雨の日の運転で起こる「ハイドロプレーニング現象」とは

トラブル

雨の多くなる季節、道路は雨水で水しぶきが上がるほどの状態になる日も多くなります。

雨天時の走行はもちろん、水たまりができた道路を走行する際に気を付けたいのが、「ハイドロプレーニング現象」です。ゲリラ豪雨が起こりやすい夏場は、特に注意が必要です。

今回の記事では、ハイドロプレーニング現象の原因や対処法について解説していきます。

「ハイドロプレーニング現象」とは

「ハイドロプレーニング現象」とは、濡れた路面や水溜りの上を走行した際にタイヤが滑り、ブレーキやハンドル操作が全く効かなくなる現象のことを指します。

路面とタイヤとの間に水膜ができることによって摩擦力が失われるため、「走る」「曲がる」「止まる」の全ての動作の制御ができなくなってしまいます。

ハイドロプレーニング現象は「水膜現象」「アクアプレーニング現象」と呼ばれることもあります。

ハイドロプレーニング現象が起こるとどうなるの?

ハイドロプレーニング現象が起きると車の動きを制御することが困難になり、最悪の場合は大事故に繋がってしまうことも十分にあり得ます。

特に高速道路で起こりやすい現象ですが、ハンドルが軽くなったように感じ、車がふわっと浮いた感覚がしたあと、ブレーキが全く効かなくなってしまいます。

ハイドロプレーニング現象が起こったときの対処方法

ハンドルが軽く感じ、車が浮いたような感覚になったら、

  1. アクセルペダルからゆっくり足を離す
  2. ハンドルを強く握ったままの状態にする
  3. エンジンブレーキで徐々に速度を落とす
  4. 車が自然に停止するのを待つ

この4ステップを守ってください。

ハイドロプレーニング現象が起こってしまうと、車のコントロールが全く利かなくなってしまいます。

ブレーキを強く踏もうとしたり、ハンドル操作で何とか切り抜けようとしてもコントロールが効かないため、ますますパニック状態に陥ってしまい、状況が悪化してしまう可能性があります。

車の状態が落ち着くまでは成り行きに任せ、自然に停止するのを待ってください。

ハイドロプレーニング現象が起こる原因

ハイドロプレーニング現象が起こる原因は、主にタイヤ雨天時・雨天後の路面状態によるものです。

タイヤの空気圧が著しく低くなっている

タイヤの空気圧が不足すると、タイヤと路面との接地面積が大きくなります。接地圧が低下するため、タイヤと路面の間にある水を排水しきれなくなってしまい、ブレーキを効かせることが難しくなってしまいます。

タイヤの溝がかなり摩耗してきている

タイヤの溝が摩耗しきっているとタイヤの排水性が悪くなり、ブレーキが正常に効かなくなってしまいます。溝の内部に砂や小石などが詰まっていたり、異物が挟まっていたりすると同様の状況になってしまいます。

深い水たまりの上を走行している

路面に溜まった水の量が多いと、タイヤの溝だけでは排水しきれません。タイヤと路面の間に水が残り、スリップを引き起こしてしまいます。

水が溜まった路面の上でスピードを出しすぎている

スピードが出た状態で水溜りに入ってしまうと、タイヤの排水能力が水のもつ粘度を処理しきれなくなり、タイヤと路面の間に水が残ってしまいます。

タイヤと路面の間に水が残ると、ブレーキが正常に効きません。

タイヤの回転方向に指定がある場合、逆向きになっている

「トレッドパターン」と呼ばれるタイヤの回転方向に指定がある場合、逆向きに装着されていると排水が追いつかなくなり、スリップが起きてしまいます。

「ハイドロプレーニング現象」を防ぐための対策

水たまりの多い道路ではスピードを抑える

雨の日や雨天後の道路では、スピードを抑えて走行しましょう。ハイドロプレーニング現象は雨の日だけでなく、水たまりが原因で起こる現象です。

特に、時速80km/hの速度で走行する高速道路の運転は注意してください。通勤ルートで水たまりができやすい道路を走行する場合は、雨の日や雨天直後はルートを変えるのも一つの手段です。

タイヤチェックを定期的に行う

タイヤチェックを定期的に行い、交換することで「ハイドロプレーニング現象」を防ぐことができます。

月に一度のペースで、

  • タイヤの空気圧
  • タイヤゴムの摩耗状態

以上の2点を重点的にチェックしてください。

タイヤの空気圧が低いと、車の燃費が悪くなったりタイヤゴムの摩耗が早くなってしまいます。タイヤゴムが摩耗しているということは、タイヤが滑りやすくなっている状態なので、天候に関わらずスリップを起こしやすくなります。定期的なチェックは欠かさないようにしてください。

定期的なチェックがどうしても難しい場合は、排水性の高いタイヤに変えてみましょう。

タイヤを含めた車の日常点検については、以下の記事で詳しく解説しています!

ハイドロプレーニング現象を起こさないためにできること

ハイドロプレーニング現象を引き起こさないようにするための対策としては、

  • タイヤの空気圧やタイヤゴムの状態のチェックを定期的に行う
  • 雨の日はスピードをできるだけ落として安全運転を心がける
  • 水たまりができやすい道路は徐行、または走行を避ける

などが挙げられます。ハイドロプレーニング現象は時速80km以上で走行する高速道路で起きやすい現象なので、雨天時の高速道路の走行は特に注意してください。

雨の日は運転時の視界が悪くなるだけでなく、事故が起こりやすい道路状態でもあります。

タイヤの状態を万全にした上で、必要以上にスピードを出さず、安全運転を心がけるようにしてください。

こんな時は、是非glassDへ依頼を!

①:雨の多くなる時期、自動車ガラスのメンテナンス方法として予めコーティングを施すといいと聞きますが、そのようなメンテナンスをglassDへ依頼することは可能ですか?

撥水のコーティングも承っておりますので、是非ご依頼ください。他にも、油膜汚れや水垢の除去も承っております。ガラスの視界が悪いと思ったら是非一度、duksまでご相談ください。

②:依頼を受けていただける場合、どのくらいの作業時間がかかりますか?

撥水のみでしたらフロントガラスで約1時間程度全面なら2時間〜3時間程度のお時間をいただきます。ガラスの汚れ具合によっては下地処理に時間がかかる場合がございますので、事前にご相談ください。

③:雨染みや雨後に放置してしまったことで固着した汚れなど、自分自身で手の施しようがない場合、相談することは可能でしょうか?

是非ご相談ください。専用の溶剤と機械にて対応いたします。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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