車検証とは?電子車検証の違いや見方・再発行手続きを解説
車を運転するうえで欠かせないのが、車検証(自動車検査証)です。2023年から電子化がスタートし、「紙が小さくなったけど大丈夫?」「いつもらえるの?」と戸惑っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、車検証の基本的な役割や電子車検証の見方、紛失時の再発行や住所変更の手続き方法を分かりやすく解説します。万が一のガラストラブルなど、自動車修理の際にも必須となる重要書類の正しい知識を身につけましょう。
目次
車検証(自動車検査証)とはどんな書類?

車検証は、自動車が保安基準に適合していることを証明し、車両情報や所有者情報を公的に示す重要書類です。
運転時には必ず携帯する義務があり、これを怠ると厳しい罰則が科せられます。
車検証の役割と記載されている情報
車検証の記載内容には、車台番号や型式、排気量、車両重量、初度登録年月などの基本情報に加え、所有者・使用者の氏名や住所、使用の本拠の位置、有効期間が含まれます。
これらの情報は税金計算や保険契約、名義変更など多くの手続きで利用されるため、正確な管理が欠かせません。
2023年からは電子車検証が始まり、一部情報がICタグ側に移行しましたが、役割自体は従来と変わらず、車両の状態と権利関係を示す公的証明として機能します。
車検証は車にないとダメ?携帯義務と罰則について
車検証は、道路交通法・第66条で運転時の携帯が義務付けられており、原本を車内に備えていない状態で走行すると道路運送車両法違反となります。
罰則は50万円以下の罰金と重く、コピーの携帯では認められない点が特徴です。検問や交通違反時には提示を求められるため、常に車内で保管しておくことが安全です。
車検直後で車検証がまだ発行されていない場合は、保安基準適合標章を携帯することで不携帯扱いを避けられます。
電子車検証でも原本携帯の義務は変わらず、アプリ画面のみでは代替できないため注意が必要です。
車検証はいつもらえる?発行されるタイミング

車検証をもらえるタイミングは、自動車を購入したときと車検のときで若干異なります。
車の購入時は納車と同じタイミングで車検証がもらえる
自動車を購入したときに、車検証や車検シールが届くタイミングは基本的には納車時です。これは、新車も中古車も変わりはありません。
ちなみに新車の場合、契約が成立してから車が届くまでの期間は2〜3週間ほどかかります。人気車種の場合は、2〜3ヶ月ほどかかることもあります。
また、近年では少なからず半年から1年ほどかかる車種もあるので購入を検討している方は販売店に確認しましょう。
時間がかかるのは、契約が成立してから工場で車を製造し、ディーラーに届いてからナンバープレートの取得などを行うためです。
ちなみに中古車の場合、車検証は納車日の数日前には販売店舗に届いています。
納車前に自動車保険に加入したいと考えている人は、販売店舗に連絡して車検証のコピー(または画像データ)をもらうのがおすすめです。
車検の場合はユーザー車検と代行車検で車検証が届くタイミングが違う
ユーザー車検
ユーザー車検とは、運輸支局や軽自動車検査協会に車を持ち込んで、自分自身で点検を行うことです。
ユーザー車検の場合は検査終了後に、新しい車検証や車検シールを交付してもらえます。
提出書類に記入ミスや漏れがなければスムーズに新しい車検証が交付されるため、事前に必要書類をしっかりと確認しておきましょう。
代行車検
ディーラー・整備工場・車検専門店・ガソリンスタンドなど、代行業者に車検を依頼するケースが一般的です。
代行業者に車検を依頼した場合、新しい車検証や車検シールの交付は、点検や整備を行ってからおよそ1週間後に郵送で届きます。
車の点検や整備は工場で行われますが、新しい車検証は検査後に運輸支局で必要書類を提出し、審査を経てから交付される仕組みです。もし10日を過ぎても車検証が届かない場合は、代行業者に連絡してみてください。
10日ほど経っても車検証が届かない場合は、何かの手違いで代行業者から運輸支局への書類が提出されていない可能性があります。
代行車検の場合、車検証が届くまでは「保安基準適合標章」で代用を
車を公道で運転する場合は、車検証の携帯や車検シールの貼り付けが、法律で義務付けられています。
しかし、代行車検の場合は車が手元に戻ってきても、車検証や車検シールが届くまではタイムラグがあります。
その場合は「保安基準適合標章」を貼ることで、公道を運転することが可能です。代行車検の場合は、車検に合格した証明として保安基準適合証を発行できます。
一般的には、保安基準適合標章を貼り付けた状態で車の引き渡しとなり、ルームミラーの辺りに貼ってくれる場合が多いです。
ただし、保安基準適合標章の有効期限は車検から2週間なので気を付けてください。
そのため、10日を過ぎても車検証や車検シールが届かない場合は、必ず代行業者に問い合わせをしましょう。
2023年から車検証が電子化!従来の紙との違いは?
電子車検証とは、2023年1月から始まった車検証の電子化です。普通自動車は2023年の1月4日から、軽自動車は2024年1月から電子車検証への切り替えがスタートしました。
メリットや切り替わるタイミングなど、電子車検証についてのさらに詳しい情報については、こちらの記事をご覧ください!
紙のサイズ変更とICタグの導入

