飛び石の傷は車両保険内?適用させない方がいい場合もある

トラブル

運転中、フロントガラスに傷がつく原因の多くは「飛び石」と呼ばれるアクシデントです。

前方を走行する車両が巻き上げた石などがフロントウィンドウに衝突して割れてしまうことは「飛び石被害」と称されます。

飛来してくる石の大きさや速度によって傷の大きさは変わりますが、基本的にどんな傷の大きさであっても、すぐに修理または補修する必要があります

フロントガラスを修理・補修するとなると、費用が大きくなるため、できるなら車両保険を適用したいところでもあります。

今回は、

  • 飛び石の傷には車両保険を適用するべきかどうか
  • 飛び石被害に遭った場合の、保険か自費かの判断基準
  • 飛び石被害を受けてしまった際に取るべき行動

以上の3点について、深く解説していきます。

飛び石による傷修理は等級がダウンする

加入している車両保険によって保証内容は変わってきますが、飛び石による被害は「飛来中、落下中の物との衝突」に該当します。そのため保険適用内である車両保険がほとんどです。

ただ注意点として、

  • 保険会社の免責分は自費負担
  • 車両保険を使用すると翌年度の保険の等級が下がる
  • フロントウィンドウを交換すると「事故扱い」になる

この3点はぜひ頭に入れておいてください。

等級が下がってしまうと翌年の保険料が高くなってしまうので、修理費用や交換費用と比べて保険料がどれくらい上がってしまうかを確認しておきましょう。

修理・補修に保険を適用する場合は、念のためにガラスの専門店やディーラーに見積もりを依頼したのち、契約している保険会社に相談してみましょう。

どれだけ保険料が上がるか?で判断する

車両保険を適用してフロントウィンドウを交換した場合の出費額が、今後支払わなければならない保険料の上昇分を上回ってしまうのであれば。保険を適用するのがベストな選択と言えます。

逆に、出費額の方が安くなるのであれば、保険を使わずに自費で交換・修理を行った方が経済的です。

保険を適用した場合、保険料がいくら上がってしまうかということについては、契約している保険会社に問い合わせれば概算を出してくれます。

ただし、保険料の改訂・車の買い替えなどによって保険料は変わってしまいます。問い合わせ時に概算を出してもらったとしても、正確な金額というわけではないので注意してください。

できるだけ飛び石被害に遭わないような走りを心がける

特に高速道路の走行は、飛び石被害が発生しやすい状況に晒されています。

飛び石の被害にできる限り遭わないようにするためには、以下の2点に留意した走行を心がけましょう。

①前方の車両との車間距離を長く取る
②走行速度と車線変更を適切に行う

①前方車両との車間距離を長く取る

前方を走る車が巻き上げて飛んでくる石は、いずれ重力にしたがって地面に落ちていきます。

この時、前方車両との車間距離が詰まっていると、飛び石の被害を受けてしまう確率が高くなっているといえます。車間距離が短ければ短いほどそのリスクは高くなってしまうので、適切な車間距離をとるか、少し長めに車間距離をとって走行しましょう。

②走行速度・車線変更を適切に

高速道路を走行する際、最も走行速度が上がるのが「車線変更」です。

前方を走行する車を追い越すためにスピードを上げた際、対向車線(対向の追越車線)から横方向に向かって石や異物が飛来し、被害を受ける可能性があります。

追い越した後は、適切なタイミングで走行車線へ戻りましょう。前方や周囲に砂利を積んだトラックなどが走行していないかを十分確認し、走行車線へ戻ってください。

追越車線を走行し続けていると、道路交通法に触れてしまうので注意してください。

フロントガラスの傷は絶対に放置しないこと

フロントガラスは、2枚のガラスの間に中間膜という樹脂膜を挟んで接着した3層構造の「合わせガラス」が使われています。

中間に樹脂膜があることで、衝撃を吸収し、内側まで被害が出ないようになっています。そのため飛び石による傷が小さく、視界の妨げにならない限り、そのまま走行を続けても問題はないと言われています。

しかし、フロントガラスの傷は走行中の傷や、段差を乗り上げる際の振動などにより広がっていきます。

傷が大きくなることで修理費用は変わってくるので、早急にガラス専門店へ修理の依頼をするのが重要です。

また、基本的にどんな小さな傷やヒビであれ、車検は通せないので注意してください。

フロントガラスのヒビ・傷と車検への影響については、以下の記事で詳しく解説しています!

