車のフロントガラスから聞こえてくる異音の原因3パターンと対処法
車のフロントガラス からいつもは聞こえない異音が聞こえてきたら、それは車の不調を知らせるサインかもしれません。
今回は、車のフロントガラスから聞こえてくる異音の原因と、不調に対する対処法を紹介します。
目次
フロントガラス付近から異音がする原因と対処
複雑な車体内部ではさまざまな不調が考えられますが、どんな異音が鳴っているか、あるいは異音が鳴る箇所や鳴るタイミングによって、不調の原因についてある程度予測することができます。
原因1:ワイパーの劣化や汚れによる『ビビリ音』
ワイパーを動かしたときに、「キュッ」「ガガガ」と、強くこすれるような異音がする場合は、ワイパーの劣化によって起こる『ビビリ音』が考えられます。
ガラスをふき取るワイパーゴム部分が、経年によって固くなったり傷や汚れがついていたりすると、ワイパーがガラスの上を滑りづらくなります。
ワイパーがうまく機能しなくなるということは、異音が鳴るだけでなく、拭きムラができてしまい運転中の視界が悪くなってしまい、運転時の安全にも影響してきます。また、ワイパーを動かす関連部品に余計な負荷がかかってしまうことで、ほかの箇所まで劣化が早まるということも考えられます。
放置せずに適切に対処するようにしましょう。
ビビリ音が鳴る場合の対処法
・ワイパーゴムを点検・メンテナンスする
ワイパーゴムについた汚れが原因であれば、濡れ雑巾などで拭き取ることで解決できる場合もあります。
また、ワイパーゴムがよじれてしまっていることがあります。ワイパーアームを少し持ち上げて、ガラスに対して垂直にゴムが当たるように調整しましょう(ワイパーが戻る際にガラスを叩いて傷つけることがあるので注意してください)
・ワイパーを交換する
ゴムが固くなってしまったり傷がついている場合は、ゴム自体の交換が必要です。
ゴム部分だけ交換すれば良いか、ガラスに対してゴムを接着させるワイパーブレードごと交換した方が良いか、専門業者に相談して決めましょう。
原因2:車体の中に生じる隙間によって鳴る音
フロントガラスのあたりから「カタカタ」「ガタガタ」と何かがぶつかる、あるいはガタつくような音がする場合は、周辺に隙間ができてしまっていることが考えられます。ガラス、ダッシュボード、ボディの周辺に隙間ができやすく、新車に多く見られる不具合です。
隙間によって異音が鳴る場合の対処法
異音だけでは、どこにどれくらいの隙間ができてしまっているのかを特定するのはなかなか困難です。リペアも選択肢に入れつつ、まずは一度専門業者に相談して原因をはっきりさせるのが確実です。
状態によってリペアが必要になる場合ももちろんありますが、正しい方法を分かっていれば、カーショップなどで道具をそろえて自分で隙間を埋める方法もあります。
やみくもに対処を試してみるよりも、はじめに原因を把握しておくと良いでしょう。
原因3:撥水コーティングによって鳴る異音
雨などの水をはじくのに便利な撥水処理ですが、それが原因でワイパーの滑りが悪くなり、異音がすることがあります。コーティングによるトラブルは新車を購入した際に多く見られます。
撥水コーティングによる異音への対処法
・コーティング剤を取り除く
特に撥水の必要がないということであれば、油膜取り剤を使用してコーティング剤を落としてしまっても良いでしょう。新車購入の場合は、購入元が対応してくれる場合もあるので、相談してみましょう。
・ワイパーゴムを交換する
せっかくだからコーティング剤は残したい、撥水させたいという場合には、ワイパーの種類を見直してみるのも良いかもしれません。
グラファイト(炭素微粒子)をコーティングすることで滑りを良くしたものなど、撥水加工を施した窓ガラスに対応したワイパーがカーショップなどで販売されています。
最後に
車から普段聞こえてこない異音が聞こえてくると、不安になってしまいますよね。専門業者に相談するのが一番ですが、なかなか毎回そうはしづらいものです。
どんな異音がどこから聞こえるのか、いつ鳴っているのかを知ることで、不具合の原因をおおまかに知り、大きな事故などにつながる前に適切な処置をしやすくなります。車の状態を読み取るサインと思って注意深く耳を傾けてみてくださいね。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。