自動車関連の手続きをスマホで!OSS利用のメリットと申請手順を解説

雑学

自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)は、自動車の保有に伴う様々な手続きをオンラインでまとめて行える仕組みとして整備されました。

新車登録や住所変更、車検証の手続きまで幅広く対応しており、従来のように複数の窓口を回る必要がありません。

スマホやパソコンから申請できるため、時間や場所に縛られず、自分のペースで進められる点が大きな特徴です。

手続きのやり方も画面に沿って進めるだけで理解しやすく、初心者でも取り組みやすい環境が整っています。

今回は、ワンストップサービス(OSS)でできることを中心に、サービスのメリット・デメリット、具体的な操作方法について解説していきます。

自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)とは?

自動車 OSS とは

自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)は、従来は紙で行っていた各種手続きを、オンラインでまとめて申請できる仕組みのことです。

2005年にサービスが始まった当初は、利用できる地域や対象手続きが限られていました。

しかし、現在では全国すべての地域で利用でき、新車購入や定期車検、引っ越しに伴う住所変更、中古車の売買、さらには廃車手続きまで、幅広くオンラインで申請することができます。

そして、2024年10月7日からは電子車検証の自動車に限り、変更登録及び一時抹消登録の手続きが、スマートフォンからOSS申請することができるようになっています。

複数の窓口を回る必要がなく、自宅のパソコンから24時間いつでも申請できる点が大きな特徴です。

検査登録や税金の納付といった手続きを一括で進められるため、時間的な負担が軽減され、手続きの見通しも分かりやすくなります。

オンラインでの書類提出や電子証明書を活用することで、従来の煩雑さを減らし、よりスムーズに自動車の手続きを完了できるサービスとして広く普及しています。

具体的にOSSで何ができる?対象となる主な申請一覧

ワンストップサービス(OSS)でできる主な申請は、新車・中古車の新規登録から、引っ越しに伴う変更登録、車検証の手続きまで幅広くあります。

OSSでできる主な申請は、次の表を参考にしてください。

OSSでできる主な申請詳細
新車新規登録新しく購入された、自動車登録を受けていない自動車を登録する手続きです。
中古車新規登録中古車など、一時的に利用が中止されている自動車を、再度利用する際に必要となる手続きです。
移転登録自動車が売買等によって譲渡・譲受され、名義変更(所有者の変更)が必要となった場合に行う手続きです。
変更登録引っ越しや車庫の場所変更等により、自動車の所有者の氏名・住所、使用の本拠の位置等を変更した場合に必要となる手続きです。
一時抹消登録長期出張や海外渡航など、諸事情により自動車の利用を一時的に中止する際に必要な手続きです。
永久抹消登録(還付なし)自動車をリサイクル事業者等に引き渡し、解体処分した場合等に必要となる手続きです。
永久抹消登録(還付あり)自動車をリサイクル事業者等に引渡し、解体処分した場合等に必要となる「永久抹消登録手続」と併せて、自動車重量税還付の申請をする手続きです。
移転一時抹消登録「移転登録」と「一時抹消登録」を同時に行う手続きです。
移転永久抹消登録(還付なし)「移転登録」と「永久抹消登録(還付なし)」を同時に行う手続きです。
移転永久抹消登録(還付あり)「移転登録」と「永久抹消登録(還付あり)」を同時に行う手続きです。
変更一時抹消登録「変更登録」と「一時抹消登録」を同時に行う手続きです。
継続検査継続検査とは「車検」のことです。
自動車検査証の有効期間の満了後も、自動車を引き続き使用する際に必要な手続きです。

出典:自動車保有関係手続きのワンストップサービス|申請が行える手続きの種類
出典:車検証閲覧アプリの使い方(スマートフォン) (OSS申請)(概要編)|国土交通省

