フロントガラスが曇る原因と対処法|内側が曇りやすいのは冬、外側が曇りやすいのは夏
フロントガラスが曇ると、視界不良が起きて思わぬ事故に繋がりかねません。フロントガラスが曇る現象は、一体なにが原因で起こってしまうのでしょうか。
フロントガラスの内側は冬の方が曇りやすく、外側は夏の方が曇りやすいです。
この記事では、フロントガラスが曇ってしまう原因を解説しながら、適切な対処法を紹介していきます。
目次
フロントガラスが曇る原因
フロントガラスが曇る原因は「結露」と「汚れ」です。
結露
雨や雪が降っている日などに、家の窓ガラスに結露が発生しているのを見たことはないでしょうか。
これは、室内の温度や湿度が高く、外の気温が低いために生まれる現象です。
フロントガラスも同様で、車内と外気温の温度に大きく差が生まれ、ガラスが曇りやすくなっています。
車内では、夏でも冬でもエアコンを使用するため、車内と外の気温と湿度に大きな差ができやすいです。
- 夏:冷房の使用で車内の温度が湿度が低く、外の気温や湿度が高いため「外側」が曇りやすい
- 冬:暖房の使用で車内の温度や湿度が高く、外の気温や湿度が低いため「内側」が曇りやすい
以上のように、フロントガラスの内側が曇りやすいのは冬で、外側が曇りやすいのは夏になります。
汚れ
実は、フロントガラスの汚れが曇りの原因になることもあるのです。フロントガラスが汚れてしまうのは、外側と内側で以下の原因が挙げられます。
●油膜
●水垢
●ゴミやホコリ
●鳥のフンや虫
●樹液
●花粉や黄砂
●ホコリ
●手垢
●タバコのヤニ
●ペットの毛
ガラスに汚れが付着すると、その汚れが水分を引き寄せやすくさせるため、フロントガラスの曇りの原因になります。
フロントガラスの内側が曇った場合の対処法
フロントガラスの内側が曇りやすい冬は、窓を開けて走行したり、デフロスターや外気導入モードを使用したりしてください。
窓を開ける
車の内側が曇っているときは、窓を開けて走行するようにしましょう。
窓を開けて外側の冷気を取り込むことで、温度や湿度の差を小さくすると曇りが解消します。
とはいえ、窓を全開にする必要はありません。エアコンの効き具合を考えたり、雨が降っていたりする場合は、窓の開閉を調整してください。
窓を全開にしなくても、温度差が小さくなれば曇りは緩和されます。
デフロスターや外気導入モードを使用する
デフロスターとは「霜取り装置」のことで、フロントガラスなどに集中して風を送ることで、乾燥させて霜を取って曇りを除去します。
車は基本的にデフロスターをオンにすることで、エアコンで除湿された空気がフロントガラス周辺に集中して送風されます。
また、冬場は車内の湿度が高く、外気の湿度の方が低いです。そのため、冬場は乾燥した外気を車内に取り込む「外気導入」にしておくと、フロントガラスが曇りにくいです。
フロントガラスの外側が曇った場合の対処法
フロントガラスの外側が曇りやすい夏は、ワイパーを使ったりA/Cスイッチをオンにしたりして対処してください。
ワイパーを使う
フロントガラスの外側が曇った際は、ワイパーを動かしましょう。フロントガラスの外側にできた結露はただの水なので、拭き取れば曇りは消えます。
ただし、ワイパーの可動範囲の曇りしか拭き取れないので、視界は狭くなってしまいます。
A/Cボタンをオンにする
夏場のガラスの曇りを取るには、A/Cボタンをオンにすると効果的です。
A/Cボタンとは、コンプレッサーを制御するためのスイッチで、主に冷房をするときに使います。
A/Cボタンをオンにすることで、コンプレッサーが作動して冷房と除湿機能が働きます。
曇りの発生には高い湿度も影響しているため、冷房と一緒に除湿機能があるA/Cボタンをオンすれば、効果的に曇りを取り除けます。
フロントガラスの曇りを未然に防ぐために
フロントガラスの曇りを未然に防ぐには、ガラス自体を清潔な状態にしたり、撥水コーティングを施工したりすると効果的です。
フロントガラスを清潔な状態に保っておく
汚れ成分が付着したガラスには小さな凸凹ができます。そうした凸凹に水滴が付着しやすく、ガラスは汚れているほど曇りやすくなります。
綺麗な状態のガラスよりも曇りやすくなってしまうので、ガラスは常に綺麗にするよう心がけましょう。
フロントガラスの外側は、水垢や油膜などの汚れが付着しやすいため、定期的に洗車をするのが大切です。
フロントガラスの内側が汚れている場合、気が付いたら以下の方法で簡単に掃除してください。
特に、3番目の工程は丁寧に行いましょう。このとき、クリーナー跡を残さないように気をつけてください。
曇り止め用品を使う
市販されている曇り止め用品を使用することで、フロントガラスの曇りを防ぐことができます。車種によって効果が異なるので、市販の物は特に事前に使用可能かを確認した上で使用してください。
- 曇り止めスプレー: 窓に吹き付けて拭き取るだけのタイプ
- 曇り止めウェットシート:曇り止めの成分が入っているシートタイプ
- コーティング剤:汚れ、水分の付着防止、曇り止めとしての効果が期待できる
- ガラスクリーナー:汚れを落とし、拭いた跡に残った成分が水分の付着防止をする効果が期待できる
- 撥水スプレー: 水滴を弾いてくれる効果があり、曇り止めの効果も期待できる。
除湿アイテムを常備しておく
「湿度」を下げるために、除湿アイテムを車内に置いておくのも効果的です。乾燥剤や除湿剤など、市販のもので十分対応できます。
意外な除湿アイテムだと、猫砂を小さな容器や布に入れて活用する方法もあります。
除湿アイテムを車内に置くときには、運転時の視界や運転時の操作など、運転に支障をきたさないような場所に置くようにしてください。
撥水コーティングを施工する
フロントガラスに撥水コーティングをすることで、曇りの原因であるフロントガラスの汚れができにくくなります。
撥水コーティングは、雨水などを弾いて水垢や油膜ができにくくなります。
一度コーティングをすれば一定期間は水を弾けるため、曇り止め用品のように頻繁に塗り直しをする手間がかかりません。
また雨水を弾くため、雨天時も視界をクリアに保てるようになります。
もちろん、定期的に洗車をしないとウロコや油膜ができますが、水を弾くため乾拭きをしやすくなり、掃除が楽になるメリットがあります。
撥水コーティングの効果については、以下の記事でも詳しく解説しています!
フロントガラスが曇る原因・対処法についてのまとめ
- フロントガラスが曇るのは、気温や湿度の差による「結露」が原因
- フロントガラスに付着する汚れも、曇りやすい原因になる
- フロントガラスが曇ったら、デフロスターやA/Cボタンを活用する
フロントガラスが曇ると、視界が悪くなり事故が起きやすくなります。もしもフロントガラスが曇ったら、今回紹介した方法を実践して、効果的に曇りを除去してください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。