夏の車に水を積んでおくのは大丈夫?車載すべき水、その他のグッズを解説

災害対策を理由に、車の中に水を積んでおく人もいると思います。また、暑い夏場の車内に水をストックしておくと、気軽に水分補給できると考える人もいるでしょう。
そこで疑問に思うのが「夏の暑い車内に水を積んでおくのは大丈夫なのか?」という点です。
ペットボトルに入っている、一般的なミネラルウォーターの賞味期限は、2年〜3年と言われています。しかし、それはあくまで冷蔵庫などで保管した場合です。
今回の記事では、夏の暑い車内に水を積んでおくのは大丈夫なのか、車内に積んでおく水はどんなものがおすすめなのか、について解説していきます?
目次
夏の暑い車内に水を積んでおくのは大丈夫なのか?
夏の暑い車内に、水を積んでおくのは大丈夫なのでしょうか?結論から言えば、コンビニやスーパーで販売されているミネラルウォーターを、夏の車内に積んでおくのはおすすめできません。
未開封の水でも高温多湿の場所では保管できない
サントリーやコカ・コーラの公式サイトを見ると、飲料水の保存について次のように記載されています。
ミネラルウォーターはどのような場所で保管したらよいですか?
未開栓品については冷蔵保管の必要はありませんが、直射日光のあたる場所や極度に高温の場所を避けて保管してください。
※一部抜粋
引用:ミネラルウォーターはどのような場所で保管したらよいですか? サントリーお客様センター
未開栓の場合、常温で保管しても味や品質に問題はありませんか?
未開栓の場合、高温・直射日光を避けていただければ、常温で保存しても味や品質に問題はありません。
※一部抜粋
引用:未開栓の場合、常温で保管しても味や品質に問題はありませんか。|Coca Cola Japan
ここで注目したいのが、「直射日光のあたる場所や極度に高温の場所を避けて保管してください。」「高温・直射日光を避けていただければ」という文章です。
夏の車内は、トランクなど直射日光の当たらない場所でも、高温多湿になるリスクがあります。
夏の車内はかなりの高温多湿
夏の車内は、非常に高温多湿です。炎天下で車を30分ほど駐車すると、車内は50℃ほどまで気温が上がります。
たとえサンシェードを付けて、直射日光が当たらないようにしても、車内の平均温度は45℃まで達します。つまり、どの場所に水を保存したとしても、高温多湿というのは避けられません。
このような車内環境から、夏の車内に長期間水を積んでおくのは、おすすめできないと言えます。
夏の車内温度については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
夏の車内に水を積む場合は早めに消費する
夏になるとキャンプやバーベキューで、大量の水を積んで移動するケースがあると思います。
ペットボトルの水の場合、開封すると菌が繁殖するため、早めに飲み切ることが推奨されています。そのため一度蓋を開けた水は、車内に放置するのは避けて、できるだけ早く消費してください。
車に積んでいた水を未開封のまま家に持ち帰った際は、車内には保管せず家の冷蔵庫で冷やし、早めに飲み切るようにしましょう。
車に積んでおくべき水と防災グッズ
災害対策として、車に水を積んでおく人も一定数は存在すると思います。では災害対策として、どんな水や防災グッズを車内に保管して置くべきでしょうか?
おすすめなのは、次の3つです。
- 保存水
- 非常用の浄水器
- 折りたたみ式のタンク
保存水
災害対策など、長い間車内に水を積んでおく場合は、保存水がおすすめです。保存水は賞味期限が5年〜10年と、一般的なミネラルウォーターよりも長期に保存できます。
そして長期保存水を選ぶ際は、耐温度域の広いものが適しています。特に-20℃〜80℃の範囲で保存可能な水なら、真夏の炎天下や冬の寒冷地でも品質を維持できます。
サイズは500mlのペットボトルを選ぶと、飲みやすく管理しやすいです。保存場所は直射日光を避け、保冷バッグや発泡スチロール容器に入れることで劣化を防げます。
非常用の浄水器
ペットボトルで水を保存すると車内がかさばるため、非常用の浄水器も一緒に積んでおくと安心です。
車載用の浄水器は、携帯性と浄水能力に注目してください。災害時に水道が使えなくなる可能性を考慮し、川や浴槽の水を飲料水に変えられるタイプを選ぶと安心です。
特に、フィルター式や紫外線殺菌機能付きのものは、細菌や汚れを除去し、安全な水を確保できます。コンパクトなサイズなら車内での保管も容易で、保存水の量を減らせるメリットもあります。購入時には浄水性能や耐久性を確認し、信頼できる製品を選びましょう。
折りたたみ式のタンク
折りたたみ式タンクは、コンパクトに収納できるため、車載用の防災グッズとして便利です。
災害時の給水所や給水車から水を受け取る際に活躍し、20L以上の容量があるものなら、飲料水だけでなく手洗いや簡易シャワーにも使えます。
使用しないときは折りたたんで省スペースで保管できるため、車内の荷物を圧迫しません。耐久性や持ち運びやすさを考慮し、取っ手付きのタイプを選ぶとより使いやすいです。
夏は1日どれくらいの量の水が必要なのか?
体重などによる個人差はありますが、1日に人間が飲む水の量は、2〜3リットルほどと言われています。夏は高温多湿で汗をかきやすいため、それ以上の量が必要でしょう。
車載用の長期保存水については、災害時に備えるとなると、最低3日分(1人あたり9L)を積んでおくと安心です。
3日分以上の水が必要だったり、飲料用以外で水が必要だったりする場合は、非常用の浄水器を活用してください。
まとめ
- 一般的なミネラルウォーターは、夏の暑い車内に積んでおくのは適していない
- 車内に水を積んでおくのであれば、保存水がおすすめ
- 非常用の浄水器も一緒に積んでおくと、災害時も安心
車に水を積んでおく場合は、一般的なミネラルウォーターよりも保存水がおすすめです。
耐温度域の広いものを選び、保存する際は直射日光を避け、保冷バッグや発泡スチロール容器に入れておきましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。