夏の車内に放置してはいけないもの!爆発の危険と熱対策を解説
夏のドライブやキャンプ、買い物帰り。「数分だから大丈夫だろう」と、エアコンを切った車内にスマホや飲み物を置きっぱなしにしていませんか?
実は、真夏の車内はわずか数分で危険な温度に達し、ダッシュボード付近は70℃を超える灼熱の環境と化します。
スプレー缶の破裂やモバイルバッテリーの発火など、ちょっとした油断が取り返しのつかない車両火災や大事故につながるケースも少なくありません。
本記事では、年間84,000件以上のガラストラブルを解決している自動車メンテナンスのプロ「glassStyle」が、夏の車内に絶対に置いてはいけない危険なものリストを理由とともに詳しく解説します。
目次
夏の車内温度はどれくらい?放置が危険な理由
夏の車内は、短時間で気温が上昇します。炎天下で車を1時間ほど放置すると、車内は50℃ほどまで達するため、物を極力置かないのがおすすめです。
また、ダッシュボードは1時間で70〜80℃ほどの温度に達します。ダッシュボードの上に、熱に弱い物を放置したら故障は避けられません。
密閉された車内は湿気もこもりやすく、非常に高温多湿で蒸し風呂状態であると言えます。熱がこもった車内に物を置き忘れると、物によっては発火や爆発が起きる可能性があり危険です。
夏の車内・ダッシュボードの温度上昇については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
夏の車内に置いてはいけない危険なものリスト
夏の車内に置き忘れてはいけない物は、次の通りです。
- 【爆発・引火】スプレー缶・カセットガスボンベ・ライター
- 【熱暴走・発火】スマホ・PC・ポータブル電源・モバイルバッテリー
- 【破裂・噴出】未開封の炭酸飲料水
- 【収れん火災】水入りペットボトル・メガネ・透明な吸盤
- 【変質・液漏れ】プラスチック製品・化粧品・乾電池
【爆発・引火】スプレー缶・カセットガスボンベ・ライター

夏はキャンプやBBQでガスボンベを使用したり、スプレータイプの日焼け止めや制汗スプレーを持ち運んだりする機会が増えます。タバコを吸う人は、ライターを手放せません。
想像できるかと思いますが、高温の車内にガスが入った物を放置すると、爆発する可能性があり危険です。
車両火災の原因となるだけでなく、周りの車に飛び火して取り返しのつかない大惨事を招く恐れがあります。
【熱暴走・発火】スマホ・PC・モバイルバッテリー

スマホやタブレット、ノートパソコンなどの精密機器は、高温多湿に弱く夏の車内に置き忘れると、故障する危険性が高いです。
スマホやノートパソコンのバッテリーであるリチウムイオン電池は、直射日光や高温多湿に弱く最悪の場合は発火する危険があるので、放置するのは絶対にやめてください。スマホやタブレットの充電に使う、モバイルバッテリーも同様です。
近年では、スマホをカーナビの代わりにする人も増えています。短時間でもスマホホルダーに置いたまま、車から離れるのは危険です。
数分の間でも、スマホは車内に放置せず、持ち運ぶようにしてください。
車内でスマホが熱くなる原因については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
【破裂・噴出】未開封の炭酸飲料水

未開封であっても、夏は炭酸飲料水を、高温の車内に放置するのは危険です。
たとえばペットボトルの炭酸飲料水は、内部の空気がパンパンに膨張して爆発する可能性があります。
缶の場合はフタを開けていないと、ペットボトルと同様に内部の空気が膨張して爆発します。
未開封はもちろん、飲みかけでも内部の空気が多いと危険です。シートに飛び散るとベタついて掃除が大変ですし、カーナビにかかると故障する可能性があります。
【収れん火災】水入りペットボトル・メガネ・透明な吸盤
水入りのペットボトルやメガネ、透明な吸盤をダッシュボードの近くに置くと、収れん火災が起きてしまう危険性があります。
収れん火災とは、虫メガネなどのレンズに太陽光が一点集中して起こる火災のことです。
メガネや水入りペットボトルなど、透明な物をダッシュボードの上に置いたままにしないようにしてください。直射日光を浴びると、収れん火災が起こる可能性があります。
最近のフロントガラスは傾斜が強いため、ダッシュボードに日光が集まりやすい車種もあるので注意してください。
ペットボトルの水を、夏の車内に放置してはいけない理由については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
【変質・液漏れ】プラスチック製品・化粧品・乾電池
プラスチック製品を高温状態にあるダッシュボードに置いておくと、プラスチックが溶ける恐れがあります。
プラスチック容器に入った芳香剤や、スタバなどのコーヒー容器は車に持ち込む機会も多いです。溶けてダッシュボードにつくと、後始末に手間がかかります。
また、乾電池を暑い車内に置いておくと、液漏れや発火の危険性が高いです。使用済みの乾電池は、車内に置きっぱなしにしてしまいがちです。
モバイルバッテリー、子供のおもちゃなどで乾電池を入れ替える際は、置き忘れに注意してください。
化粧品だと、たとえば口紅の場合、熱で溶けたり水分が蒸発したりして品質が悪くなることがあります。
また、最近では男性が化粧水を使うのも珍しくありません。化粧水も高温多湿に弱いので、持ち歩く際は車に放置しないように気を付けてください。
取り外せない車載器やどうしても保管したい場合の対策

