車のガラスに傷が付いたとき、酸化セリウム研磨剤は使える?

修理・修復

ワイパー傷などによって車のガラスに細かい傷がついてしまったときは、「酸化セリウム」という物質を使ってガラスを磨くことで、応急処置を施すことができます。

しかし「酸化セリウム」と言われても、どのようなものなのか、どのように使うのかあまりピンとこない人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では酸化セリウムの特徴や、酸化セリウムを使ったガラスの修復方法について紹介していきます。

酸化セリウムとは?

酸化セリウムとは、一部の研磨剤や水垢・油膜取りに使われている成分です。

一部の研磨剤に使われている

酸化セリウムはガラスの傷消しに使う、一部の研磨剤に含まれている成分です。特にガラスとの相性が良いと言われる研磨剤で、仕上げに近い工程で必須といって良いほど使用します。

ガラスを酸化セリウムの化学反応によって溶かし、ガラス表面をなめらかにすることができるので、ガラスについた細かい傷を修復したい時などにとても効果的です。

ガラスにできてしまった傷の深さを変えることはできませんが、傷の周辺を磨くことで、傷を目立たなくすることができます。

水垢・油膜取りにも使われている

酸化セリウムは、一部の油膜取りにも使われています。たとえば、glassDの「ウロコクリア」には、純度が高い酸化セリウムが使用されています。

純度が高い酸化セリウムと超微粒子セラミックを用いて、厚みのあるしつこい水垢や油膜を除去することが可能です。

参考:プロの現場で使用される水垢・油膜の圧倒的な洗浄力「UROKO CLEAR」

酸化セリウム研磨剤は、ワイパー傷などガラスの小さな傷に使える

酸化セリウム研磨剤はワイパー傷といった、ガラスにできた小さな傷消しに使うことができます。

フロントガラスを水洗いして不純物を落とした後、研磨剤にスポンジをなじませてワイパー傷の周辺を磨いていけばOKです。

傷を磨き終わった後は、研磨剤が残らないように再び水洗いをして、乾いたクロスでしっかりと水気を拭き取ってください。

ワイパー傷の対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

飛び石によるガラスの傷はプロに任せるべき

飛び石によるヒビ割れ。爪が引っかかる程度の深さがある傷は、必ずプロの業者に修理を依頼してください。

酸化セリウムの入った研磨剤で磨くと、却ってガラスの状態を悪化させてしまうリスクがあります。

飛び石によるヒビ割れは、小さい傷だからといって放置しておくと、走行中の風圧や段差を乗り越えた際の衝撃によりヒビが広がっていきます。

酸化セリウムについてのまとめ

  • 酸化セリウムとは、一部の研磨剤や水垢・油膜取りに使われている成分
  • ワイパー傷といった、小さな傷であれば酸化セリウムの入った研磨剤で対処できる
  • 飛び石でできた深い傷には、酸化セリウムの入った研磨剤を使用しない

車のガラスに小さな線状の傷がついてしまったときには、酸化セリウムの入った研磨剤を使用できます。

しかし、飛び石での破損や深い傷に対しては修復ができないので、必ず専門店へ修理を依頼するようにしてください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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