画像引用元: 国土交通省:自動車所有者・使用者の方へ
2023年の制度改正により車検証は電子化され、従来の大判サイズからA6相当の小型用紙へ変更されました。
携帯しやすい形に変わった一方、詳細情報はICタグに格納される仕組みとなり、専用端末やアプリで読み取る方式へ移行しています。
紙面には最低限の項目のみが記載されるため、紛失時の再発行も迅速になり、事務手続きの効率化が進みました。
IC化によって情報更新が容易になり、整備記録や登録内容の確認もスムーズに行える点が大きな特徴です。
券面記載事項とICタグ記録事項の違い
電子車検証では、紙のサイズがA6相当に縮小され、携帯性が大きく向上しました。
従来の車検証より記載項目が減った一方で、詳細な記録事項はICタグに保存される仕組みへ変わり、専用端末やアプリで読み取る方式が採用されています。
IC化によって情報更新が容易になり、整備履歴や登録内容の確認がスムーズに行える点が特徴です。
紙面と電子情報を分離することで、再発行時の手続きも短時間で済むようになり、ユーザーの利便性が高まりました。
電子車検証はスマホの「車検証閲覧アプリ」で確認可能

電子車検証では、スマホ向けの「車検証閲覧アプリ」を使うことで、ICタグに保存された詳細情報を手軽に確認できます。
紙の車検証では記載しきれなかった整備履歴や登録事項も、アプリ上で最新データとして閲覧できるため、管理の手間が軽減されました。
車検証閲覧アプリを活用すると、以下の情報を24時間365日(メンテナンス期間以外)確認することができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車検証情報 | 電子車検証の、ICタグに格納された情報を確認できます。 |
| リコール情報 | システムに登録された車両の、リコール情報を確認できます。たとえば当該車両の設計段階、もしくは製造段階において、部品や構造などの不具合が発見された場合です。 |
| 二次元コード | 自動車登録番号や初度登録年月などの情報を、確認するためのコードを画面に表示します。 |
| お知らせ | システムに登録された車両の、車検に関するお知らせを表示します。 |
電子化によって車検証のサイズは小型化され、紙面は最低限の情報のみとなりましたが、アプリを併用することで従来以上に情報量が充実し、紛失時の再発行もスムーズに進む仕組みが整っています。
車検証閲覧アプリは、スマホやパソコンがあれば、以下のサイトから誰でもダウンロードできます。
車検証の紙がない・もらってない?紛失時の再発行手続き

もしも車検証を失くしたり盗まれたり、著しく汚損・破損した場合は、すぐに再発行をしてください。
特に車検証を失くしたり盗まれたりして、現在手元にない場合は、悪用されるリスクがあります。
再発行手続きができる場所
もしも車検証を紛失したら、普通自動車の場合は運輸支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会で、再発行の手続きを行ってください。
ちなみに、どこの運輸支局や軽自動車検査協会でも手続きできるわけではありません。
ナンバープレートに記載のある地域を管轄する、運輸支局や軽自動車検査協会で手続きを行う必要があります。
運輸支局や軽自動車検査協会は、基本的に平日の日中(受付時間内)しか開いていません。日時が合わない場合は、ディーラーや代行業者に依頼して、車検証の再発行ができます。
代行業者に依頼すると4,000円〜5,000円程度の費用が必要ですが、再発行にかかる手間を省くことができ便利です。
再発行に必要な書類と費用
申請に必要な書類は、以下の通りです。
- 申請書
- 理由書(普通自動車、バイク)
- 申請手数料・350円
- 車検証
- 本人確認書類(運転免許証でOK)
- 委任状や申請依頼書(代理人の場合)
ディーラーや代行業者など、代理人が車検証再発行の手続きを行う場合は、委任状や申請依頼書の提出が必要です。
各書類は、次のサイトからダウンロードすることができます。
旧・車検証を再発行する場合は電子車検証に切り替わるのか?
現在、紙だけの旧・車検証をお持ちでも、車検を受けると自動的に電子車検証へと切り替わります。
そこで「従来の車検証を失くした場合、再発行される車検証は電子車検証になるのか?」と、疑問に思う方もいるでしょう。
結論から言えば「2023年1月4日以降に車検証を失くした場合、再発行されるのは電子車検証」です。
運輸支局に電話で問い合わせたところ、「再発行される場合は電子車検証に切り替わる。」との回答が得られました。
そのため、従来の車検証をお持ちの人も、失くした場合の再発行は電子車検証に切り替わると思ってください。
引っ越しや結婚で変更があった場合の住所・氏名変更手続き

