車内の除湿方法!車内に湿気が溜まる原因、湿気の取り方を解説
夏はもちろん、冬は車内と車外の寒暖差で、車内に湿気が溜まることがあります。
夏は高い湿度で気分が悪くなるため、早めに車内の湿気を外に出したいものです。また、冬の車内に湿気が溜まって窓ガラスが曇ると、視界が悪くなるため危険です。
この記事では、車内に湿気が溜まる原因をはじめ、車内に溜まった湿気の取り方について、おすすめの方法を解説していきます。
目次
車内に湿気が溜まる原因と危険性
車の中は、湿気が増えやすい環境と言えます。そもそも、車内は気密性が高くありません。そのため、車内に溜まったホコリやゴミが湿気を吸い込みやすいです。
そして、梅雨や夏場は湿度が高いため、車内の湿気も自然と溜まりやすくなります。
冬場は、暖房をつけた車内と冷たい空気の車外で、温度差が発生しやすいです。温度差が発生すると窓ガラスに結露ができて、次第に窓ガラスが曇ってきます。
また、多くの人を車に乗せると、人間の体温が原因で車内の湿度は高くなりやすいです。
車内の湿度が高いと体がダルくなってきたり、むくみができたりするため、夏も冬も車内の湿度が高くなるのは良くありません。
また、湿度が60%を超えてくると、カビやダニが発生しやすくなります。アレルギー体質の人は、カビやダニによってアレルギーが悪化する危険性があります。
エアコンを使った車内の除湿
こちらでは、エアコンを使った車内の湿気を取る方法について解説していきます。
デフロスターをオンにする
デフロスター(defroster)とは「霜取り装置」のことで、フロントガラスや車両前方のドアガラスの内側の曇りを取る機能です。
フロントガラスなどに集中的に送風することで、乾燥させて曇りを除去します。現在販売されている多くの車では、デフロスターをオンにすれば、エアコンで除湿された空気がフロントガラス周辺に集中して、風を送ってくれます。
夏は「内気循環」に、冬は「外気導入」にする
梅雨や夏場は、車外の湿度が高くなっているため、エアコンをオンにしたら内気循環にしてください。内気循環に設定すると、車内の空気が循環しやすくなるので除湿に効果的です。
ただし、内気循環を長時間使用すると、車内の二酸化炭素濃度が高くなり、頭痛を起こしやすくなります。そのため、定期的に車内を換気してください。
冬場は逆に、窓ガラスが結露して曇るのを避けるため、外気導入でエアコンを使いましょう。冬場は車外の空気が乾燥しているため、その空気を取り込むことで効果的に除湿できます。デフロスターもオンにしておけば、短時間で窓ガラスの曇りを取ることが可能です。
冬の時期であれば、窓ガラスが曇るのを避けるために外気循環でエアコンを使います。
素早く窓ガラスの曇を取り除くならば、デフロスターも併用してください。
デフロスターを作動させれば、自動的にエアコンの除湿機能が稼働するので短時間で曇りを取れます。
冬はA/Cボタンを効果的に使う
「A/C」とは「Air/ Compressor(エアー/コンプレッサー)」の略です。
スイッチを入れることでコンプレッサーが作動し、車内を冷却したり除湿したりすることができます。夏場に使用することの多い機能ですが、冬場の除湿にも役立ちます。
冬場に窓ガラスが曇るのは、車の外よりも車内の湿度が高いことによるものです。グラスに冷たい水を入れると、グラスの外側が結露で曇る現象をよく見かけます。
同じ要領で、特に多い人数を乗せた車には似たような現象が起こっているのです。A/Cスイッチを使って除湿をすることで、窓ガラスが曇ることを防げます。
注意点
注意点としては、常にA/Cボタンをオンにすると燃費が悪くなることです。そのため、曇ったときにだけ使うのが効果的で、ガソリン代の節約に繋がります。
エアコン以外にできる車内の湿気対策
エアコン以外にできる車内の湿気対策として、運転中は窓を少し開けること、除湿剤を車に置いておくことです。
窓を少し開けて運転する
車内が乾燥していると感じたら、窓を数センチ開けて運転するのが手っ取り早いです。車内の湿気を外に出して外気を取り込むことで、車内を乾燥させることができます。
特に夏場は長時間駐車すると、車内の湿度は上がりやすいです。運転する前に車内の湿気を外に出してから、冷房が効くまでは窓を少し開けながら運転しましょう。
夏に車内温度を下げたり、除湿したりする方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
除湿剤を車内に置く
夏場は駐車していると、短時間で車内に湿気が溜まってしまいます。また、冷房をつけたり切ったりして湿度が急激に変化すると、雑菌が増えてカビが繁殖しやすいです。
そのため、100円ショップやホームセンター等で売っている水とりぞうさん、もしくはシリカゲルなどの除湿剤を車内に置いておきましょう。
カビの発生を防ぐならば、トランクルームやフロアマットの上に除湿剤、もしくは乾燥剤を置いてください。
水が溜まるタイプの除湿剤を使う際は、中の塩化カルシウムが車内にこぼれないように気を付けましょう。
冬場に窓ガラスが曇るのを防ぐ方法
車を運転する前に、あらかじめ窓ガラスが曇るのを防ぐ方法があります。それは「界面活性剤」を窓の内側に塗ることです。
家庭に常備しているものであれば、台所洗剤やシェービングクリームに界面活性剤が多く含まれています。
乾いたタオルに洗剤やクリームを塗り、窓ガラスの内側を拭いたあと、タオルやマイクロファイバーで乾拭きするだけで、除湿効果が期待できます。
ただし効果は一時的なため、長時間運転をして窓ガラスが曇ってきたら、A/Cボタンやデフロスターをオンにしましょう。
車内の除湿方法についてのまとめ
- 車の中は気密性が高くないため、車内に溜まったホコリやゴミが湿気を吸い込みやすい
- デフロスターやA/Cボタンを効果的に使って、車内の湿気を追い出す
- 夏場は車内に除湿剤を置いて、湿気が溜まるのを防ぐ
車内の湿度が高いと体がダルくなってきたり、むくみができたりします。体調を整えて車を運転するには、車内の湿気対策をしっかりと行いましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。