中古車買ってすぐ車検を避けるには?車検あり・なしの違いと費用

中古車の車検は、購入後の費用や手間に大きく影響する重要なポイントです。
同じ中古車でも「車検あり」「車検整備付き」「車検なし」など状態に違いがあり、どれを選ぶかで必要な費用や受ける整備内容が変わります。
整備付きの中古車なら初期トラブルを避けやすく、車検なしの車なら購入価格を抑えられるなど、それぞれにメリットがあります。
今回の記事では、車検の基本から状態ごとの違いまで、初心者にも分かりやすく解説していきます。
・中古車の車検整備付き、整備無しとは?
・中古車の車検にかかる費用
・中古車はどの車検の状態を買うべき?
目次
[はじめに]車検に関する基本的な知識

中古車を購入する際に、まず理解しておきたいのが「車検の目的」と「車検を受ける周期」です。
これらは安全に車に乗り続けるための基本であり、費用や購入後の手間にも大きく関わります。
車検の目的
車検の目的は、車が国の定める安全基準や環境基準を満たしているか確認することです。
ブレーキやライト、タイヤなどの重要部品が正常に作動していなければ事故につながります。また、排ガスが基準を超えれば環境への負荷も大きくなります。
中古車の場合は、前オーナーの使い方が分かりにくいのが懸念点です。そのため車検は「今、この車が安全に走れる状態か?」を、客観的に判断する大切な機会になります。
車検の基本的な知識については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
車検は基本的に2年に1回受ける
車検は新車登録後の初回が3年、その後は2年ごとに受けるのが原則です。中古車でも、同じルールが適用されます。
車は走行距離や年数に応じて部品が劣化するため、定期的な点検で安全性と環境性能を維持する必要があります。
2年という周期は、整備の現場でも「安全に乗り続けるために妥当な期間」とされています。
車検を何年ごとに受けるかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
車検の状態は中古車によって様々

車検の状態は、中古車によって様々です。具体的には、次の3つに分かれます。
- 車検あり
- 車検整備付き・車検整備2年付き
- 車検整備別・車検なし
「車検あり」の中古車
内容:車検の有効期限が残っている状態
メリット:納車後、すぐに運転できる
デメリット:車の整備が不透明なため、故障のリスクに気付きにくい
「車検あり」と表示された中古車は、有効な車検が残っている状態を指します。
購入後すぐに車検費用を払う必要がなく、名義変更だけで乗り出せるのがメリットです。
車検の残り期間が長いほど、当面の維持費を抑えられます。当面の維持費を抑えられるのは、大きなメリットです。
「車検整備付き」「車検整備2年付き」の中古車
内容:販売店が車検や法定点検をして、納車してくれる
メリット:車検を通しているため、故障のリスクが少ない
デメリット:費用が高くなりやすい
「車検整備付き」や「車検整備2年付き」と表示された中古車は、販売店が納車前に法定点検を行い、必要な整備を済ませた状態で納車される車です。
そのため、2年間は車検を受ける必要がありません。整備済みのため、初期トラブルの不安が少ない点も魅力ですが、その分費用が高くなります。
「車検整備別」「車検なし」の中古車
内容:車検が切れている状態
メリット:購入費用を安く抑えられる
デメリット:公道を走行できない、自分で車検業者を探す手間がかかる
車検が切れている、または整備費用が販売価格に含まれていない車です。
購入後に必ず車検を受ける必要があり、費用や整備内容を自分で選べる一方で、総額が高くなる可能性もあります。
長期間放置されていた車も多く、ブレーキやタイヤ、下回りの劣化が進んでいるケースもあるため、事前の確認が重要です。
また、車検が切れた車は公道を走行できません。そのため、検査を受ける際はレッカーで車両を運んでもらうか、出張車検を呼ぶ必要があります。
車検の残り期間を確認する方法

車検の残り期間を確認する最も確実な方法は、車検証とフロントガラスに貼られた検査標章(車検シール)を見ることです。
車検証には「有効期間の満了日」が明記されており、ここが車検の正式な期限になります。
一方、検査標章はフロントガラスの上部に貼られている四角いステッカーで、数字は「車検が切れる年と月」を示しています。
(画像左は「令和5年7月」に車検が切れることを表しています)
中古車を購入する際はこの2つを確認し、残り期間がどれくらいあるのかを把握することが大切です。
残り期間によって、購入後の維持費や車検のタイミングが大きく変わるため、見落とさないように注意してください。
検査標章(車検シール)については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
中古車の車検にかかる費用はいくらくらい?