引っ越し後は車検証の住所が旧住所のままになりやすく、必要書類の準備や手続きのやり方を後回しにしてしまう人も少なくありません。
住所が変わったまま放置すると、通知書が届かないなどの不都合が生じるため、早めの変更が大切です。
住所変更手続きができる場所
車検証の住所変更は、運輸支局や軽自動車検査協会、普通自動車の場合はオンラインで手続きできます。
普通自動車は新住所を管轄する運輸支局で行い、軽自動車は軽自動車検査協会で行ってください。
また、普通自動車の場合は「OSS(ワンストップサービス)」を使えば、オンラインからの手続きが可能です。パソコンから申請できるため、窓口に行く時間が取れない人でもスムーズに進められます。
必要書類のデータを事前に準備しておけば、入力から申請まで短時間で完了するため、手続きを効率化したい人にとっては、非常に便利な選択肢です。
ただしオンラインで住所変更を行う際は、電子車検証やICカードリーダー等が必要です。
なお、自動車保有関係手続きの「OSS(ワンストップサービス)」について、対応しているスマホ、OSについてはこちらの記事をご覧ください。
住所変更に必要な書類
普通自動車と軽自動車では、必要書類が異なります。それぞれの必要書類を、次の表にまとめたので参考にしてください。
| 普通自動車 |
|---|
| ・車検証 ・車庫証明書(発行から1ヶ月以内) ・住民票(発行から3ヶ月以内) ・自動車税(種別割)申告書 ・手数料納付書 ・自動車税(環境性能割・種別割)申告書 ・委任状(ディーラー等の他人に代行をお願いした場合) ・ナンバープレート(管轄の運輸支局が変更される場合) |
| 軽自動車 |
|---|
| ・車検証 ・住民票、もしくは印鑑登録証明書(コピー可) ・自動車検査証記入申請書(軽第1号様式) ・委任状(ディーラー等の他人に代行をお願いした場合) ・ナンバープレート(管轄の軽自動車検査協会が変更される場合) |
車庫証明書の申請手続きについては、運輸支局や軽自動車検査協会ではなく、管轄の警察署にて行います。
以下の記事には車庫証明の住所変更について詳しく解説しているので、合わせて確認してください。
費用は4,500円前後
車検証の住所変更にかかる費用は、4,500円前後です。費用の内訳は以下の表を参考にしてください。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 手数料 | 350円 ※軽自動車は手数料が発生しません |
| 車庫証明書の取得費用 | 2,500円~3,000円 ※地域によって料金の変動あり |
| ナンバープレート代 ※管轄が変わる場合 | 1,500円前後 ※地域やナンバープレートの種類によって料金の変動あり |
地域によって料金が違ったり、軽自動車は手数料が発生しなかったりなど、ケースによって費用が違ってきます。
また自分で行うのが面倒で、ディーラーや行政書士に手続きを代行してもらう場合は、別途費用が必要です。
住所変更手続きの流れ
住所変更の手続きは、普通自動車・軽自動車ともに、次の流れで行います。
登録手数料の支払い
管轄地域が変わり、ナンバープレートの付け替えが必要な場合は、この後に行ってください。
ちなみにナンバープレートの変更を伴う場合は、車両そのものが必要です。車を運転して、運輸支局や軽自動車検査協会へ行きましょう。
車検証情報はフロントガラス交換などの自動車修理にも必要!

たとえばフロントガラスの交換が必要なとき、予約の際には必ず車検証を用意してください。
ガラスの種類は、車によって異なります。車検証に記載されている情報は、ガラスや付属品パーツの見積り・仕入れ準備には欠かせません。
自動車ガラスの交換・手配には、車検証に記載されている「車台番号」「型式指定番号」「類別区分番号」の3つの情報が必須です。
たとえば「glassD・DUKS」に見積もりを依頼する場合は、車台番号の記入が必要で、車台番号は車検証に記載されています。
車検証をご用意いただけない場合、正確なお見積りが難しくなることがあるため、必ず手元に置いておきましょう。
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気になる人は、以下のトップページから、ぜひ「glassStyle」の記事を覗いてみてください。
まとめ|車検証は大切に保管し正しく管理しよう
- 車検証は愛車の詳細な情報が記載されており、運転時は携帯する義務がある
- 2023年からは車検証の電子化が始まり、車検を受けると電子車検証へと自動的に切り替わる
- 車検証の再発行や住所変更手続きは、運輸支局や軽自動車検査協会で行う
車検証は運転時の携帯が義務付けられている重要書類です。電子化で小型化されましたが、アプリを使えば詳細情報を簡単に確認できます。
紛失や引越しの際は速やかに手続きを行いましょう。フロントガラス交換などの自動車修理にも欠かせない情報が記載されているため、日頃から大切に保管し、正しく管理してください。
この記事の監修者
DUKS 受付窓口責任者
吹浦 翔太
年間84,000件のフロントガラストラブルに対応するDUKSグループで、受付窓口の責任者を務めています。
2008年から6年間、現場での実務経験を積み、現在は国内主要ディーラー各社からの修理依頼を中心に、状況の整理と修理方針の判断に携わっています。
保有資格は「JAGUフロントマスター」「ダックス事務検定2級」。
現場で培った知見をもとに、お客様にとって最善の修理をご案内します。

