車のガラスが破損したら「酸化セリウム」がいいって、どういうこと?
ワイパー傷などによって車のガラスに細かい傷がついてしまったときは、「酸化セリウム」という物質を使ってガラスを磨くことで、応急処置を施すことができます。
しかし「酸化セリウム」と言われても、どのようなものなのか、どのように使うのかあまりピンとこない人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、酸化セリウムの特徴や、酸化セリウムを使ったガラスの修復方法について紹介していきます。
目次
酸化セリウムとは
酸化セリウムは、ガラスの仕上げに使われる研磨剤のことを指します。
特にガラスとの相性が良いと言われる研磨剤で、仕上げに近い工程で必須といって良いほど使用します。
ガラスを酸化セリウムの化学反応によって溶かし、ガラス表面をなめらかにすることができるので、ガラスについた細かい傷を修復したい時などにとても効果的です。
ガラスにできてしまった傷の深さを変えることができませんが、傷の周辺を磨くことで、傷を目立たなくすることができます。
酸化セリウムを使ってガラス破損を修復する方法
酸化セリウムを使用したガラス破損の修復方法は、次のとおりです。
1. 破損したガラスに付着した汚れを取り除く
2. 酸化セリウムと水を混ぜる
※用法・用量を必ず守って使用してください。
3. スポンジに酸化セリウムと水を混ぜたものを垂らす
4. スポンジで破損したガラスを擦る
※この時、擦りすぎないように注意しましょう。数回程度でOKです。
5. ガラスに付着して残った酸化セリウムを拭き取る
ガラスに付着して残った酸化セリウムは放置せず、早めに洗い流してください。ガラスに酸化セリウムを放置してしまうと、「研磨焼け」という跡が残ってしまいます。
酸化セリウムの購入方法
酸化セリウムや、酸化セリウムが含まれている研磨剤は、Amazonや楽天市場などのオンラインショップで購入することができます。
酸化セリウムでは対処できない傷
傷の深さや範囲によっては、酸化セリウムでは対処しきれないこともあります。
かえってガラスの状態を悪化させてしまう場合もあるため、
- 飛び石によるひび割れ
- 爪が引っかかる程度の深さがある傷
以上のような傷である場合は、必ず業者へ依頼するようにしてください。
飛び石によるひび割れ
走行中、飛び石により発生したひび割れは、酸化セリウムでは修復できません。
小さい傷だからといって放置しておくと、走行中の風圧や段差を乗り越えた際の衝撃により、ひび割れが広がっていきます。
運転中の視界不良に繋がるので、早急に修理に出しましょう。
爪が引っかかる程度の深さがある傷
酸化セリウムは小さい傷こそ修復できますが、爪がひっかかるほどの深い傷となると、対処することが難しくなってしまいます。
その場合も修理を検討するのがベストです。
最後に
今回は、車のガラスが破損した場合の応急処置として利用される「酸化セリウム」について解説しました。
車のガラスに小さな線状の傷がついてしまったときには、酸化セリウムを使って磨くことをオススメします。
しかし、飛び石での破損や深い傷に対しては酸化セリウムでの修復ができないので、必ず専門店へ修理を依頼するようにしてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。