車のガラスコーティングはした方がいい?メリット・デメリットを解説
大事な愛車を汚れや傷から守り、車の状態を美しく保つためにガラスコーティングを考えている方も多いのではないでしょうか。
ガラスコーティングとは、塗装の表面をガラス質の被膜で覆うことで、塗装や酸化を傷から守り、ツヤを持続させるための施工です。
また、カーコーティングにはさまざまな施工方法がありますが、その中でもガラスコーティングは非常に強度が高く、塗装表面から剥がれづらい高密度のガラス被膜を作れるのが最大の特徴です。
今回は、車のガラスコーティングのメリット・デメリットや、ガラスコーティングの寿命や「ガラス系コーティング」との違いについて解説します。
目次
カーコーティングの重要性
長いあいだ車を使用すると、
- エンジンなどの内部機構や、塗装、外装部分が経年劣化していきます。
- 高速など交通量が多い道路を走ると、大気中の小さな塵や汚れが、車体にダメージをあたえます。
- 雨や雪などの水分でも塗装が劣化していきます。
車は経年劣化していく消耗品でもあります。エンジンなどの内部機構から、塗装などの外装部分まで、小さなダメージを蓄積していってしまいます。
見た目の色艶が損なわれることももちろんですが、塗装がもつ車体への保護機能までもが損なわれていってしまうため、ダメージをできるだけ防いで車をベストな状態で保護する必要が出てきます。
そこで施すのがカーコーティングです。カーコーティングを施すことによって、車の機能そのものを保護することができます。
コーティングには様々な種類がある
車のコーティングには、
- 油脂系コーティング
- フッ素系コーティング
- 樹脂製コーティング
- ガラスコーティング
ガラスコーティングは塗装の上にガラス質の皮膜を定着させ、傷や汚れなどから塗装を守るものです。
ガラスの主成分であるシリカを利用しており、上記のコーティングの中でも最も施工価格が高額なものになります。
ガラスコーティングのメリット
ガラスコーティングは主に以下5つのメリットがあります。
- 車体にホコリや小石などによる傷がつきにくい
- 車体が水を弾きやすい
- 車体についた汚れを落としやすい
- 紫外線で車体を傷めにくい
- 効果の持続期間が長い
カーコーティングの中でも強度が高いだけあり、小石などによる傷や汚れの付着、紫外線からの影響を最小限に効果が期待できます。
特に車体に傷がつきにくく汚れも比較的落ちやすくなるといったメリットは、日常のメンテナンスに関してもとても大きなポイントです。
ガラスコーティングのデメリット
ガラスコーディングのデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
施工してもらうための値段が高い
コーティング剤は市販されているので、自分で施工することもできますが、堅い被膜を形成させるぶん再施工ができない点などから、素人とプロとでは仕上がりが大きく変わってきてしまいます。
車の大きさや形状によって値段が変わってきますが、安くても30,000円程度と考えておきましょう。ガラスコーティングの2層構造となると、より値段も上がり、140,000円以上となるケースもあります。
施工に時間がかかる
ガラスコーティングは、個人での施工が比較的むずかしく、プロの業者に依頼することが一般的です。
プロの業者に依頼した場合、下処理や仕上げなどの施工にも時間がかかるため、施工期間は3〜4日程度かかることがほとんどです。
コーティングをする際の施工時間は、車のボディーコンディションによって前後しますが、glassDでは2泊3日を目安にしています。
※ボディーコーティングは岡山・鳥取・島根の店舗のみで受け付けています。
ガラスコーティングの寿命
ガラスコーティングの寿命は、比較的耐久期間が長く、ガラスコーティングの保護効果は、走行状況や保管環境にもよりますが、平均して3年〜5年程度と言われています。
しかし、紫外線の状況や普段の駐車環境の影響によっては、一般的と言われている期間よりも劣化が早まることも考えられます。
コーティングの寿命をできるだけ長くするためには、常に車体のメンテナンスをしっかりとおこなっていくことが重要です。
ガラスコーティングは汚れがつきにくいことを先述していますが、ワックスがけなどの細かいメンテナンスについては、コーティングしていない車と比べて随時必要なわけではありません。
ただし、定期的なメンテナンスが必要なことには変わりありません。車が汚れたらガラスコーティングをしていても洗車は行うようにしてください。
「ガラス系コーティング」との違い
車のコーティングの中には、「ガラス系コーティング」というものがあります。名前だけ聞くと、「ガラスコーティング」との違いがわかりにくいですよね。いったい、「ガラスコーティング」と「ガラス系コーティング」は何が違うのでしょうか?
成分が違う
そもそもガラスコーティングは、ガラス成分がベースとなるコーティング剤にから作られています。
一方、ガラス系コーティングは、樹脂系コーティング剤の中に微量のガラス成分が含まれています。
ガラス成分の含有量が少ないので、ガラスコーティングよりも耐久力が低く、寿命は半年から1年程度とかなり短いです。
強度についても、ガラス系コーティングはガラスコーティングよりも低く、傷がつきやすく汚れが落ちにくくなってしまいます。
施工費用はガラスコーティングよりも安いですが、耐久性が低いため定期的に塗り直す必要があり、長期的にみるとガラスコーティングよりも費用がかかってしまう可能性も。
最後に
今回は、車のガラスコーティングのメリットやデメリットを紹介しました。
ガラスコーティングには、車体をキレイに見せるだけではなく、傷や汚れがつきにくいというメリットがあります。
また、中古車や新車購入から時間が経っていたとしても、ガラスコーティングは施工可能です。
ガラスコーティングは施工費用が高額となる傾向にありますが、ガラスコーティングの目的やメリットを考え、必要に応じて施工を頼むようにしましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。