車に乗る頻度が落ちた|放置はNG!一ヶ月に一回は運転するべき理由とは

メンテナンス

2019年末頃から新型コロナウィルスが流行した影響で、頻繁に自粛要請が出るようになりました。

車で遠出をする機会が減ったり、リモートワークが主体になったりした人も少なくはないはずです。

通勤・旅行などで車を運転する頻度が減った人も多いのではないでしょうか。実は、車を長期間乗らないまま放置しておくのは車にとって好ましくありません。

今回は、車を長期間放置した場合の注意点や、対策について解説していきます。

車は乗らないだけでも劣化する

ガソリンが腐る

ガソリンに正確な消費期限というものはありませんが、早くて3ヶ月程度から劣化が進みます。ガソリンを放置すればするだけ劣化が進み、酸化して強烈な異臭が発生するようになります。

劣化が進むとインジェクション(燃料を噴射する装置)に変質物が溜まってしまい、車を始動させることが難しくなる可能性があるのです。

そうなった場合、一度パーツを分解して新しい部品への交換が必要になる場合もあります。

バッテリーが上がる

車のバッテリーは、運転していないときでも微量の電気が常に流れ続けています。コンピューターの情報を記録したり、時間を測ったりして電力を消費しているのです。

もしも、車を長期間放置してしまうとバッテリーが上がってしまいます。さらに、バッテリー自体が劣化していれば、数日間の放置でも上がってしまうので気を付けてください。

タイヤが変形する

車を長期間放置すると、タイヤが変形する危険性があります。同じ体勢を長期間続けることになるので、タイヤの一点だけに集中して力が加わり続けます。

力が集中した部分のゴムが次第に変形してしまうのです。最悪の場合、タイヤが全て変形してしまい、交換費用が高くなってしまう可能性があります。

各パーツが劣化する

エンジン内の部品の摩擦を軽減するため、エンジンオイルが各部品にコーティングされています。

これは部品を傷つけないためですが、車を長期間放置するとエンジンオイルは落ちていきます。

  • エンジンオイルが落ちると、鉄が酸化して部品の強度が一気に落ちる。
  • 久しぶりに車を動かすと、コーティングされていない部品が摩擦して壊れてしまう。

以上の現象が起こり、車を修理に出さなければならなくなることもあります。

1ヶ月に1回は車を運転する

先ほど紹介したリスクを避けるためには、1ヶ月に1回は車を運転してください。運転することでガソリンを消費し、バッテリーが充電されます。

他にも、車内換気をして新鮮な空気に入れ替えたり、サイドブレーキの固着を防ぐことにもつながるので、車は定期的に動かすようにしましょう。

車を放置したときのリスクについては、以下の記事でも詳しく解説しています!

車に乗る頻度が落ちたら売却・廃車も視野に

車は所持しているだけでお金がかかる

例えば、たまの買い物のときだけ月に2~3回しか運転しなくなったとしたら、コスパが悪いと言えますよね。

車には主に自動車税・自動車保険・車検代・駐車場代・ガソリン代といった固定費がかかってきます。

【表1:自動車の固定費に関する内容】

費用の種類費用の内容
自動車税軽自動車:年間10,800円、普通自動車の場合は排気量によって年間25,000円〜110,000円かかる。
自動車保険免許証の色、等級、加入している内容によって価格帯の幅は広い。
任意保険の場合、人によっては30,000~100,000円など、様々。
車検代検査を依頼する場所によって相場に差がある。2021年8月時点で、
・ディーラーの場合:軽自動車(約7万円)、1500ccクラスコンパクトカー(約10万円程度)
・カー用品の場合:軽自動車(約5万円)、1500ccクラスコンパクトカー(約7万円程度)
駐車場代地方部:3,000円/月〜5,000円/月 程度。
都心部:30,000円/月〜50,000円/月 程度。
ガソリン代1ヶ月に1度の給油・40ℓ普通自動車の場合
1ℓ140円と仮定して5,000円、年間計算で70,00円近く。

参考:https://car.rakuten.co.jp/magazine/articles/2019/shaken03/

参考:https://autoc-one.jp/knowhow/5001444/

車に乗る頻度と照らし合わせた場合、車を所持することが良いのかどうか一度検討してみるのも良いかもしれません。

カーシェアやレンタカーに切り替えるこ

とはいえ、住んでいる地域によっては、車は生活必需品の人も多いです。公共交通機関が発達していない地域では、車がないと生活できない人もいるでしょう。

今では、レンタカーやカーシェアといったサービスがあります。

「旅行や帰省のときだけ車を使いたい。」

「買い物のために週に2回ほど車が必要。」

このような場合は、思い切って車を売却し、レンタカーやカーシェアに切り替えるのも一つの手段です。

車に乗る頻度が上がれば、再び車を所持することを検討してみましょう。

レンタカーやカーシェアについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

最後に

今回は車に乗る頻度が落ちた場合のリスクと対処方法について解説しました。

一度購入すると車はなかなか手放せないものです。

「久しぶりに車を運転したら車が故障していた。」ということにならないよう、車は定期的に運転しましょう。

車が買い替え時期なら、売却をするのもオススメです。しばらくはレンタカーやカーシェアに頼り、車に乗る頻度が上がってきたら、再び車を購入してみるのも一つの手段です。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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