ワイパーを動かしたときに起こる「ビビリ音」とは?原因や解消法を解説

トラブル

ワイパーを動かしたときに〝キュッ〟〝ガガガ〟と、強くこすれるような異音がする場合、そのまま放置すると運転に支障が出てきます。

これらの音は「ビビリ音」と呼ばれ、ワイパーゴムの汚れや劣化、フロントガラスの汚れなどが原因です。

今回の記事では、フロントガラスから聞こえてくる、ビビリ音の原因や解消法について解説していきます。

【原因】ワイパーを動かしたときに起こる「ビビリ音」の正体

ワイパーを動かしたときに起こる「ビビリ音」は、次の5つが主な原因です。

「ビビリ音」の原因

・ワイパーゴムの汚れ
・ワイパーゴムの劣化
・ワイパーゴムの取り付け不良
・フロントガラスの汚れ、油膜
・撥水コーティングの施工不良

【原因①】ワイパーゴムの汚れ

ワイパーゴムが汚れていると、「キュッ」「ガガガ」といったような音がしやすいです。ワイパーゴムは、ブレードによって均一な力でガラス面に密着させる必要があります。

汚れが堆積すると力が分散されて、拭きムラや音の発生に繋がりやすいです。ワイパーを使ったときにビビリ音がしたら、汚れがないかどうか確認してください。

【原因②】ワイパーゴムの劣化

ガラスをふき取るワイパーゴムが、経年によって固くなったり傷や汚れがついていたりすると、フロントガラスを滑りづらくなります。

フロントガラスの上を滑りづらくなると、引っかかりが起きてビビリ音が鳴りやすいです。また異音が鳴るだけでなく、拭きムラができて運転中の視界が悪くなってしまい、安全運転にも影響します。

【原因③】ワイパーゴムの取り付け不良

ワイパーを使っていない状態だと、ワイパーゴムはガラス面に対して、90度の角度で取り付けられています。

ワイパーゴムを交換した際に取り付け方が間違っていると、角度が合わないためビビリ音がしやすいです。

【原因④】フロントガラスの汚れ、油膜

フロントガラスの汚れが酷かったり、油膜が付着していたりすると、ワイパーゴムが引っかかりやすくなりビビリ音が発生します。

フロントガラスの表面が凸凹したような状態になり、ワイパーを動かした際、なめらかに動きません。そのため引っかかりが起こって、ビビリ音が発生します。

【原因⑤】撥水コーティングの施工不良

撥水コーティングを施工することで、フロントガラスに落ちてくる雨水を弾きます。便利な撥水処理ですが、それが原因でワイパーの滑りが悪くなり異音がすることがあります。

コーティングが均等に施工できていないと、ワイパーが作動中、フロントガラスに引っかかるからです。

【解消法】「ビビリ音」3つの解消法

フロントガラスから聞こえる「ビビリ音」の解消法は、ワイパーゴムを掃除したり交換したりすることです。

ワイパーゴムを変えたのに音がする場合は、フロントガラスの汚れや撥水コーティングの施工不良を疑ってください。

【解消法①】ワイパーゴムを掃除したり、交換したりする

ワイパーゴムが原因の場合、ワイパーゴムを掃除したり、交換したりすることでビビリ音を解消できます。

解消法

・ワイパーゴムを掃除する
・ワイパーゴムを交換する
・ワイパーゴムの取り付けを確認する

ワイパーゴムについた汚れが原因であれば、濡れタオルで拭き取ることで、ビビリ音を解消できます。

ゴムが硬くなっていたり傷が付いたりしている場合は、ワイパーゴムの交換が必要です。ワイパーゴムの寿命は1年ほどなので、年に1回は交換しましょう。ワイパーブレードも劣化している場合は、同時に交換してください。

また、取り付け不良によりワイパーゴムの「捻じれ」が起きている場合があります。ワイパーアームを少し持ち上げて、ガラスに対して垂直にゴムが当たるように調整しましょう。ただし、ワイパーが戻る際にガラスを叩いて傷つけることがあるので注意してください。

【解消法②】フロントガラスを掃除する

ワイパーではなく、フロントガラスの汚れが酷い場合は、洗車することでビビリ音を解消できます。

手洗い洗車の場合、カーシャンプーを使って汚れを落としてください。油膜が付着している場合は、専用の油膜取りを使うのがおすすめです。

【解消法③】撥水コーティングを落とす

撥水コーティングが原因でビビリ音がする場合は、油膜取り剤でコーティングを落としましょう。

新車の納品後にビビリ音がする場合、ディーラーや中古車販売店などの購入元が対応してくれる場合があります。

【注意】ビビリ音を放置すると運転に支障が出る!?

ワイパーが原因でビビリ音がする場合、放置すると車の運転に支障が出るかもしれません。ワイパーが正常に作動しないと、フロントガラスに雨水の拭きムラや筋が残ります。そして、最悪の場合は視界不良になることで、対向車や歩行者が確認しにくくなります。

また、ワイパーが劣化したまま使用すると、走行中に風圧や振動でワイパーゴムが飛んでいくかもしれません。対向車や後続車、歩行者に当たる可能性があり危険です。

ワイパーを動かしたときに起こる「ビビリ音」についてのまとめ

  • 「ビビリ音」の正体はワイパーゴムの汚れや劣化、撥水コーティングの施工不良などが原因
  • 「ビビリ音」が発生したら、ワイパーゴムの掃除や交換、フロントガラスを掃除する
  • 「ビビリ音」を放置すると、最悪の場合は車の運転に支障をきたす

ワイパーを動かしたときに〝キュッ〟〝ガガガ〟というような音がしたら、ビビリ音だと思ってください。

まずは、ワイパーに不具合が起きていないか確認しましょう。ワイパーゴムやブレードを変えたのに音がする場合は、フロントガラスの汚れや撥水コーティングの施工不良を疑ってください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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