導流帯(ゼブラゾーン)は何のためにある?走行は可能なのか

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車を運転していると、シマウマ模様のような道路標示を見かけることがあります。何となく、この道路標示の上を走行している人もいると思いますが、実はちゃんと意味があります。

正式名称は「導流帯」と言いますが、何のために存在するのか分からない人も多いと思います。

導流帯は何のためにあるのか?導流帯の上を走行することは可能性なのか?導流帯で事故を起こしたらどうなるのか?今回は、これらについて詳しく解説していきます。

導流帯とは?どんな場所にある?

導流帯とは道路標示の一つで、斜めの白線を白い枠線で囲んでいる区画線のことです。車の安全運転、円滑に走行できることを目的として設置されています。

その見た目が、シマウマを彷彿とさせることから「ゼブラゾーン」とも呼ばれています。

導流帯の設置場所

導流帯の設置場所は、「昭和三十五年総理府・建設省令第三号 道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」により、車両の安全、かつ円滑な走行を誘導する必要がある場所に設置されています。

引用:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335M50004002003#166

導流帯は、主に以下の場所に設置されていることが多いです。

【導流帯の設置場所】

  • 右折レーンや左折レーンの手前
  • 交差点付近
  • 幅が広く大きい道路の合流車線

国道や交通量の多い市街地など、主に道幅が広い道路に設置されています。

導流帯はなんのためにある?

「車両の安全、かつ円滑な走行を誘導する必要がある場所に設置」とありますが、具体的になんのために導流帯は存在するのか?

設置場所から考えるに、導流帯には以下の目的があります。

【導流帯の目的】

  • 広い交差点のある道路で、交通渋滞・事故を防止するため。
  • 交差点の道路形状が複雑である場所で、交通渋滞・事故を防止するため。
  • 車線数の減少などを理由に、安全性・円滑性確保を誘導するため。

例えば以下の画像のように、信号のある交差点の手前で直進レーンから右折レーンに車線変更するとします。

その場合、導流帯に沿って走ることで自然に車線変更をすることができます。

導流帯の上は走行してもいいの?

導流帯は立ち入り禁止場所ではないので、導流帯の上を走行しても問題ありません。特に違反点数が付いたり、反則金の対象になるようなことはないです。

ただし、あくまで「車の走行を誘導するため」に設置されています。導流帯の上を、車が走行することは想定していないため、警察では導流帯の上を走行しないよう指導しています。

導流帯での駐停車は?

導流帯の駐停車に関しては、法令上禁止されていることはありません。ただし、導流帯のある場所は交通量のある交差点付近が多いです。

交差点付近は、駐停車禁止の場所に該当します。そのため、導流帯で駐停車をすると、道路交通法違反で違反点数と反則金の対象になると考えて良いでしょう。

導流帯を走るときに気を付けたいこと

導流帯で気を付けたいことは、導流帯だからこそ起こる事故です。また、導流帯に似た道路標示もあるので間違えないように気を付けなければいけません。

導流帯で起こりやすい事故

導流帯で起こりやすい事故は、導流帯の誘導に従って車線変更した車と導流帯の上を直進してきた車との衝突事故です。

交差点を右折しようと車線変更をする際に起こりやすくなります。交通量の多い場所ではあらかじめ余裕を持って、交差点の様子や車線変更するレーンの車を確認してから車線変更するようにしましょう。

また、道路が濡れていると白線の上は滑りやすくなります。雨の日や雪の日に導流帯の上を走行するとスリップ事故を起こしやすいので、注意が必要です。

過失割合について

前述で紹介した導流帯で起こりやすい事故をイラストで表すと、以下のような感じになります。

この場合の過失割合は、以下の通りになります。

【過失割合】

直進してきたグレーの車・30~50%:車線変更する緑の車・50~70%

基本的な過失割合は、グレーの車が30%・緑の車が70%です。ただし、過失割合は事故状況によって変化します。

場合によっては以上のように、過失割合に振れ幅があることを覚えておいてください。

導流帯と似た道路標示

導流帯に似た道路標示は、主に以下の4つがあります。

  • 安全地帯または路上障害物接近
  • 立ち入り禁止部分
  • 停止禁止部分
  • 安全地帯

道路標示によっては、導流帯と間違える可能性もあるので注意が必要です。

どういう道路標示なのかは、次項で紹介しているので参考にしてください。

安全地帯または路上障害物接近

前方に路上障害物が接近しているときに、知らせる道路標示です。「片側に避ける場合」と「両側に避ける場合」の2種類が存在します。

主に、高速道路やインターチェンジの合流場所に、設置されている場合が多いです。

立ち入り禁止部分

その名の通り、車が立ち入ることを禁止されている道路標示です。黄色の枠内には、車の走行・侵入・駐停車が禁止されています。

主に見通りの悪いカーブなど、事故が発生しやすい場所に設置されています。

停止禁止部分

これは、緊急車両の通行を確保するための道路標示です。そのためバスターミナルの前や、警察署・消防署の前に設置されています。

この道路標示の上を、車で走行することは許可されていますが、区画内に駐停車することはできません。

安全地帯

幅広い横断歩道の途中や、路面電車の停留所などにある道路標示です。ここでは車が侵入することが禁止されており、安全地帯に歩行者がいる場合は徐行運転をしなければいけません。

最後に

導流帯は、交通量の多い交差点付近でスムーズに車線変更するための道しるべです。特に、直進から右折レーンへと車線変更する場所に設置されています。

最初から右折しようと導流帯の上を走行してくる車もいます。そのときに車線変更しようとすると、過失割合が大きくなるので注意しましょう。

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