シリコンオフとは?脱脂の手順や代用品、車への正しい使い方ガイド

雑学

シリコンオフとは、車の塗装やステッカー貼りの前に使う脱脂剤で、作業の仕上がりを左右する重要な下地処理アイテムです。

どこで買えるのか、100均で代用できるのか、パーツクリーナーとの違いは何かなど、疑問を持つ人も多いはずです。

実際にはシリコンオフは専用品としての信頼性が高く、代用品は状況により使い分けが必要になります。

今回の記事では種類や購入場所、代用の可否まで初心者にも分かりやすく解説していきます。

シリコンオフとは「脱脂剤」のこと!車の下地処理に欠かせない理由

シリコンオフとは「脱脂剤」のことで、塗装・ステッカー・補修作業の成功を左右する重要な役割を果たします。

油分を取り除きたいときに使用し、車に関しては次のケースで使用するのが一般的です。

  • ボディの塗装
  • ステッカーの貼り付け
  • 傷の補修(メンテナンス)

このいずれかを行う際に、施工したい箇所の表面から油汚れを取り除くために使用します。

車のボディの汚れを落として、メンテナンスや塗装・ステッカー貼り付けなどの作業を行いやすくするため、下地処理(=脱脂)として使われる場合が多いです。

車の脱脂作業に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。

どれを選ぶ?シリコンオフの種類と購入できる場所

こちらでは、シリコンオフの種類や購入場所について解説していきます。

シート・スプレー・リキッドの3タイプを用途別に解説

シリコンオフ 種類

シリコンオフの種類としてはシートタイプやスプレータイプ、缶に入ったリキッドタイプが販売されています。

シート拭くだけで脱脂できます。
サッとステッカーを貼る際は、シートタイプがおすすめです。
スプレー脱脂したい箇所に吹きかけて、マイクロファイバークロスで拭き取るだけでOK。
細かい擦り傷の補修で使うのにおすすめです。
リキッド筆を液体に浸して、脱脂したい箇所に塗りつけます。
1缶4リットルで販売されているなど、こまめにボディの塗装をしたり、細かい擦り傷の補修をしたりする人におすすめです。

ためにステッカーを貼ったり、細かい擦り傷が気になったときに使いたい人には、シートやスプレータイプがおすすめです。

こまめに愛車の手入れをする人は、リキッドタイプで1缶4リットルのものを購入しましょう。

カー用品店やホームセンターなど、どこで買える?価格相場も紹介

シリコンオフは主にカー用品店やネット通販、ホームセンターで購入可能です。シートタイプが一番安く、5枚入りで300円〜500円ほどで販売されています。

スプレータイプは100ミリリットルで1,000円〜1,500円ほど、リキッドタイプは1缶4リットルで3,000円〜6,000円ほどで購入可能です。

リキッドタイプには1リットルサイズに小分けされた、チビ缶が1,500円前後で販売されています。場所の関係で4リットルを購入できない人は、このチビ缶がおすすめです。

初心者でも失敗しない!シリコンオフの正しい使い方と手順

シリコンオフ 使い方 手順

こちらでは、シリコンオフで脱脂する際に必要な物、手順について解説していきます。

用意する物

・シリコンオフ
・やわらかいタオル
・マイクロファイバークロス

以上の物が用意できたら、次の手順で作業を進めてください。

水洗いして砂やゴミなどを落とす
タオル、もしくはウエスで乾拭きして水分を取り除く
ボディを乾かしたら、脱脂したい箇所にシリコンオフを塗り付ける
仕上げにマイクロファイバークロスで綺麗に拭き取る

