車内の消臭方法|臭いの原因、悪臭を防ぐ方法を解説

メンテナンス

愛車には、できるだけイヤな臭いを残したくないものです。車内の臭いは、気を付けているつもりでも、意外と対処しきれていない場合があります。

普段から頻繁に乗っている人は気が付かなくても、初めてその車に乗る人は車内の臭いに気付きやすいです。

この記事では、自分でできる車内での消臭方法や臭いの原因、車内の臭いを防ぐ方法について解説していきます。

自分でできる、車内の消臭方法おすすめ4選

車内の消臭方法については、以下の4つをお試しください。

  • 消臭スプレーや消臭剤を使う
  • シートやダッシュボードの水拭き
  • 車内の換気
  • 重曹を使う(布製シートの場合)

こちらでは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。

消臭スプレーや消臭剤を使う

臭いが気になる箇所に直接スプレーしたり、ダッシュボードやエアコンの吹き出し口に消臭剤を設置したりすれば、車内の臭いをやわらげることができます。

消臭スプレーや消臭剤の種類には、主に以下のような物があります。

消臭タイプ内容
スプレータイプシートやマットなど、車内の気になる箇所に使用するタイプ
スチームタイプ車内で煙を炊いて、消臭するタイプ
置き型ダッシュボード・ドリンクホルダーなど安定する場所に置くタイプ
エアコンの吹き出しに取り付けるタイプエアコンの送風口に取り付け、送風の力を使って車内全体に消臭効果をもたらすタイプ

手軽に消臭をしたいなら、スプレータイプがおすすめです。臭いが気になったら車内全体、もしくは気になる場所にスプレーを吹きかけましょう。

しっかりと消臭したい場合は、スチームタイプがおすすめです。特に旅行などで長時間ドライブをする際は、前日の使用が効果的です。なかには、1回の使用で効果が1か月近く持続する商品もあります。

運転しながら消臭したい場合は、置き型やエアコンの吹き出しに取り付けるタイプがおすすめです。

シートやダッシュボードの水拭き

消臭剤がないときは、シートやダッシュボードを水拭きするだけでも、ある程度の臭いをとれます。

布シートなどの繊維素材は、トントンと叩いて汚れを浮き上がらせるように拭くのが効果的です。また、タバコの臭いとともに、ヤニ汚れがガラスに付着した場合も、水拭きで対処できます。

車内の換気

しっかりと換気したい場合は、ドアやガラスを全開にして、エアコンを外気導入にすると、外気が車内に通ることで空気の流れができ、より効果的に車内を換気することができます。

走行中に換気を行う場合は、窓を5〜10cmほど開けて空気を入れ換えましょう。ただし、トンネルや交通量の多いところでは排気ガスが車内に入ってくるので、注意してください。

重曹を使う(布製シートの場合)

布製シートの臭いとりに、効果的なのが重曹です。用意する物や、手順は以下の通りになります。

用意する物

粉末タイプの重曹:大さじ2杯
水道水:バケツ1杯
雑巾:1枚

重曹を水道水によく混ぜて溶かします
雑巾をひたし、よく絞ってから布製シートを拭いていきます

粉末の重曹を直接シートに振りかける方法もありますが、処理に時間と手間がかかってしまうので、上記の方法で行いましょう。

また、革製シートに使用してしまうと変色してしまうので、絶対に使用しないでください。

車の臭いが取れない場合は、プロの車内クリーニングがおすすめ

掃除が苦手な人、掃除する時間をなかなかとれない人は、ディーラーや専門店などプロに車内クリーニングをお願いしましょう。

クリーニング専門業者やディーラー、また多くのガソリンスタンドやカー用品店では、車内クリーニングを行っています。

費用は業者や店舗によりますが、消臭・除菌の場合は3,000円〜10,000円ほどが相場です。一般の人では手の届かないような場所も、プロが丁寧に掃除してくれます。

プロの車内クリーニングについては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

車内の「臭い」の主な原因は、エアコンやタバコなど

車内の臭いの原因となるのは、主に以下の7つです。

  • エアコン
  • タバコ
  • ペット
  • 食べ物・飲み物
  • 体臭・香水
  • フロアマット

エアコン

久しぶりにエアコンのスイッチをONにすると、吹き出し口からイヤな臭いが出てくることがあります。

この臭いの原因はエアコンのカビです。エアコン使用後、結露などの水分にホコリや汚れが付着してしまい、エアコンの内部がカビの温床になってしまっているのです。

こまめにエアコンのメンテナンス(湿気除去)をしましょう。

タバコ

車内に残ってしまう臭いの原因として、最も考えられるのがタバコです。タバコにはタールやニコチンのほかに、アンモニアやアセルアルデヒドなどの成分が含まれています。また、窒素化合物なども悪臭の原因の一つです。

