車から変な音がする原因・対処方法|応急処置方法を併せて解説
アクセルを踏んだ時に聞こえる異音は、異常事態・危険を示すサインです。
走行時・発進時に発生する異音は、
- どんな音が鳴っているか
- どのような状況で鳴っているか
これらを確認することで、異常が起きている箇所を推測でき、原因や対策を見つけることができます。
今回の記事では、アクセルを踏んだ時や走行中の異音について解説し、あわせて聞こえてくる音の種類ごとに、異音が発生したときの対処法について解説していきます。
目次
- 1 音ごとに考えられる原因
- 2 アクセルを踏んだ時に異音がした際の応急処置方法
- 3 アクセルを踏んで異音がしたらすぐに修理へ!
- 4 最後に
音ごとに考えられる原因
異音の主な発生源としては、
- エンジン
- 排気系
- 足回り
- ドライブトレーン
の4つが挙げられます。どこからどのような異音がするか確認するためには、聞こえてくる音をよく聞いてみてください。
「ゴロゴロ」という音:エンジンに原因がある
「ゴロゴロ」という重たい音が発生する場合は、エンジンオイルの不足が原因である可能性が高いです。
オイル不足により、エンジンの金属部分が摩擦で溶け出している状態になってしまっているため、そのまま走行を続けてしまうとエンジンが破損する恐れがでてきます。
【対処法】
周囲の安全を確認してすぐに停車し、救援を依頼してください。
すぐにでも修理に出すべきですが、応急処置としてはオイルを継ぎ足しする方法があります。
ただし、車のオイルは全量を交換することが基本であるため、オイルの継ぎ足しを日常的に行うと、オイルの急激な劣化を引き起こしエンジンの故障につながってしまいます。オイルの継ぎ足しは、あくまで緊急時のみにとどめるようにしてください。
「キンキン」「カンカン」という金属音:オーバーヒートしている
走行中、「キンキン」「カンカン」という金属音がする場合は、冷却水不足によるオーバーヒートが考えられます。
【対処法】
金属音が聞こえてくる前に「カリカリ」と高い音がすることがあります。この音は、オーバーヒートの初期症状の合図でもあります。なるべく「カリカリ」という高い音が聞こえたら、すぐに停車してください。
停車後はエンジンの再始動をせず、救援を依頼しましょう。
「ガラガラ」という甲高い音:ウォーターポンプに原因がある
走行中に「ガラガラ」という甲高い音がする場合は、エンジンを冷却するのに重要な役目を担っているウォーターポンプのベアリング部分が故障している可能性があります。
【対処法】
無理に走行を続けるとオーバーヒートやシャフト折れになる恐れもあるため、特に高速道路などの走行を控え、至急、修理を依頼してください。
「ウィーン」という音:オルタネーターの故障
アクセルを踏んで「ウィーン」と唸るような異音がした場合は、オルタネーターの故障が疑われます。
オルタネーターとは、車の発電機の役割を果たす装置です。エンジンの回転を電力に変換し、車に必要な電力を供給しています。
このオルタネーターが故障すると、電力が供給されなくなり、バッテリーが上がってしまいます。
【対処法】
基本的にオルタネーターの交換しか対処方法としてはありません。応急処置を施すのであれば、バッテリー交換を試してみてください。バッテリーを交換すれば、100km程度は走行することが出来ます。
「ギャーギャー」という音:ミッション系に原因がある
車のアクセルを踏んで、「ギャーギャー」という異音がした場合は、ミッション系の故障かもしれません。
「ミッション」と呼ばれる変速機の歯車が摩耗するなど、何らかのミッション異常が原因となって発生していることが考えられます。
【対処法】
この異音を発生させたまま走ると、ベアリングが焼きつきバラバラになった状態になったり、軸が狂ったまま回転した為にギアをすり減らし続け、走行不可能となってしまいます。
異音が発生した場合は走行をやめ、救援要請を行ってください。
エンジンから「バスンバスン」という音:シリンダーが作動していない
点火プラグのどれかが点火せず、作動していないシリンダーがあると、走行中に「バスンバスン」という音がします。プラグコードやイグニッション系が濡れていると失火が起こることもあります。
【対処法】
整備工場などで一度正確な点検をしてもらいましょう。
「バラバラ」とこもった感じの音:排ガスもれ
走行中、エンジンの回転数を上げた時に「バラバラ」とこもったような音がする場合は、マフラー(消音器)の腐食、破損などによる排ガス漏れが疑われます。
【対処法】
マフラーが錆びて破損している場合もあるので、点検と交換を行ってください。
「キュルキュル」という音:ベルトの緩み、滑り
走行中、エンジンの回転数を上げた時に「キュルキュル」という音がする場合は、ベルトの緩み、滑りが原因であると考えられます。
【対処法】
整備工場などで一度正確な点検をしてもらいましょう。
「ゴー」という音:動力伝達系に原因がある
走行中に連続して「ゴー」という音が聞こえる場合は、動力伝達系のトラブルが疑われます。ベアリング類の磨耗、もしくはパワステフルードが不足している可能性があります。
【対処法】
整備工場などで一度正確な点検をしてもらいましょう。
アクセルを踏んだ時に異音がした際の応急処置方法
特に「キンキン、カンカン」という異音は、オーバーヒートの可能性が高いことを前述しました。
甲高い異音が聞こえた場合は、JAFなどに直ちに救援を依頼してください。
また、エンジンオイルの不足が疑われる「ゴロゴロ」という異音が聞こえた場合も、そのままの走行は危険です。車を安全な場所に停車させて、救援を依頼してください。
アクセルを踏んで異音がしたらすぐに修理へ!
アクセルを踏んで異音が発生する時にはすでに症状が悪くなっている可能性があります。
アクセルを踏んだ時や踏んでいる時の異音は、エンジンや排気系など、走行に直接関係する部分の不具合であるケースが多々あります。
そのまま走行しつづけると車が動かなくなってしまう恐れがあるので、異音がしたらすぐに修理に出しましょう。
その際、どこから・どんな異音がするのか、異音の発生状況について具体的に説明できる状態にしておくと、早急な原因究明・修理に役立ちます。
最後に
アクセルを踏んだ時に異音が聞こえたら、修理に出さなければならない異常事態である可能性が高いです。
少しでも不安を覚えたらすぐに安全な場所へ停車し、応援を要請してください。
また、修理に出す際には「どんなときに」「どのあたりから」「どのような音がしたか」の三点を正確に伝えるようにしましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。