車の部位名称と役割|ガラス・内部構造・下回り・外装パーツを解説

車を持つと、事故や故障のリスクが常に隣り合わせです。車のガラス、内部構造や下回りなど、部品の種類について把握しておけば、故障した際もスムーズに交換・購入ができます。
また、車を自分好みに車をカスタムしたいと考えている人も、ガラスや部品について把握しておくとメリットが大きいです。
今回の記事では、車のガラス・内部構造・下回り・外装パーツの、部位名称や役割について解説していきます。

目次
ガラス|車の部位名称と役割
こちらでは、ガラスの部位名称と役割について解説していきます。
- フロントガラス(フロントウィンドウ)
- リアガラス(リアウィンドウ)
- ドアガラス(ドアウィンドウ)
- サイドガラス(サイドウィンドウ)
- デルタウィンドウ(フロントクォーターウィンドウ)
フロントガラス(フロントウィンドウ)
車の前方(フロント)にある窓ガラスの名称で、ウィンドウシールドとも呼ばれています。
フロントガラスの上部中央にある台形の黒いドット柄は「黒セラ」とよばれるものです。日差し対策の役割を果たしていて、前方の視界を保つための工夫がされています。
「黒セラ」については以下の記事で詳しく解説しています!
リアガラス(リアウィンドウ)
車の後ろにある窓ガラスの部位名称で、バックドアガラスとも呼ばれています。リアガラスは、ガラス単体では開閉できない車種がほとんどです。
リアガラスはフロントガラス同様、運転時の視界を確保する役割があります。
ドアガラス(ドアウィンドウ)
車のドアにある窓ガラスの部品名称で、こちらは開閉することが可能です。夏場など暑い季節は、車にこもった熱気を外に出し、車内の空気を換気する役割があります。
現在はパワーウィンドウが主流で、電動モーターで自動に開閉できます。
サイドガラス(サイドウィンドウ)
リヤドアやスライドドアの後ろについているガラスでクォーターウィンドウとも言います。
後方の左右を確認するためのガラスです。
デルタウィンドウ(フロントクォーターウィンドウ)
画像の左奥にある、三角窓のガラスがデルタウィンドウです。フロントガラスとフロントドアガラスの間にあります。
斜め前方の視界確保のための窓で、交差点での右折・左折のときに、歩行者や障害物がないかどうかを確認しやすくなっています。
エアコンが普及する前は換気窓の役割をしており、ベンチレーションウィンドウ(換気窓)とも呼ばれていました。
内部構造|車の部位名称と役割
こちらでは、内部構造の部位名称と役割について解説していきます。
- エンジン
- ラジエーター
- バッテリー
- ミッション(トランスミッション)
エンジン
エンジンは車を動かすための心臓的なパーツです。
燃料と空気からなる混合気を燃焼させ、動力を発生させます。コントロッド、クランクシャフトなどが取り付けられており、これらは燃焼することによって上下運動するピストンや、ピストンの上下運動を回転運動に変換するために必要です。
ラジエーター
エンジンを長時間動かすと熱が発生します。ラジエーターはエンジンが熱くなりすぎないようにするための冷却機能です。
ラジエーターの中には冷却水(ラジエーター液)が入っています。この冷却水が漏れたり、劣化していたりすると、エンジンの高熱を抑えることができなくなり、オーバーヒートを起こします。
冷却水の交換周期は約2年で、頻繁に車を運転する人はそれよりも早く交換すると良いでしょう。
バッテリー
エンジンを動かしてライトの点灯や、カーナビ・エアコンなどを起動させるために必要なパーツです。
週に一度、時速50kmほどのスピードで20分以上走行すれば、バッテリーが充電されます。バッテリーの寿命は2〜4年で、3年に一度の交換が目安です。
ミッション(トランスミッション)
車を4速、2速、バック、ニュートラル、パーキングへとギアをチェンジするときの変速機です。
手動で切り替える車を「マニュアル車(MT車)」、自動で切り替える車を「オートマ車(AT車)」と呼びます。日本では現在、AT車が主流です。
下回り(足回り)|車の部位名称と役割
こちらでは、下回り(足回り)の部位名称と役割について解説していきます。
- サスペンション
- ドライブシャフト
- ブレーキキャリパーとブレーキローター
- タワーバー
- マフラー
サスペンション
サスペンションは車体とタイヤをつなぐ装置で、路面からの衝撃を吸収し、車の姿勢を安定させる役割を持ちます。乗り心地や操縦性に大きく関わる重要な部品です。
サスペンションには「車高調整式サスペンション」もあります。車高調整式サスペンションは、車体の高さや乗り心地、走行性能を調整できるサスペンションです。
減衰力やスプリングの硬さも変更可能で、見た目のカスタムだけでなく、走行安定性やコーナリング性能の向上にも貢献します。
サスペンションについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
ドライブシャフト
ドライブシャフトは、エンジンで起こした動力を、ミッションなどを介して車輪に伝える軸です。走行中は道路の状況に合わせて上下左右に動きながら、動力をタイヤに伝えています。
ブレーキキャリパーとブレーキローター
ブレーキキャリパーは、ブレーキパッドをブレーキローターに押し付けて車を減速・停止させる装置です。油圧で作動し、制動力を生み出す重要な役割を担っています。
摩耗やサビによる不具合が起きると安全性に影響するため、定期的な点検が必要です。