車検費用は、大きく次の3つで構成されます。
- 法定費用
- 車検基本料金
- 部品交換費用
法定費用は自賠責保険料や重量税など国に支払う固定的な費用で、どこで車検を受けても金額は変わりません。
車検基本料金は整備工場ごとに異なり、点検にかかる作業料が含まれます。
そして、最も差が出やすいのが部品交換費用です。中古車の場合は、走行距離や経過年数が長いほど交換部品が増え、費用が高くなる傾向にあります。
車の状態によって総額が大きく変わるため、見積もりの内訳を確認することが重要です。
車検の費用については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
「車検あり」「車検整備付き」「車検なし」の中古車はどれを買うべき?
どの車検の状態の中古車を選択するかは「コスト」か「手間の少なさ」か、どちらを優先するかで変わります。
- 手間を考えるなら「車検あり」と「車検整備付き」がおすすめ
- 少しでも費用を抑えたいなら「車検なし」がおすすめ
手間を考えるなら「車検あり」と「車検整備付き」がおすすめ
「車検あり」や「車検整備付き」の中古車は、購入後の手間を大きく減らせる点が魅力的です。
「車検あり」の車は有効期限が残っているため、名義変更を済ませればすぐに乗り出せます。
「車検整備付き」は販売店が法定点検を行い、必要な整備を終えた状態で納車されます。そのため、初期トラブルの不安が少なく安心感が高い選択肢です。
もちろん「車検なしの車」と比べると、費用はやや上がります。しかし、手続きや整備の手間を考えれば、総合的な負担は軽くなるケースが多いです。
少しでも費用を抑えたいなら「車検なし」がおすすめ
「車検なし」の中古車は、購入価格をできるだけ抑えたい人に向いています。
車検が切れている分、販売価格が低く設定されている場合が多いです。自分で安い業者を探して車検を受ければ、総額をさらに下げられる可能性があります。
ただし、車検を受けるまでは公道を走ることができません。整備工場への搬送手配や見積もりの比較など、時間も手間もかかる点は理解しておく必要があります。
[注意]車検が切れた車は公道を走行できない!
車検が切れた車は、公道を一切走行できません。車検が失効した状態で走ると道路運送車両法違反となり、罰金や減点などの厳しい処分を受けます。
車検切れの車で公道を走行した場合の罰則については、次の表を参考にしてください。
| 無車検運行 (車検切れ) | 無保険運行 (自賠責保険切れ) | 無車検運行+無保険運行 | |
|---|---|---|---|
| 罰則や罰金 | 6ヶ月以下の懲役、又は30万円以下の罰金 | 1年以下の懲役 又は50万円以下の罰金 | 1年6ヶ月以下の懲役、又は80万円以下の罰金 |
| 行政処分 | 30日間の免停処分 | 30日間の免停処分 | 90日間の免停処分 |
| 違反点数 | 6点 | 6点 | 6点 |
移動させたい場合はレッカー手配や仮ナンバーの取得が必要で、思った以上に手間がかかります。
中古車を購入する際は、車検の有効期限を必ず確認し、切れている場合は納車までの段取りや追加費用を把握しておくことが大切です。
中古車の車検についてのまとめ
- 車検は、車が国の定める安全基準を満たしているかを確認し、2年に1回受ける必要がある
- 「車検あり」「車検整備付き」「車検なし」など状態によって必要な費用や手間が大きく変わる
- 「車検なし」の車は、公道を走行できないので注意
中古車の車検は、購入後の安心感や維持費を左右する大切なポイントです。整備付きなら安心して乗り始められ、車検なしならコストを抑えられるなど、それぞれにメリットがあります。
この記事の監修者
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DUKS 受付窓口責任者
吹浦 翔太
年間84,000件のフロントガラストラブルに対応するDUKSグループで、受付窓口の責任者を務めています。
2008年から6年間、現場での実務経験を積み、現在は国内主要ディーラー各社からの修理依頼を中心に、状況の整理と修理方針の判断に携わっています。
保有資格は「JAGUフロントマスター」「ダックス事務検定2級」。
現場で培った知見をもとに、お客様にとって最善の修理をご案内します。












