【新車特約】必要か、いらないか?特徴・デメリット・加入期限を解説
自動車を購入した際に、新車特約を付けるかどうかを悩む場合があります。新車特約を付けるかどうかの判断は、購入した人の価値観によるところが大きいです。
この記事では、新車特約の特徴について解説し、補償が適用されるケースや補償対象外となるケースについて紹介していきます。
新車特約が必要か、いらないか悩んでいる人は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
目次
新車特約とは?特徴を解説
新車特約とは、自動車保険(任意保険)に付帯できるオプション契約のことです。正式名称は、「車両新価特約」と言います。
こちらでは新車特約の特徴として、メリットや自動車保険との補償内容を比較していきます。
新車特約のメリットは、新車購入時の金額が補償されること
新車特約のメリットは、事故などで車に大きな損害があった場合に、新車購入時の金額が補償されることです。そのため、自動車ローンが残っていたとしても、同じクラスの車を購入することができます。
新車特約と自動車保険のみの補償内容を比較
車が損傷した場合、自動車保険でも修理費は補償されます。しかし、車の市場価値は年々変化します。
たとえば、300万円で購入した車が3年後に事故を起こしたとして、自動車保険のみの場合と新車特約が付いている場合では、補償内容に以下のような違いがあります。
車を購入した時点から時間が経過しているので、車の価値が180万円に下がります。そのため、最大で180万円までしか金額が補償されません。
契約期間内であれば、たとえ時間が経過して車の価値が下がっていても条件が適用される場合があります。その際に新車購入時の価格が全額補償されます。このケースでは、車が大破したとしても新車特約の方が車両購入時の金額まで補償、つまり120万円の得をすることになります。
新車特約の注意点やデメリット
新車特約には、以下の注意点やデメリットがあります。
- 自動車保険(任意保険)への加入が必要
- 補償金で違う車の購入はできない
- 保険料が高くなる
- 新車特約を使うと3等級ダウンする
自動車保険(任意保険)への加入が必要
新規契約だけで自動車保険(任意保険)の契約は結ばない、ということはできません。新車特約は、自動車保険(任意保険)と付帯する形で契約します。
補償金で違う車の購入はできない
新車特約の補償金で、違う車を購入したり、お金を浮かせたりすることはできません。たとえば300万円の補償金が出て、100万円で別の車を購入し、200万円のお金を浮かせるということはできません。
保険料が高くなる
新車特約は、自動車保険に付帯するものです。そのため新車特約を付ければ、そのぶん自動車保険の保険料は高くなります。
また、車を購入してから年数が経過するほど、保険料が高くなるのが一般的です。たとえば、初度登録から1年目と5年目の場合だと、5年目の保険料が高くなります。
新車特約を使うと3等級ダウンする
新車特約を使うと等級が3つもダウンし、翌年の保険料が値上がりします。車の損害費用はカバーされますが、毎月の保険料が高くなることは覚えておきましょう。
新車特約が適用されるケース
新車特約は、主に以下の条件で適用されます。
- 車を購入した金額より50%以上の修理費がかかる場合
- 全損など、修理不可能なほどの損傷がある場合
- 自動車保険金額以上に修理費がかかる場合
上記の通り、新車特約が適用されるケースは、損害が大きく多額の修理費用がかかるときです。軽微な修理だと新車特約の対象外ですが、基本的には加入している自動車保険で費用が補償されます。
新車特約の補償対象外となるケース
新車特約が適用されず、補償対象外となるケースは以下の3つです。
- 盗難
- 自動車保険が適用されない損害
- 内外装のみの損傷
盗難
新車特約の支払い条件は、あくまでも車両に大きな損傷がでた場合です。そのため、盗難は補償対象外になります。
基本的に車が盗難された場合は、自動車保険で補償されます。自動車保険に加入する場合は、盗難の補償内容について確認しておきましょう。
自動車保険が適用されない損害
新車特約は、自動車保険への加入が必要です。自動車保険が適用されない損害については、補償対象外となります。
自動車保険が適用されない損害とは、主に以下のようなケースです。
- 無免許運転や酒気帯び運転での損害
- 地震や津波など、災害による損害
- 錆や摩擦などによる経年劣化、故障
内外装のみの損傷
内外装で50%以上の損傷がでても、エンジンやフレームなどの構造部分に損傷がなければ、適用されない可能性があります。
新車特約は初度登録からいつまでの車に適用される?
自動車保険に新車特約を付帯できるのは、新車もしくは初度登録から2年〜3年ほどが一般的です。ただし、新車特約の付帯条件は、保険会社によって違います。
たとえば、期間を「初度登録から1年以内」と設定している会社もあれば、「初度登録から5年以内」と設定している会社もあり、幅は広いです。
もちろん、期間が大きいほど保険料は高くなりますが、期間内であれば中古車であっても新車特約を付帯できます。
新車特約を付ける場合は、色んな保険会社から見積もりをとり、期間と保険料を比較してください。
[結論]新車特約は必要か、いらないのか?
新車特約が必要か、いらないと感じるかは、人によって異なります。新車特約を付けるのがおすすめな人、おすすめでない人は以下の通りです。
・高い費用で車を購入した人
・通勤を含めプライベートでも頻繁に車を運転する
・自分以外にも妻や子供、親など1台の車を複数人使う人が多い場合
・車を運転する機会が少ない人
・事故を起こしても、自己資金で新しい車を買い替えられる人
・月々の保険料が高くなるのを避けたい人
車を運転する機会が多かったり、1台の車を複数人使う人が多い場合は、事故が起きる可能性が高くなります。その場合は、新車特約を付けるかどうかを検討しても良いでしょう。
新車特約についてのまとめ
- 新車特約は車に大きな損害があった際に、新車購入時の金額が補償されるのがメリット
- 新車特約を付けたい場合は、自動車保険(任意保険)への加入が必要
- 盗難や自動車保険が適用されない損害については、補償対象外となる
新車特約が必要かどうかは、人によって判断が分かれます。自動車の購入価格が高額で、車を運転する機会が多い場合は、新車特約の付帯を検討してみましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。