車のタイヤがパンクした！パンクの原因や見分け方、修理費用を解説

車に起きるトラブルの中でも、事故に繋がりやすいのがタイヤのパンクです。

車を走行中、ハンドル操作に違和感を覚えたり、スムーズに走れないような感覚があったり、「いつもと違う」と感じたらタイヤがパンクしていないかどうかを確認してください。

実際にタイヤがパンクしてしまった際、対処方法によってはその後のダメージの大きさが変わり、修理費用にも大きく影響します。

この記事では、タイヤがパンクした場合の対処法、タイヤの修理費用やパンクする原因について解説していきます。

タイヤがパンクしたらまずはロードサービスに連絡する

運転中であれ駐車中であれ、タイヤがパンクしたらロードサービスを呼んでください。JAF会員の人はJAFに、そうでない人は加入している保険会社に相談しましょう。

スペアタイヤを搭載している場合であっても、作業に慣れていない人がタイヤ交換を行うのは危険です。

また、運転中にタイヤがパンクした場合は、安全な場所に車を停めなければいけません。交通量の多い道路でタイヤ交換を行うのは、事故が起きる危険性が高いです。

運転中にタイヤがパンクした場合の対処法

運転中はどこでパンクしてしまっても、まずは安全な場所に車を停車させることです。パンクしたままの状態で、車を運転するのは絶対にやめてください。

走行中にタイヤのパンクに気がついた際は、ハザードランプを点灯させて、路肩などの安全な場所に車を停めてください。そして車の50m以上後方に停止表示板を設置、または発炎筒の灯光を発します。

注意して欲しいのはタイヤがパンクした場合、自力で対処しようとしてはいけないという点です。

車両後方に停止表示板や発炎筒を設置した後は、車後方のガードレールの外側まで避難し、道路管理センターやロードサービスに連絡をしてください。

車のタイヤがパンクしたときのNG行動

タイヤがパンクした場合、以下のような行動をとるのは絶対にやめましょう。

NG①：タイヤがパンクしたままの状態で走行

タイヤがパンクしたままの状態で車を走行させると、蛇行運転になるだけでなく、タイヤのホイールに負担がかかってしまいます。ホイールが損傷していると修理が難しくなってしまう確率が高くなるので、タイヤがパンクしてしまった時は無理に走行させないようにしてください。

NG②：タイヤがパンクしたまま放置する

しばらく運転しないからといって、タイヤがパンクしたまま放置するのもNGです。パンクしたまま放置すると車の重さに耐えきれず、ホイールやタイヤが損傷します。

放置の期間が長くなると、修理で済むはずだったのに、タイヤ交換をしなければいけなくなるかもしれません。

自宅でパンクに気付いた場合や応急処置後は、なるべく早く業者にタイヤの状態を見てもらうようにしてください。

NG③：タイヤゴムに刺さっている異物を無理に抜く

タイヤゴムに刺さっているものに気づくとどうしてもすぐに抜いてしまいたくなりますが、無理に抜いてしまうと、タイヤにかかったダメージをさらに悪化させてしまう原因になります。

タイヤゴムに何かが刺さっているのを発見した時はむやみに抜いたりせず、すぐにスペアタイヤに交換するか、そのままの状態でお店へ持って行くようにしてください。

タイヤがパンクしたときの修理費用・交換費用

車のタイヤがパンクしてしまったとき、修理を行ってくれるのは以下のお店です。

費用はお店によって異なりますが、こちらではタイヤの修理・交換にかかる費用相場について紹介していきます。

※費用相場はあくまで目安であり、参考価格です。
※必ず無料見積を貰うようにしてください。

パンク修理の費用相場

タイヤのパンクを修理する場合、「外面修理」と「内面修理」があり、それぞれ値段が異なります。

内面修理の方が作業工程が多いため、料金も高くなる傾向です。ただし、タイヤの内側までしっかり点検できて、内面修理は外面修理よりも強度が高くなります。

タイヤ交換の費用相場

タイヤを交換するとなると、工賃に加えてタイヤ本体の値段がかかります。普通自動車の場合、タイヤ1本交換する際の費用相場は以下が目安です。

軽自動車の場合はタイヤの料金が安くなり、タイヤ1本3,000円からが目安です。

また、料金はディーラーや専門店で異なるので、あくまで参考価格だと思ってください。

交換となると、パンクしたタイヤ以外にも、状況に応じて2本以上交換することもあり、費用はもっと高くなるかもしれません。

修理か交換か？タイヤが損傷の目安について

タイヤが修理で済むのか、交換が必要かについては傷の大きさや数、パンクした箇所がポイントです。以下の表に目安をまとめたので、参考にしてください。

基本的に、損傷箇所がタイヤの接地面であれば、修理で済む可能性が高いです。ただし、タイヤ側面やショルダー部などの接地面以外に傷がある場合は、タイヤの強度が低下するため修理できません。

また接地面の傷であっても、損傷の直径が6mm以上、隣接して2箇所以上の損傷がある場合は、修理ではなく交換になります。

タイヤがパンクしたら1本だけ交換でも良いのか？

タイヤがパンクして新しいタイヤと交換した場合、古いタイヤと混ざることになります。その場合、古いタイヤも合わせて交換した方が良いのか、1本だけ交換でも良いのか、悩むところです。

基本的に自動車メーカーとしては、タイヤがパンクした場合は全数交換を推奨しています。1本だけタイヤを交換すると、他のタイヤとのグリップや回転に誤差が生まれてしまうからです。

新旧のタイヤでは、グリップ力や外径にも差が開いてしまい、バランスが崩れて直進安定性が損なわれてしまいます。

ただし、ほかのタイヤが新品に近い場合は、1本だけタイヤ交換してもかまいません。その際は同じメーカー、同じタイプのタイヤで揃えるようにしてください。

車のタイヤがパンクする原因

車のタイヤがパンクする原因は、釘などの異物がタイヤに刺さるか、もしくは劣化によるタイヤの破裂です。

釘などの異物がタイヤに刺さる

タイヤのパンクの原因として考えられるのが、釘などの異物がタイヤに刺さることです。釘がタイヤに刺さることで「スローパンク」という現象が起き、タイヤから緩やかに空気が抜けていきます。

劣化によるタイヤの破裂

経年劣化や空気圧の低下が原因で、タイヤが破裂することがあります。破裂により、一気に空気が抜ける現象を「バースト」と言います。

釘が刺さったときと違い外見で分かりにくく、運転中に突然起こるので注意が必要です。カーブ中に起こるとハンドル操作が効かなくなり、スリップして大事故に繋がります。

車のタイヤがパンクしたときの見分け方

車のタイヤがパンクしたときの見分け方として、タイヤがパンクすると、運転中に普段と違う振動を感じやすいです。

また、何かがぶつかるような異様な接触音が聞こえたり、ハンドル操作が持っていかれるような感覚があったりします。

日常点検でタイヤのパンク予防を

1ヶ月に一度で構わないので、タイヤを定期的にチェックすることで、パンクを未然に防げる確率は上がります。

これらのポイントを押さえて、劣化が見つかればプロに相談してください。路面が凍結しやすい冬の前に、タイヤ交換をすることをおすすめします。

タイヤのほか、車の日常点検については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

車のタイヤがパンクしたときについてのまとめ

運転中にタイヤがパンクしていることに気が付くと、どうしても焦ってしまいます。まずは安全確保第一で行動するようにしてください。