ここが便利!OSSを利用する3つの大きなメリット

OSS メリット

OSSの利便性やメリットを一言で挙げるとすれば「コストカットによる手続きの効率化」です。

こちらでは次の3つに分けて、OSSの利便性やメリットについて解説していきます。

  • 移動時間と手間を大幅カット
  • 24時間365日、自宅から自分のペースで申請できる
  • 自動入力サポートで書類作成のミスや書き直しを防止

【時短】平日の役所巡りは不要!移動時間と手間を大幅カット

OSSを利用すれば、自宅や職場からオンラインで申請できるため、複数の窓口を回る移動時間が不要になり、交通費も発生しません。

平日の日中にしか開いていない窓口へ行かずに済むため、仕事を休んで手続きを行う必要もなく、生活への負担を最小限に抑えられます。

車検や住所変更などの手続きをまとめて処理できることで、従来よりも短い時間で完了し、手続きにかかる精神的な負担も軽くなります。

【利便性】24時間365日、自宅から自分のペースで申請できる

パソコンやスマホがあれば、時間に縛られず自動車手続きを進められるのは、OSSの大きな特徴の一つです。

インターネット環境さえ整っていれば、24時間365日いつでも申請でき、忙しい人でも自分のペースで手続きを進められます。

運輸支局や警察署の窓口時間に合わせる必要がなく、夜間や早朝でも申請が可能なため、生活リズムに合わせて柔軟に利用できます。

書類の準備や申請内容の確認もオンライン上で完結するため、移動時間の削減にもつながり、全体の負担が軽くなる仕組みです。

【正確性】自動入力サポートで書類作成のミスや書き直しを防止

OSSによるオンライン入力では、必要項目が自動で整理されるため、記入漏れや転記ミスが起こりにくく、紙の書類を何度も書き直す手間がなくなります。

提出先ごとに同じ情報を繰り返し記入する必要もなく、入力内容がそのまま各手続きに反映される仕組みが整っているからです。

画面上で内容を確認しながら進められるため、誤りに気づきやすく、全体の作業時間も短縮されます。

初心者でも迷わず進められる設計が採用されており、手続きの精度と効率を同時に高められるのが特徴です。

利用前にチェック!OSSの注意点とデメリット

OSS デメリット

OSSを利用する前に覚えておきたい、デメリットや注意点を簡潔に挙げるなら「初期段階の手間、対応していない手続きがあること」です。

こちらでは次の4つに分けて、OSSを利用する前に覚えておきたいデメリットや注意点について解説していきます。

  • 操作に慣れるまで時間がかかる
  • OSSを使うための環境準備が必要
  • 対応していない手続きが一部ある
  • パソコンはWindows以外のOSに対応していない

操作に慣れるまで時間がかかる

人によってはOSSを利用する際に、画面操作に慣れるまで時間がかかる可能性があります。

入力項目が多い手続きでは、どこに何を記入するか迷う場面があり、必要書類のアップロードに手間取るかもしれません。

電子証明書の準備や動作環境の確認が必要になるため、初回は特に時間がかかりやすい傾向があります。

慣れてしまえばスムーズに進められますが、最初は余裕を持って操作することが大切です。

OSSを使うための環境準備が必要

OSSを利用するには、事前にオンライン申請ができる環境を整える必要があります。

電子証明書が格納されたICカードとICカードリーダーの準備が必須となり、これらが揃っていない場合は申請を進められません。

パソコンの動作環境やブラウザ設定も確認する必要があり、初めて利用する人は準備に時間がかかることがあります。

スムーズに手続きを進めるためには、必要機器と環境を早めに整えておくことが重要です。

対応していない手続きが一部ある

一部の手続きはOSSだけで完結できない点に注意が必要です。たとえば、一部の特殊な車両や相続による名義変更など、例外的なケースでは窓口での対応が求められる場合があります。

オンラインで進められる範囲は広がっていますが、すべての申請が対象ではないため、事前に対象手続きを確認しておくことが大切です。

OSSを利用できる要件を満たしているかどうかについては、OSSの「申請条件の簡易チェック」から確認できます。

参考:申請条件の簡易チェック|自動車保有関係手続きのワンストップサービス

パソコンはWindows以外のOSに対応していない

OSSはWindows以外のパソコンからは申請できないため、Macユーザーの場合はOSSを利用できません。

また、2026年3月現在で対応しているOSは「Windows11」です。ブラウザもGoogle ChromeやMicrosoft Edgeにしか対応していないため、注意してください。

OSS申請に必要なもの|対応スマホ・パソコンの確認方法

OSS 必要なもの

OSSを利用する際はパソコンやスマートフォンに加えて、マイナンバーカードや申請のために必要な書類などが必要です。

また、OSSに対応していないスマホやパソコン、インターネットブラウザもあります。

こちらでは、OSSを利用する際に準備しておくべきもの、対応しているスマホ・パソコン・ブラウザについて解説していきます。

OSSを利用する際に準備しておくべきもの

OSSを利用する際は、マイナンバーカードやパソコンなど、次の物が必要です。

  • マイナンバーカード、または住民基本台帳カード
    (いずれも電子証明書付き)
  • 保管場所証明申請用の添付書類
    (保管場所の所在地、見取り図、駐車場など保管場所の使用権を証明する書類など)
  • パソコン
  • ICカードリーダー、またはスマートフォン
    (マイナポータルアプリ対応、NFC対応機種に限る)
  • スキャナー
  • 申請のために必要な書類
    (手続きによって必要な書類が異なる)