傷の種類によっては「補修」か「交換」かが変わる

傷ができた場合は、ウィンドウリペア(補修)かフロントガラス交換の対応になります。

飛び石による傷だけに限らず、フロントガラスについてしまう傷の種類は、大きく分けて6種類あります。

傷の種類によっては、補修で済むのか交換をしたほうが良いのか判断が必要であることから、仕上がりの綺麗さも変わってきます。

【A】が最も直しやすい傷【F】が最も直し難い傷
傷の種類対応方法
A.ブルアイ(牛の目)ウィンドウリペア(補修)
B.ハーフムーン(半月)ウィンドウリペア(補修)
C.スターブレイク(星型)ウィンドウリペア(補修)
D.クローバーリーフ(クローバーの葉)ガラス交換(推奨)
E.ビーウィング(蜜蜂の羽)ガラス交換(推奨)
F.コンビネーション(複合型)ガラス交換(推奨)

飛び石が上記A・Bの傷の場合、比較的修理痕が残らずにすみますが、C以上の線ヒビが多い傷となると、修理痕が残りやすいです。

また、D~Fの傷は、場所によって施行中にヒビが伸びてしまう可能性が高く、比較的修理痕も残りやすいので、ガラス交換を推奨しております。

自動車用品店で、傷を治す補修材(リペアキット)が売られていますが、自分で修理する方法は、ヒビの奥まで補修材(レジン液)を染み込ませる必要があり施工技術が重要となるため、推奨しておりません。

ガラス交換・ウィンドウリペアの費用目安

ウィンドウリペアで済む場合、目安ですが普通自動車は1万円から1万5千円、軽自動車は8千円から1万3千円ほど。

フロントガラスを交換する場合、車種やガラスの種類によって価格がまちまちです。目安の価格帯としては以下の表を参考にしてください。

ガラスの種類普通車軽自動車
純正8万から15万7万から12万
社外ガラス(国産)6万から11万5万から10万
輸入ガラス4万から9万4万から9万

被害を受けてしまった時に取るべき行動

飛び石が車に当たり、ガラスが割れてしまったなどの被害にあってしまった場合、

1.安全な場所に停車する

走行中の場合は特に、安全な場所へ移動してから停車しましょう。

パッと見て小さい傷でも、ガラスの場合は走行中の風圧などで傷が一気に広がってしまう危険性があります。大丈夫だと思わずに、必ず安全なところに駐車しましょう。

2.ダメージの状態を確認する

安全な所に駐車できたら、どの程度の傷なのかをチェックしましょう。

ちなみに傷の大きさが、1円玉以上の大きさになってしまっていると修理が必要になってきます。さらに、500円玉以上の大きさになってしまうとガラスそのものを交換しなければならなくなってしまいます。

3.加入している保険会社へ連絡を入れる

保険会社は飛び石などの問い合わせにも対応してくれるので、傷の度合から走行ができるかどうかまでを判断してくれることがあります。

走行ができないと判断された場合は、そのままロードサービスに連絡をしてくれます。

修理や保険を請求する手順や必要なものまでも説明してくれるので、落ち着いて説明を受けるようにしてください。

最後に

車を所持していると、維持費の他に、車検や車両保険などたくさんのお金が必要になってきます。それだけでなく、急な事故や故障によって必要になる費用も出てきてしまいます。

もしもの時の費用をまかなってくれる車両保険で逆に損をしてしまわないためにも、自分が加入している保険のことはしっかり把握しておきましょう。

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