フルビット免許とは?取得する順番、時間や費用について解説

雑学

フルビット免許(フルビット免許証)は、運転免許証の「種類」の欄が、全て埋まっている状態です。

そのためフルビット免許の人は、原付から大型トラック、大型特殊自動車など、全ての車種を運転することができます。

この記事では、かなりレアなフルビット免許について、取得するまでの時間や費用、また日本全国で何人ぐらいいるのかについて解説していきます。

フルビット免許とは、15種類の運転免許を全て取得すること

フルビット免許とは、15種類全ての車種の運転免許を取得した免許証のことです。上の画像のように、最近取得したり更新したりした人はマス目が14になります。

免許の種類についてですが、画像左上から順番に解説すると以下の通りです。

  • 大型:大型免許
  • 中型:中型免許
  • 準中型:準中型
  • 普通:普通免許
  • 大特:大型特殊免許
  • 大自二:大型自動二輪免許
  • 普自二:普通自動二輪免許
  • 小特:小型特殊免許
  • 原付:原付免許
  • 大二:大型第二種免許
  • 中二:中型第二種免許
  • 普二:普通第二種免許
  • 大特二:大型特殊第二種免許
  • 引・引二:けん引免許・けん引第二種免許

「フルビット免許」と「フル免許」の違い

フルビット免許のほかに、「フル免許」と呼ばれるものが存在します。フル免許とは、全ての車種の運転ができるものの、一部免許区分の記載が抜けている状態の免許証です。

フルビット免許とフル免許の違いについては、下の画像を参考にしてください。

画像右側の免許証では、〝普通〟と〝準中型〟が抜けています。しかし〝大型〟と〝中型〟の免許を取得しているため、フルビット免許と同様に準中型自動車や普通自動車も運転することが可能です。

そのため上位免許を最初に取得すると、フルビット免許にはならずフル免許となります。

フルビット免許にするための、免許取得の順番は?

フル免許ではなくフルビット免許にするためには、免許の取得の順番が大切です。先に上位免許を取得すると、フルビット免許にはなりません。

フルビット免許にするのであれば、以下の順番で運転免許を取得してください。

原付免許
小型特殊免許
普通二輪免許
大型二輪免許
普通免許
準中型免許
中型免許
大型免許
大型特殊免許
けん引免許
普通第二種免許
中型第二種免許
大型第二種免許
大型特殊第二種免許
けん引第二種免許

最初に〝普通免許〟を取得すると〝原付免許〝と〝小特免許〟も付いてくるため、フルビット免許にはなりません。同様に〝大型二輪免許〟を先に取得すると〝普通二輪免許〟は表記されず、フルビット免許とはならなくなります。

フルビット免許は日本で何人?500人いるかどうか

全ての運転免許のなかで、一番取得者が少ないのは〝けん引第二種免許〟です。警察庁が公表している「運転免許統計」によると、令和5年版の〝けん引第二種免許〟の取得者は、全国で504人しか存在しません。

出典:警察庁|運転免許統計・令和5年版

フルビット免許を達成するためには、全ての車種の免許を取得する必要があり、順番的に〝けん引第二種免許〟は最後に取得するのがセオリーです。

〝けん引第二種免許〟を取得者している全員がフルビット免許とは限らないので、フルビット免許は日本全国で500人もいないと考えるのが妥当でしょう。

フルビット免許取得にかかる時間と費用は?

こちらでは、フルビット免許取得にかかる時間と費用について解説していきます。

時間は最短でも3~4年

フルビット免許は何年で取得できるのか?年数は最低でも3年はかかります。なぜならば二種免許の受験条件には、「一種免許を受けてから3年以上経過が必要」という条項があるからです。

そこから教習所に通って、全ての免許を取得する時間を考慮すると、原付免許取得から早くても4年以内の年数になります。

また、仮に〝小特〟や〝原付〟よりも先に〝普通免許〟を取得している場合は、一度免許を失効させないといけません。

そして、改めて〝小特〟や〝原付〟など、下位の免許から取得していく必要があり、新しくフルビット免許を取得するには、さらなる時間がかかります。

費用は200~250万円

フルビット免許にかかる費用は、200〜250万円ほどです。たとえば〝普通二輪〟〝大型二輪〟の順番で免許を取得するには、20〜30万円ほどの費用がかかります。

また〝普通免許〟〝準中型免許〟〝中型免許〟〝大型免許〟の順番で免許を取得しても、それぞれ20〜30万円ほどになり、合計で80〜120万円の費用が必要です。

そのほか、大型特殊免許や各二種免許を取得するとなると、100万円ほどの費用がかかります。また、3月は繫忙期で免許費用が高くなるため、受験する時期によって金額が変動します。

そのため、フルビット免許を取得するには、200〜250万円ほどの費用がかかると思ってください。

免許の種類や費用については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

フル免許は内容も同じで、時間も費用も節約できる

フルビット免許に拘らず、全ての車種を運転したいのであれば、フル免許を取得するのがおすすめです。

〝普通免許〟を所持しているのであれば、〝大型自動二輪免許〟〝大型第二種免許〟〝大型特殊第二種免許〟〝けん引第二種免許〟を取得することで、時間も費用も節約できます。

〝大型第二種〟〝大型特殊第二種〟〝けん引第二種〟の取得条件は以下の通りです。

免許の種類年齢条件
大型第二種/大型特殊第二種21歳以上・大型免許
・中型免許
・普通免許
・準中型免許
・大型特殊免許 以上の免許のいずれかを通算3年以上所有 もしくは他の第二種免許を所有している
けん引第二種21歳以上・大型免許
・中型免許
・普通免許
・準中型免許
・大型特殊免許 以上の免許のいずれかを通算3年以上所有
もしくは〝けん引免許〝か他の第二種免許を所有

また〝大型自動二輪免許〟を取得する場合、〝普通免許〟の所持者であれば費用を安くすることができます。

フルビット免許証についてのまとめ

  • フルビット免許とは、15種類の運転免許を全て取得すること
  • フルビット免許取得にかかる時間は、3~4年
  • フルビット免許取得にかかる費用は、200~250万円

フルビット免許は、レア度が高い免許です。ただし、取得するには長い年数と多額の費用がかかります。そのため全ての車種を運転したいのであれば、フル免許の方がおすすめです。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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