タバコを吸っている人の近くにいくと、独特の臭いがします。それは、洋服だけでなく、髪の毛や持ち物にもタバコ臭が染みついているからです。

車内のような密閉空間の中でタバコを吸うと、たとえ窓を開けていても、天井やシートなどに臭いが染みついてしまいます。これが、車内の臭いの元になっているのです。

車のガラスについたヤニ汚れを落とす方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

ペット

家庭で一緒に暮らしているペットを連れてドライブに出かける人も多いのではないでしょうか。実は、このペットが車内の臭いの原因になっていることがあるのです。

シャンプーやブラッシングなどでこまめにケアをしていても、ペットの毛や皮脂、唾液や排泄物がシートなどに付着してしまうと、臭いの元になってしまいます。

食べ物・飲み物

密閉空間である車内で食べ物を食べたり、出かけた先で臭いの強いものを食べたりすると、車の中に臭いが残ることがあります。

特に車内での食事は、温かい食べ物の湯気や食べこぼしなどが天井やフロアマットに染みついてしまったり、菌やダニが繁殖して悪臭を放ったりして臭いが広がりやすいです。

車内での食事をしないようにすれば解決するのですが、せっかくのドライブを楽しいものにするためにも、みんなで食事をとることがあります。食べこぼしにくいものを選ぶか、なるべく食べこぼさないように気を付けるなど、工夫してみましょう。

夏場は汗をかきやすいので、汗だくの体とシートがどうしてもくっついてしまいます。エアコンが効いてくるまでの間に、汗がシートに染み込んでしまうのです。汗が染み込んだシートから、臭いが発生してしまっていることも充分に考えられます。

体臭・香水

ドライバーや同乗者の体臭・香水なども車の臭いの原因になります。密閉された空間での強い臭いは、シートなどにも染み込んでしまう可能性が大きくなってしまうので、適度なケアを日頃から心がけておくようにしてください。

フロアマット

雨の多い時期は特に、フロアマットが濡れたままになってしまいがちです。水分や泥、食べこぼしや飲みこぼしなどがそのままになっていると、フロアマットから臭いが発生してしまいます。天気の良い日にフロアマットを水で洗い、しっかり乾燥させましょう。

車内の「臭い」を防ぐ方法

今すぐできる悪臭対策方法としては、以下の方法が挙げられます。

  • エアコンのクリーニング
  • 定期的にシートやフロアマットを掃除する

エアコンのクリーニング

エアコンの内部は、非常にカビが発生しやすいです。また、花粉やホコリなどの詰まりが原因で、エアコンをつけると車内に悪臭が広がることがあります。

そのため少なくとも1年に4回、季節の変わり目でエアコンを掃除するようにしましょう。

エアコンを掃除する際に用意する物は、大きめのタオルとカーエアコン用の洗浄剤の2つです。用意ができたら、以下の手順で掃除を行います。

エアコンフィルターのカバーを外し、エアコンフィルターを外す
エアコンの排気設定を「足元」に切り替え、吹き出し口を全開にする
エバポレーターの下にタオルを敷く
エアコンフィルターを取り出した口に、洗浄剤を吹きかける
フィルターは水洗いして汚れを除去する
洗浄剤や水分を残さないため10分以上エアコンの送風運転をする
エアコンフィルターとカバーを元に戻す

フィルターの水洗い後は陰干しでしっかりと乾燥させ、エアコンの洗浄後は必ず送風するようにしてください。

カーエアコンのクリーニングについては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

定期的にシートやフロアマットを掃除する

エアコンの他にも、シートやフロアマットを定期的に掃除しましょう。特に車のシートは、人やペットの体臭、タバコや香水の臭いが付着しやすいです。気になる前に、雑巾でシートを水拭きするようにしましょう。

フロアマットには、靴の泥や雨水などが溜まって行き、雑菌が発生して悪臭を放つ場合があります。そのため、フロアマットは定期的に掃除をしたり、交換をしたりするのがおすすめです。

フロアマットを掃除する際は、天日干しをして乾燥させてから、洗濯たたきでゴミやホコリを落としてください。

しっかりと臭いや汚れをを落としたい場合は、水洗いしてから中性洗剤を泡立てて、洗車用ブラシで汚れをかき出していくのもおすすめです。

車内の消臭方法についてのまとめ

  • 車内の臭いが気になる場合は、消臭スプレーや消臭剤を使ってみる
  • 車の臭いが取れない場合は、プロの車内クリーニングがおすすめ
  • 車内の臭いを防ぐにはシートやフロアマット、エアコンを定期的に掃除する

限られた車内空間を快適に過ごすためには、臭いのもとはもちろん、カビやダニ、食べかすを含む小さなごみや汚れなどを、放置しないようにするのがポイントです。

臭いが発生する前に、シートやフロアマット、エアコンを定期的に掃除するようにしてください。

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この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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