コリジョンコース現象を分かりやすく!対策や事故の過失割合を解説

雑学

「交差点で対向車が止まっているように見えたのに、突然接近して衝突してしまった。」

そんな事故の一因となるのが「コリジョンコース現象」です。

これは、互いの速度や進行方向が一定の場合、ドライバーの視野に入り続けることで動いていると認識しづらくなる視覚的錯覚です。

特に交通量の少ない田園地帯などでは、衝突寸前まで気づかないことがあり、大事故につながる危険性があります。

今回の記事では、コリジョンコース現象が発生する原因や危険性、対策について解説していきます。

コリジョンコース現象とは?

コリジョンコース現象とは?

コリジョンコース現象とは、交差点などで車両同士が同じ速度で接近する際に、互いの動きを認識しづらくなる視覚的な錯覚のことです。

特に見通しの良い交差点では、相手の車が止まっているように見えてしまい、衝突する危険性が高くなります。

コリジョンコース現象は、北海道の十勝地方などの広い平野部で多く発生していることから、別名として「十勝型事故」や「田園型事故」とも呼ばれています。

対策としては、交差点進入時に意識的に視線を動かし、減速して周囲の安全を確認することが重要です。また、自治体では標識の設置や道路の視認性向上を進めています。

原因|コリジョンコース現象はありえない?理由を解説

コリジョンコース現象はありえない?理由を解説

コリジョンコース現象は、田園風景などの見通しの良い交差点で発生することが多いため、「ありえない」と感じるかもしれません。

しかし、人間の視野やピラーの死角、運転手の思い込みといった原因により、コリジョンコース現象は発生します。

人間の視野

人間の視野には、物の色や形を正確に認識できる「中心視野」と、動きを捉えられるが詳細がぼやける「周辺視野」があります。

コリジョンコース現象は、交差点で斜め45度の位置から接近する車両が周辺視野で捉えられやすく、止まっているように錯覚することで発生します。

ピラーの死角

ピラーの死角とは、車のフロントピラー(フロントガラスの左右にある支柱)が視界を遮ることで、交差点などで接近する車両を見落とす現象です。

特に交差点では、斜め45度の位置から近づく車がピラーの影に入りやすく、ドライバーが気付かないまま進行してしまう恐れがあります。

これにより、コリジョンコース現象が発生し、出会い頭の衝突事故につながるケースがあります。

運転手の思い込み

コリジョンコース現象の原因の一つに、運転手の思い込みがあります。

見通しの良い交差点では、運転手は「障害物がないため安全」と誤認しやすいです。そのため、周囲の車両の動きを正しく把握できない場合があります。

また交差点に進入する際、相手の車が止まっているように見える錯覚が生じることがあり、衝突する危険性が高いです。

特に、速度が同じ車両同士が接近すると、動いていることに気付かず、注意を怠ることがあります。

リスク|コリジョンコース現象の危険性

コリジョンコース現象の危険性

コリジョンコース現象のリスクは、交通量の少ない田園などの事故の危険を感じにくい場所で発生するため、大事故につながりやすいことです。

見通しの良い交差点では、運転手が「障害物がないため安全」と誤認しやすく、周囲の車両の動きを正しく把握できないことがあります。

特に、速度が同じ車両同士が接近すると動いていることに気付かず、注意を怠ることがあります。

結果として衝突寸前まで減速せず、衝突の強い大事故に発展しやすくなり、命に係わるため危険です。

対策|コリジョンコース現象による事故を防ぐ方法

コリジョンコース現象による事故を防ぐ方法

コリジョンコース現象による事故を防ぐには、首を動かして左右の安全確認をしたり、道路標識をよく確認したりすることです。

また、交差点を通過する際は減速して、細心の注意を払いましょう。

首を動かして左右の安全確認をする

コリジョンコース現象による事故を防ぐためには、交差点進入時に首を動かして、左右の安全確認をすることが重要です。

人間の視野には「中心視野」と「周辺視野」があり、周辺視野では動いていないものを認識しづらくなります。

そのため、交差点で斜め45度の位置から接近する車両が止まっているように、錯覚してしまう恐れがあります。

首を動かして視線を変えることで、周辺視野にある車両を中心視野で捉えやすくなり、衝突の危険を減らせます。

道路標識をよく確認する

コリジョンコース現象による事故を防ぐためには、道路標識をよく確認することも重要です。

見通しの良い交差点では、ドライバーが「安全」と思い込みやすく、注意が散漫になりがちです。

しかし、標識には「交差点注意」や「一時停止」などの警告が表示されており、これを見落とさないことで事故のリスクを減らせます。

また、自治体では交差点の手前に標識を設置したり、路面に注意喚起の表示を施すなどの対策を進めています。

運転時は周囲の状況だけでなく、標識を意識的に確認して安全運転を心がけることが大切です。

交差点を通過する際は減速して細心の注意を

交差点を通過する際に減速し、細心の注意を払って、コリジョンコース現象を防いでください。

見通しの良い交差点付近では、速度が同じ車両同士が接近すると動いていることに気付かず、注意を怠ることがあります。結果的に衝突寸前まで減速せず、大きな事故に発展しやすいです。

これを防ぐためには、交差点進入時に意識的に視線を動かし、減速して安全確認を徹底することが重要です。

交差点手前では道路標識を確認しながら、減速して注意を払うことで衝突事故を避けられます。また、一時停止の看板がない交差点でも、手前で減速しながら安全に通過してください。

コリジョンコース現象についてのまとめ

  • コリジョンコース現象とは、交差点で車両同士が接近する際に、互いの動きを認識しづらくなる視覚的錯覚
  • 田園風景など見通しの良い交差点では、相手の車が止まっているように錯覚して、コリジョンコース現象が起こりやすい
  • 同じ速度で車が衝突するため、減速しないと大事故につながりやすい

コリジョンコース現象を防ぐためには、交差点進入時に意識的に視線を動かし、減速して安全確認を徹底することが重要です。

幅広い田園風景など、見通しの良い道路を走行する際は、コリジョンコース現象に注意して運転しましょう。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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