冬の雪国へ引越し!雪道の運転時に必要な備えと心構え

メンテナンス

2020年はコロナウイルスの影響もあり、テレワークが広く浸透した年でもありました。これから地方に移住して、テレワークで仕事をする人も多いのではないでしょうか。

地方で暮らしていくためには、車は必需品です。さらに雪国へ移住する場合は、それ相応の備えも必要になってきます。

今回の記事では、雪国へ引越しする際の車に関する情報を紹介していきます。

車に積んでおくと良い持ち物7つ

雪国で運転する際は、以下の持ち物を準備しておきましょう。

タイヤチェーン

スタッドレスタイヤだけで雪道を運転するのは非常に危険です。雪の日はタイヤチェーンを装着しましょう。

スノーブラシ

雪の日は小一時間買い物をしただけでも、車に雪が積もっています。スノーブラシで車の積雪を取り除きましょう。

軍手、ゴム手袋、長靴、懐中電灯

雪を取り除く作業時の必須アイテムです。軍手はゴム手袋と重ねて使ってみてください。雪の日は視界が悪いので、懐中電灯も常備しましょう。

カイロ、毛布、着込める服

渋滞に巻き込まれた際は、エアコンだけでは寒いです。

ブースターケーブル

渋滞中にバッテリーが上がる危険性があります。ブースターケーブルがあれば、他の車から電気を分けて貰うことが可能です。

解氷剤

もしもカギ穴が凍ったり、ワイパーが固まったりした際に解氷剤を使用すると便利です。

スタックヘルパー

タイヤが雪にハマった際に、タイヤの下に敷いて脱出する道具です。

雪国へ引っ越す前に確認しておくこと

自分の車で引っ越し先へ移動する人も多いでしょう。雪国へ引っ越す前…冬はもちろん、降雪の可能性がある春、秋も移動前には以下のことを確認してください。

天気予報

雪の日に起こりやすい「ホワイトアウト」は、視界が真っ白になって前方も後方も状況確認がしづらくなってしまいます。

また、降雪時は道路状況もかなり悪くなり、チェーンを装着していたとしてもアイスバーンには注意が必要です。

天気予報で移住先の状況を把握しておくだけで、何をどう対策すればいいかが明確になるので、天気予報は必ず確認しておきましょう。

悪天候で事故が起きる可能性が高いと少しでも感じたら、移動する日程を変更するのも一つの手段です。

交通状況

2020年末には新潟豪雪の影響により、関越道において最大2,100台以上の車による立ち往生が発生しました。積雪による渋滞に巻き込まれると、寒いなか長時間動けなくなってしまう場合があります。

交通状況はスマホやカーラジオで確認することが出来るので、30分に1回は交通状況を確認して回避策を考えておきましょう。

ガソリンの残量

移動前、ガソリンは必ず満タンにしておいてください。

立ち往生に巻き込まれてガス欠を起こしてしまうと、命の危険にも関わります。雪国エリアに入る前に給油しておくなど、ガソリンには常に余裕を持たせておくようにしましょう。

タイヤの状態

雪国の走行では、スタッドレス(冬タイヤ)への交換は必須です。

スタッドレスタイヤに交換せず、タイヤが減ったままの状態だと確実にスリップしてしまいます。本格的な冬が到来する前には必ずスタッドレスタイヤに交換し、あわせてチェーンを積むようにしましょう。

また、スタッドレスタイヤは残り溝、経年による性能劣化にも注意しましょう。

雪国で車を運転するにあたって

ここでは、雪国で運転するにあたっての心構えを解説します。

【走行時】

車間距離を広く取る

車間距離は充分にキープしましょう。

雪道は、万全の装備をしてもブレーキが通常時の道路よりも効きにくい状態です。特に坂道では、通常の2倍以上の車間距離を空けるようにしてください。

吹雪になると前方が確認しづらくなります。どの範囲まで視界が確保できるかを確認し、スピードを抑えながら車間距離を空ける運転を心がけてください。

カーナビに従ってゆっくり運転を心がける

特に、吹雪の日や雪が多く降る時期は、道路標識や路上のラインが見えづらなくなってしまいます。

土地勘のある人であれば標識の内容やラインがどこにあるかがすぐに分かりますが、引っ越したて人の場合はそうもいきません。

「一方通行」や「進入禁止」の標識を無視してしまう危険性もあるので、できるだけカーナビの指示に従いながらゆっくり運転するよう心がけてください。

スタックが起きても慌てない

スタッドレスタイヤを装着していても、雪道では決して万全というわけではありません。

スリップしてしまう可能性の他にも、雪にはまってタイヤが空回りする「スタック」が起こってしまう可能性があります。

もしスタックしても、慌てず対処することが必要です。

まず、小刻みに前進・後進をゆっくり繰り返しましょう。雪が踏み固められ、轍(通り道)が出来、脱出することができます。脱出する際には前述で紹介したスタックヘルパーがあると便利です。

雪国地帯では、道路端に砂の入った箱が設置されていることがあります。近くにあれば、タイヤの外周に砂を振りかけた後、スタックから抜け出しましょう。

坂道ですれ違う時は「登り」を優先

冬季以外の坂道でも、車同士がすれ違う時は「登りが優先」とされていますが、雪道の場合は必ずこのルールを守ってください。

雪の積もった坂道では坂道発進が難しく、稀ですがスリップを起こしてしまう危険性があります。

やむを得ず登りの雪道で止まらざるを得なかった場合は、「ロー」にしてゆっくり発進してください。

「急」がつく運転は絶対に行わない

雪道は滑りやすい事もあり、急ハンドルや急ブレーキ、急発進など「急」が付く運転はスリップの危険性が非常に高まります。

いつも以上に安全かつ慎重な運転を心がけましょう。

特に信号前や合流地点の発進・停車時はゆっくりブレーキとゆっくり発進を心がけてください。

歩行者に水はねしないよう運転する

雪国の道路には、センターラインに沿って消雪パイプが通っています。

スプリンクラーのように水を放出することで道路上の雪を溶かしているのですが、自動車にとっては安全を確保できるものであっても、歩行者にとっては必ずしも安全なものとは言えません。

自動車が通るときに水を跳ね飛ばし、歩行者に大量の水がかかってしまうこともあります。

走りやすいからといってスピードを出さず、歩行者に配慮した運転をしましょう。

歩行者が路上を歩くこともあることを意識する

除雪車が通った後は、歩道に雪が堆く積もっていることがあります。

歩行者はやむを得ず道路上を歩くことになるので、運転時は歩行者が路上に路上に現れる事があることを意識してください。

【駐車時】

エンジンは必ず切る

駐車する際は、必ずエンジンを切ってください。

雪でマフラーが塞がれてしまうと、排気ガスが車内に逆流して侵入する可能性が高くなります。最悪の場合、一酸化炭素中毒になる危険があるので、必ずエンジンは切るようにしましょう。

ワイパーを立てておく

あわせて、車を駐車する際は必ずワイパーを立ててください。

ワイパーを立てないままにしてしまうと、ワイパーが凍り、フロントガラスにくっついてしまう恐れがあります。豪雪時は自分の車を探すときの目印にもなります。

最後に

雪国へ引っ越す前にも、雪国へ移住した後も、今回解説した準備は必要不可欠です。

また、車そのものへの装備ももちろんですが、同時に歩行者へも十分に配慮した運転を心がけてください。

雪国で快適なドライブをするために、以下の記事に注意点が詳細に記載されています。ぜひこちらもあわせてチェックしてみてください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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