出典:自動車を買う、持つ、譲る際の手続きが簡単に。自動車保有関係手続のワンストップサービス | 政府広報オンライン

一部サービスについては、スマートフォンだけで申請が可能で、パソコンやICカードリーダーが不要の場合もあります。

OSS申請に対応しているスマートフォン

現在では、スマートフォンからもOSS申請ができますが、その際はマイナポータルアプリ対応機種に限ります。

マイナポータルを利用する際は、マイナンバーカードの読み込みが必要なため、NFCスマートフォンを用意してください。

マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧は、こちらのページからご確認できます。

出典:マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧(1/11)

OSS申請に対応しているパソコンとブラウザ

2026年3月現在、OSS申請に対応しているパソコンはWindows11、対応しているブラウザはGoogle ChromeとMicrosoft Edgeです。

OSブラウザ
・Windows11・Microsoft Edge
・Google Chrome

出典:PC環境の設定 | 自動車保有関係手続のワンストップサービス

前述でも解説しましたが、Mac OSの場合は対応していないので注意してください。

[具体的な操作例]スマホで簡単!変更登録の手順

OSS スマホ やり方

デジタルネイティブな人でも、OSSに慣れるにはある程度の時間が必要になるかもしれません。

そこでこちらでは変更登録を例に、OSSの操作方法について簡潔に解説していきます。

自動車の所有者や使用者の、氏名・住所・使用の本拠地等を変更する場合は、スマートフォンを使ってOSS申請ができます。

こちらでは、スマートフォンを使ったOSS申請(変更登録)の操作方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。

準備するものは次の通りです。

準備するもの

・スマートフォン
・マイナンバーカード
・電子車検証
※そのほか変更する項目について、用意するものが異なります。

申請手順

変更登録の申請を選択する
OSS 申請 スマホ やり方

住所変更の場合は「変更登録の申請」を選択します。

変更する項目を選択する
OSS 申請 スマホ やり方

車検証情報のうち、所有者や使用者の氏名・住所など、変更する項目を選択します。

必要書類の確認

必要な書類に関する説明が続きますので、準備した書類に不備が無いか照らし合わせながら続けます。

所有者(申請者)の情報に進む
OSS 申請 スマホ やり方

所有者(申請者)の情報を作成するため、マイナンバーカードの読み取りが必要です。

添付書類をアップロードする

たとえば住所変更の場合は、所在図や配置図など「保管場所」についての書類を画像でアップします。

該当項目を選択する

たとえば住所変更の場合は申請区分で「転入」を選択、その他にも自動車税種別課税などの税区分や、自動車の用途を「乗用車」に選択する項目があります。

申請完了

出典:車検証閲覧アプリの使い方(スマートフォン) (OSS申請)(概要編)|国土交通省

住所変更の手続きについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

まとめ|OSSを活用して自動車の申請をスマートに効率化しよう

  • ワンストップサービス(OSS)を利用すれば、自動車に関する申請が24時間365日どこでもできる
  • 一部利用できないサービスや、対応していないOSがあるので注意する
  • 最初は慣れるために時間がかかるかもしれない

自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)は、自動車に関する多様な手続きをオンラインでまとめて進められる点が特徴です。

新車登録から住所変更、法人名義の申請まで幅広く対応し、スマホやパソコンを使えば時間や場所を選ばずに手続きできます。

書類作成の負担が軽くなり、ミスの防止にもつながるため、効率性と分かりやすさを重視する人にとっては頼れる仕組みです。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

             

DUKS  受付窓口責任者

吹浦 翔太

年間84,000件のフロントガラストラブルに対応するDUKSグループで、受付窓口の責任者を務めています。
2008年から6年間、現場での実務経験を積み、現在は国内主要ディーラー各社からの修理依頼を中心に、状況の整理と修理方針の判断に携わっています。
保有資格は「JAGUフロントマスター」「ダックス事務検定2級」。
現場で培った知見をもとに、お客様にとって最善の修理をご案内します。

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