ブレーキローターは、タイヤと一緒に回転する円盤状の部品で、ブレーキパッドに挟まれることで摩擦を生み、車を減速・停止させます。
高温にさらされるため耐熱性が求められ、摩耗や歪みが進むと制動力に影響するため、定期的な点検と交換が重要です。
タワーバー
タワーバーは、左右のサスペンション上部をつなぐ補強パーツで、ボディのねじれを抑え剛性を高める役割があります。
これによりコーナリング時の安定性やハンドリング性能が向上し、走行中の車体のふらつきを軽減します。
マフラー
排気ガスを放出する部品ですが、実は消音したり清浄したりする役割も持っています。
内装パーツ|車の部位名称と役割
こちらでは、内装パーツの部位名称と役割について解説していきます。
- ハンドル
- レジスター
- ダッシュボード
- グローブボックス
- メーターパネル
- スピードメーター
- センターコンソール
- シフトレバー
- ペダル類(アクセル、ブレーキ、フットパーキングブレーキ)
- ルームミラー
ハンドル
ハンドルは、ドライバーが車の進行方向を操作するための装置です。前輪の向きを変えることで、車の曲がる・直進する動きを制御します。
操作性や安全性に直結するため、握りやすさや反応性も重視される重要な内装パーツです。
レジスター
レジスターは、エアコンの吹き出し口にあたる内装パーツで、風の向きや量を調整する役割を持ちます。
ドライバーや同乗者が快適に過ごせるよう、風を好みの方向に導くことができ、操作性やデザイン性も車内の印象に影響します。
ダッシュボード
ダッシュボードはフロントガラス下に広がる内装部で、メーター類やエアコン操作パネル、ナビなどが配置されます。
グローブボックス
グローブボックスは助手席前方にある収納スペースで、車検証や取扱説明書、小物類を保管するのに使われます。
もともとは整備用の手袋を入れる場所だったことが名前の由来です。車内を整理整頓し、必要な物をすぐ取り出せる便利な内装パーツです。
運転情報の確認や操作を行う中枢であり、視認性や安全性に直結する重要なパーツです。素材やデザインも車の印象を左右します。
メーターパネル
メーターパネルは、スピードメーターやタコメーターなどの計器類を収めるパネルで、運転中に必要な情報を視認しやすく配置する役割があります。
視認性やデザイン性が安全性や快適性に直結するため、車種ごとに工夫が凝らされた内装パーツです。
スピードメーター
スピードメーターは、車の走行速度をリアルタイムで表示する計器で、メータークラスター内に配置されます。
ドライバーが法定速度を守るための重要な情報源であり、安全運転に直結するパーツです。視認性やデザインも運転の快適さに影響します。
センターコンソール
センターコンソールは、運転席と助手席の間にある収納や操作機器をまとめた部分です。ドリンクホルダーや小物入れ、シフトレバーなどが配置されます。
シフトレバー
シフトレバーは、ギアの切り替えを行うための操作部で、運転中によく手を触れるパーツです。
マニュアル車では変速操作を、オートマ車では走行モードの選択を担い、操作性やデザイン性も車の個性を左右します。
ペダル類(アクセル、ブレーキ、フットパーキングブレーキ)
ペダルは運転操作の要で、アクセルペダルはエンジン出力を調整して加速を行い、ブレーキペダルは油圧を使って車を減速・停止させます。
フットパーキングブレーキは停車時に車を固定するための装置で、足で踏み込むことで作動します。
いずれも車の運転には欠かせないパーツで、操作性や配置が快適性にも影響します。
ルームミラー
ルームミラーは、車内のフロントガラス上部に取り付けられ、後方の視界を確認するための鏡です。
後続車との距離や車線変更時の安全確認に欠かせない装備で、夜間の眩しさを軽減する防眩機能付きのタイプもあります。
外装パーツ|車の部位名称と役割
こちらでは、外装パーツの部位名称と役割について解説していきます。
- ボンネット
- ワイパー
- サイドミラー(ドアミラー)
- バンパー
- トランク(トランクリッド)
- ルーフ
ボンネット
エンジンを搭載しているエンジンルーム、そのエンジンルームの蓋のことを、ボンネットと呼びます。
ワイパー
フロントガラスとリアガラスにあり、雨の日の運転で視野をクリアにするためにあります。
サイドミラー(ドアミラー)
サイドミラー(ドアミラー)は、車両の左右に取り付けられ、後方や側方の視界を確保するための重要な装備です。車線変更や駐車時の安全確認に欠かせず、電動調整やウインカー内蔵タイプもあります。
バンパー
ボディの前後に設置されており、衝突などの衝撃からボディを守る役割があります。
トランク(トランクリッド)
荷物を収納するための、後部座席のさらに後ろにあるスペースです。
ルーフ
車の屋根の名称で雨や雪、紫外線を浴びないようにします。オープンカーの場合はルーフを開閉することができます。
車の部位名称や役割についてのまとめ
今回は車のガラスの名称や部品や種類について解説しました。どんな部品か把握しておくと、車が故障した際にスムーズにパーツ交換ができます。
車には数多くの部品があります。全てのパーツの名前を覚える必要はありませんが、故障や破損の確率が比較的高い部品、よく見る部品はぜひ覚えておいてください。修理の際や、自動車を購入する際の理解の助けになります。

この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。