カーボンシートの貼り方|自分で車の外装に貼りたい人、必見の情報
カーボンシートを車の外装に貼り付けると、デザイン性が上がり走行性能の強化が見込めます。
プロに貼り付けをお願いする場合の費用はフルラッピングの場合高額になりますが、自分で貼り付けを行う場合、かかる費用はカーボンシート代の数千円〜数万円のみです。
この記事では、カーボンシートの貼り方や注意点、またカーボンシートの選び方について紹介します。
自分で貼り付ける場合は、貼り方のポイントや注意点があるので必ず把握しておきましょう。
目次
カーボンシートとは?どんな素材?
カーボンとは「炭素繊維(元素記号:C)」のことです。
強度は鉄の10倍、重量は鉄の4分の1と非常に優れた素材で、レーシングカーのフレームなどに使用されています。
カーボンパーツの表面の模様をプリントしたシートがカーボンシートになります。
普通自動車にカーボンシートを貼り付ければ、少ない労力でドレスアップすることが可能です。
質感やデザインによっては、レーシングカーの雰囲気を出せます。そのため、カーボンシートはデザイン性に優れたシートです。
カーボンシートの選び方
結論から申し上げると、初心者は「ウェットタイプの3D」を選んでください。
こちらでは、カーボンシートの「ドライ」と「ウェット」の違い、質感やデザインについて解説していきます。
「ドライ」と「ウェット」
カーボンシートは大きく分けて「ドライ」と「ウェット」の2種類があります。
ドライはカーボン層を何層も重ねているため、耐熱性に優れており強度が高く、それでいて軽量です。
その性能の高さから、レーシングカーや飛行機など耐久性を求められる場所で使用されていますが、それだけに値段も高価です。
一方、ウェットはドライよりも重量は重く強度は劣ります。
しかし、ドライに比べると値段は安価なので、一般の人が車に使用するならウェットの方がお手軽でおすすめです。
【ウェットとドライの違い】
ウェットカーボン | ドライカーボン | |
使用する樹脂 | ポリエステル樹脂 | エポキシ樹脂 |
重量 | 重め | 軽い |
強度 | FRP(繊維強化プラスチック)より強い | 鉄の5倍以上の強度 |
価格 | ドライより安価 | 高価 |
用途 | 一般車両 | レーシングカーや航空機など |
質感
カーボンシートの質感は2D〜7Dという感じで分類されますが、主に車で使うタイプは以下の3つです。
3D:艶なしマットタイプ
4D:艶があるタイプ
5D:4Dタイプよりももっと艶があるタイプ
3D、4D、5Dと数字が大きくなるほど、艶感が出てカーボンのリアルな質感になります。
艶感を出したい人は5D以上がおすすめですが、傷が目立ちやすくなるのがデメリットです。
マット感のある3Dタイプは少々の傷は目立ちにくいので3Dタイプを選ぶのがおすすめです。
また、ドライよりもウェットの方がカーボンの質感が出ます。
そのため、初めてカーボンシートを貼る場合は「ウェットタイプの3D」がおすすめです。
デザイン
普通自動車のカーボンシートは、カラーバリエーションが豊富です。
定番のブラックはもちろん、赤・黄色・青など、細かい色が用意されているシートも存在します。
そのため、自分の車に合ったカラーを選ぶことができます。質感に加えて自分の車の雰囲気に合わせて、色選びするのがおすすめです。
カーボンシートを貼る際に必要なもの
カーボンシートを貼る際に必要な道具は、この3つです。
・カッター
・ドライヤー(ヒートガンでもOK)
・ヘラ
シートを車のサイズに合わせて切らなければいけないので、当然ですがカッターは必要です。
安物のカッターより、多少 高価でも切れ味に優れたカッターの方が、シートを綺麗にカットできます。
カーボンシートは、熱風を当てるとシートが柔らかくなり伸びていきます。
そのため、ドアミラーなどの曲線部分には、ドライヤーを当てると作業しやすいです。
ヘラは、シート内に残った気泡を取り除く際に使用します。
スマホの保護フィルムを貼るときに、気泡を外に追い出すようなイメージです。エア抜きの溝が付いている商品を選ぶと施工性はよくなります。
【注意】カーボンシートを貼る前に洗車を
カーボンシートを貼る前に、必ず洗車をしてください。洗車をしないと、車に付着しているゴミや油などの汚れが、カーボンシートの上から目立ってしまいます。
せっかくカッコ良いデザインのシートでも、汚れが目立ってしまうと台無しです。そのため、カーボンシートを貼る前は必ず洗車をするようにしてください。
カーボンシートの貼り方
ボンネットなどの外装に、カーボンシートを貼る際の手順は主に以下の流れです。
①:貼り付ける部分よりもシートを大きめにカットする
②:貼りたい部分にカーボンシートを貼り付ける
③:カーボンシートの余剰部分を切り落とす
④:貼り付ける部分よりもシートを大きめにカットする
貼り付ける部分よりシートが小さいと、後でツギハギのようにシートを貼り付けなければいけません。
せっかくのデザインが損なわれるので、貼り付ける部分よりもシートは大きめにカットしてください。
貼りたい部分にカーボンシートを貼り付ける
カーボンシートを貼り付けるときは、真ん中から貼り付けていき、徐々に端へと貼り付けてください。こうすることで、余計な気泡をできにくくします。
ドライヤーやヒートガンなどで熱を当てると、シートは伸びるので貼りやすくなるでしょう。
また、ヘラを使いながら気泡ができないように、丁寧に貼り付けてください。
カーボンシートの余剰部分を切り落とす
シートは大きめにカットしたので、貼り付けた後は余剰部分が出てくるので、この部分はカッターで切り取っていきます。
車のボディを傷付けないように、慎重に切り落としてください。
ドアミラー・内装インパネ周りも基本的には同じ
ドアミラーや内装インパネ周りも、基本的には外装と貼り方は一緒です。
ただし、ドアミラーは曲線だったり、内装インパネ周りは細かい部分だったりと、外装よりも神経を遣うかもしれません。
ドアミラーは、特にドライヤーを使いながら丁寧に貼り付けます。
ドアミラーは曲線のため、外装のときよりも柔らかくしてから、ゆっくりと伸ばすようにして貼り付けてください。
内装、特にカーナビなどがあるインパネ周りは、貼り付ける際に神経を遣います。細かい部分が多いので、気泡ができないように注意しましょう。
ゆっくりと伸ばしながら、ヘラをこまめに使うと気泡を作らずに貼り付けることができます。
自分で貼り付けるのが難しい場合はプロに相談を
自分でカーボンシートを貼るのが難しい場合は、プロに施工をお願いしましょう。コーティング専門店では、カーボンシートを施工してくれます。
ボンネット、ルーフ、ドアミラー、リアパーツなど、好きな場所にカーボンシートを貼り付けることが可能です。
車両や貼り付ける範囲の大きさで値段は変わりますが、ボンネットなら5万円の費用から施工してくれます。ルーフは範囲が広いので、10万円前後が相場です。
「自分で施工するのは難しい。」そんな場合は、コーティング専門店に相談してみましょう。
カーボンシートの貼り方についてのまとめ
- カーボンとは「炭素繊維(元素記号:C)」のこと
- 初心者がカーボンシートを選ぶ場合「ウェットタイプの3D」がおすすめ
- 自分で施工する場合は、カッターで車を傷付けないよう慎重に
カーボンシートを選ぶ場合は、専門店で購入することをおすすめします。
分からないことは店員さんに聞いて、自分の車のデザインに合った、機能的なシートを選ぶようにしてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。