「スマホやパソコンが熱に弱いなら、ドライブレコーダーやカーナビ、ETCは故障しないのか?」と思う人もいるでしょう。
多くの製品は暑さに耐えられるようになっていますが、それでも熱対策が必要です。こちらでは、ドライブレコーダーやカーナビ、ETCの熱対策について解説していきます。
ドライブレコーダーやカーナビの熱対策と対処法
ドライブレコーダーやカーナビは、高温でも正常に動作するように作られています。しかし、高温の状態が長く続くとパーツの劣化が早くなるため、熱対策が必要です。
ドライブレコーダーやカーナビには専用のカバーが発売されています。それぞれカバーをかけて、熱対策をしてください。
ETCカードは車内に放置せず必ず持ち歩く
ETCについてですが、カードについては持ち運ぶようにしてください。車載器は80℃ほどまで動作を保証しているものもあり、熱で故障するリスクは低いです。
しかしETCカードは熱に弱く、45℃程度までしか動作が保証されていません。高温多湿の車内では、熱でカードが変形したり、磁気に不具合が生じたりする危険性があります。
スプレー缶などを一時的に車内で保管・運搬する正しい方法
スプレー缶やガスボンベを夏の車内で扱う場合は、短時間の保管や運搬であっても温度上昇を防ぐ工夫が欠かせません。
車内は直射日光を受けると短時間で50℃を超えることがあり、内部圧力が上がったスプレー缶は破裂する危険があります。
そのため缶は必ず日陰になる位置に置き、シート下や荷室の床付近など比較的温度が上がりにくい場所を選ぶことが重要です。
さらに保冷バッグや断熱材付きのケースに入れると温度上昇を抑えやすく、移動中のリスクを大きく減らせます。
長時間停車する場合、スプレー缶やガスボンベは車外へ持ち出すことが基本です。どうしても置く必要がある場合は、温度変化を最小限に抑える工夫を徹底することが安全につながります。
サンシェードやカーフィルムで車内温度の上昇を抑える
サンシェードやカーフィルムを活用すると、夏の車内温度の急上昇を大きく抑えられます。
直射日光を遮るだけでダッシュボード付近の温度上昇が緩和され、スプレー缶や電子機器の危険な過熱を防ぎやすくなります。
特にフロントガラス用のサンシェードは、駐車中の温度上昇を短時間でも抑える働きがあり効果的です。
また遮熱タイプのカーフィルムを併用すると、赤外線の侵入を減らせるため、車内全体の温度上昇をより効率的に抑制できます。
さらに、IR(赤外線)カットフィルムを施工すると、肌のジリジリ感だけでなく、車内のパーツや積載物の温度上昇も大幅に軽減できます。
サンシェードの効果については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
夏の車内トラブルを防ぐための習慣
発火や物の変形など、夏の車内トラブルを防ぐには、基本的に「何も置かない」という習慣をつけることです。
長時間駐車する際は「何も置かない」が鉄則
長時間駐車する予定がある場合は、車内に物を残さないことが最も安全な習慣です。
夏の車内は短時間で50℃を超えることがあり、電子機器の故障やスプレー缶の破裂など重大なトラブルにつながります。
特に直射日光が当たるダッシュボード付近は急激に温度が上がりやすく、わずかな時間でも危険性が高まります。
外出前に車内を一度見渡し、スマホやバッテリー類、スプレー缶など熱に弱い物を必ず持ち出す意識が重要です。
どうしても置く必要がある場合でも、日陰に停めたりサンシェードを使うなど温度上昇を抑える工夫を徹底することでリスクを減らせます。
車を降りる前の確認を習慣化しよう
車を降りる前に車内を確認する習慣をつけるだけで、夏特有の危険なトラブルを大幅に防げます。
降車前にスマホやバッテリー類、スプレー缶、食品など熱に弱い物が残っていないかを確認することが重要です。
指差し確認や、忘れやすい場所(ドアポケットやドリンクホルダー)などを目視する習慣をつけてください。
毎回のチェックを習慣化すれば、思わぬトラブルを未然に防ぎ、安全な車内環境を維持しやすくなります。
快適なカーライフの情報は「glassStyle」をチェック
「glassStyle」は、年間84,000件以上のフロントガラストラブルに対応する「glassD・DUKS」が運営するオウンドメディアです。
今回紹介した記事をはじめ、フロントガラス交換やトラブルの対処法、カーコーティングについての情報を発信しています。
また、車に関連する最新情報や雑学も発信しているので、快適なカーライフを送りたい人にとって「今知りたい!」情報をキャッチすることができます。
気になる人は、以下のトップページから、ぜひ「glassStyle」の記事を覗いてみてください。
まとめ|夏の車内はできるだけ物を放置しない
- 夏の車内は1時間で50℃まで上昇し、高温多湿で物を置き忘れると危険
- スマホやタブレット、モバイルバッテリーなどの精密機器は、夏の車内に放置すると故障しやすい
- カーナビの熱対策はカバーやサンシェードを使用、ETCはカードだけを持ち運ぶ
夏の車内は想像以上のスピードで危険な温度に達します。「少しの時間だから」という油断が、スマホの発火やスプレー缶の爆発といった大事故を招きかねません。
大切な愛車を守るためには、「車内に物を残さない」ことを基本ルールとし、降車前の指差し確認を習慣づけましょう。
どうしても避けられない車載器の熱対策には、サンシェードやカーフィルムの活用も有効です。正しい知識と対策で、安全で快適な夏のカーライフをお過ごしください。
この記事の監修者
DUKS 受付窓口責任者
吹浦 翔太
年間84,000件のフロントガラストラブルに対応するDUKSグループで、受付窓口の責任者を務めています。
2008年から6年間、現場での実務経験を積み、現在は国内主要ディーラー各社からの修理依頼を中心に、状況の整理と修理方針の判断に携わっています。
保有資格は「JAGUフロントマスター」「ダックス事務検定2級」。
現場で培った知見をもとに、お客様にとって最善の修理をご案内します。

