

雨・曇りの日や夜間などは、外からの光がガラスに当たって反射することが多くなるため、フロントガラス内側の汚れが目立ってしまい、運転時の視界を遮ってしまうことが多いのです。

ゴースト汚れが見つかったら油膜を取り除く

ゴースト汚れの最大の原因は油膜です。フロントガラスに付着した油膜を綺麗に取り除けば、ゴースト汚れも現れにくくなります。

油膜除去剤を用意して、以下の手順で掃除しましょう。

フロントガラスを水で洗い流す
油膜除去剤などを利用して、スポンジでフロントガラス全体を軽く擦る
濡れたタオルで油膜除去剤を拭き取る
乾いたタオルで丁寧に拭く

油膜を除去するときは、油膜を塗り伸ばすだけになってしまわないように、正しく除去してください。

油膜の取り方については、こちらの記事でご紹介しています!

ゴースト汚れの予防方法

ゴースト汚れを予防するには、以下の3つも心掛けてください。

  • こまめな掃除
  • 撥水コーティング
  • ワイパーゴムの交換・洗浄

こまめな掃除

フロントガラスに頑固な油膜がこびりついてしまう前に、市販のガラスクリーナーなどを利用して手入れをしてください。

普段からこまめにガラスクリーナーでフロントガラスを掃除することで、キレイな状態を保つことができます。

また、フロントガラス内側の手入れは、マイクロファイバータオルで乾拭きしましょう。

マイクロファイバータオルは、100円ショップなどで購入可能です。

車内に常備しておけば、いつでもガラスを綺麗に掃除することができます。

撥水コーティング

ゴースト汚れを予防するには、フロントガラスに撥水コーティングを施工するのがおすすめです。

撥水コーティングを施工することで、油膜や結露が付着しにくくなり、ゴースト汚れを予防できます。

冬場は結露のほかに霜が付着するのを防ぐので、フロントガラスの凍結防止にも役立ちます。

フロントガラスのコーティングの効果については、こちらの記事でご紹介しています!

ワイパーゴムの交換・洗浄

フロントガラスの掃除と合わせて気を付けたいのが、ワイパーゴムの劣化です。

フロントガラスを綺麗にしても、劣化したワイパーを使うと、フロントガラスが汚れやすくなったり、傷が付いたりする原因になります。

できれば、半年に1回のペースで交換するのがベストです。

もしくは水はけが悪くなったり、ワイパーを使ったときにスジが入ったり、にじみが出てきたりしたら交換しましょう。

そして、洗車のときはワイパー部分もシャンプーでしっかりと洗うのがおすすめです。

ゴースト汚れについてのまとめ

  • ゴースト汚れとは、夜や雨天など暗くなったときに見えやすい汚れ
  • ゴースト汚れの原因は油膜、結露、フロントガラス内側の汚れ
  • ゴースト汚れはフロントガラスをこまめに掃除したり、撥水コーティングを施工したりすることで対処する

フロントガラスは、運転時は常に視界に入るものです。汚れを放置せずに、普段から丁寧な手入れをするように心がけてください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

インタビュー記事

ピックアップ記事

関連記事一覧