水洗いしたあとは、必ず乾拭きして水分を完全に取り除いてください。水分が残ったままシリコンオフを使うと、しっかりと脱脂ができません。

シリコンオフシートでもシリコンオフスプレーでもリキッドタイプでも、手順は同じです。

商品に記載されている使い方にしたがって、正しく使用してください。

【重要】安全に使うために!シリコンオフ使用時の3つの注意点

シリコンオフを使用する際は、次の3点に気を付けてください。

  • 屋外で使用する
  • ストーブや焚火など火の気から遠ざける
  • 手袋を着用する

シリコンオフは有機溶剤のため揮発性が高く、蒸気が充満した室内で火をつけると引火する恐れがあります。

火を使わなかったり、火気が近くにないとしても、密閉した室内で使用してしまうと人体に悪影響を及ぼす危険性があるので、十分注意しましょう。

また、屋外で使う際は焚火などの火の気から遠ざけるのはもちろん、夏は暑い日中の作業を避けてください。夏にシリコンオフを使うなら、涼しい朝方や夕方がおすすめです。

そして、作業時は必ず手袋を着用しましょう。素手で作業をすると、シリコンオフの成分によって皮膚上の油脂が分解されてしまいます。

誤って皮膚についてしまった場合は、流水でよく洗い流すようにしてください。

100均や家にある物で代用できる?身近な5つの代替品を検証

シリコンオフは、100均で購入できるものや家にある日用雑貨で代用できます。それが、以下の4つです。

  • 無水エタノールや消毒用アルコール
  • マニュキュアなどの除光液
  • 中性の食器用洗剤
  • パーツクリーナー
  • シンナー

注意点が1つあり、それはシリコンオフと比べると、どれも脱脂の効果が落ちることです。しっかりと脱脂したいときは、やはりシリコンオフを使いましょう。

無水エタノールや消毒用アルコールでの脱脂

新型コロナウイルスが流行してから、消毒用のアルコールを自宅に置いている人もいると思います。

実は手を消毒する際のアルコールや、無水エタノールはシリコンオフの代わりに使えます。

シリコンオフと比べて除去力は落ちますが、アルコールでボディに付着した油分を落として、皮膚や人体への害が少ない成分が特徴です。

強力な成分で車のボディに負担をかけたくない人や、女性におすすめです。

ネイル用の除光液で代用する際のポイント

マニキュアやジェルネイルを落とす際に使う、除光液でも代用できます。

ニオイは多少しますが、安全に使える代用アイテムです。女性や女性のいるご家庭の場合、除光液で代用してもかまいません。

食器用洗剤(中性)はフロントガラスの油膜取りにも有効

中性の食器用洗剤も、シリコンオフの代わりに使えます。また、フロントガラスの油膜取りとしても使えて、ステッカーを貼るくらいなら食器用洗剤で代用してもかまいません。

注意点としては、必ず中性の洗剤を使用すること、そしてゴムに付着すると劣化が早まるので、ワイパーや窓のパッキンには付着しないように気を付けることです。

食器用洗剤の油膜取りに関しては、こちらの記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。

【注意】パーツクリーナーとシリコンオフの決定的な違い

シリコンオフに似たアイテムとして、パーツクリーナーを思い浮かべる人もいると思います。

パーツクリーナーでも、シリコンオフの代用品として使用しても大丈夫です。しかし車の脱脂に関しては、シリコンオフに比べて効果が落ちます。

なぜかというと、シリコンオフとパーツクリーナーでは、使用する対象物がそもそも違うからです。

シリコンオフは車のボディやガラスに有効ですが、パーツクリーナーは金属パーツや金型、鋳型などに効果を発揮します。

そのため、パーツクリーナーは車に使用すると、シリコンオフよりも脱脂の効果が弱いです。

シンナーによる脱脂のリスクと素材への影響

シリコンオフの代用として最も知られるのが塗装用シンナーです。油分を溶かす力が強く、古いワックス成分も浮かせやすいため、脱脂効果だけを見ると近い働きを期待できます。

ただし揮発性が高く、素材を傷める可能性もあるため、用途を誤るとトラブルにつながります。

特に樹脂パーツや劣化した塗装面では影響が出やすく、扱いには十分な注意が必要です。

安全性や作業性を考えると、専用品との違いを理解したうえで選ぶことが大切になります。

シリコンオフはフロントガラスの油膜取りに使えるのか?

結論から言うと、シリコンオフをフロントガラスの油膜取りに使うのは、あまりおすすめできません。

軽い油膜なら取れないこともないですが、基本的には専用のクリーナーを使用してください。

シリコンオフは油膜除去というよりも、脱脂を目的として作られています。そのため、油膜除去のために使用するのは最適ではないです。

【Q&A】シリコンオフについてのよくある疑問・質問

こちらでは、シリコンオフについてのよくある疑問・質問を解説していきます。

Q
シリコンオフの代わりになるものは?
A

無水エタノールや除光液、中性洗剤などが代わりになります。

ただし、シリコンオフほどのクオリティにはならないので、あくまで「代用品」とお考えください。

Q
シリコンオフとパーツクリーナーは同じですか?
A

違います。シリコンオフは油分の除去に対して、パーツクリーナーは油分の洗浄です。

パーツクリーナーは機械部品の油汚れを洗浄する目的で作られ、揮発性が高く汚れを素早く浮かせます。

一方でシリコンオフは塗装前の油分を確実に除去するために成分が調整され、塗装面への影響を抑えながら脱脂できます。

まとめ|塗装や補修の精度を高めるなら専用のシリコンオフがおすすめ

  • シリコンオフとは、車体の塗装やステッカーを貼る際に使う脱脂剤のこと
  • シリコンオフを使う際は、手袋をして火の気のない屋外で使う
  • シリコンオフは無水エタノールや、食器用洗剤でも代用できる

シリコンオフは下地処理を整えるための重要な脱脂剤で、代用や購入場所を知ることで作業の幅が広がります。

100均アイテムやパーツクリーナーも状況次第で使えますが、仕上がりを重視するなら、やはり専用のシリコンオフを使用するのがおすすめです。

用途に合わせて選ぶことで、塗装や補修の精度が高まり、トラブルも避けやすくなります。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

             

DUKS  受付窓口責任者

吹浦 翔太

年間84,000件のフロントガラストラブルに対応するDUKSグループで、受付窓口の責任者を務めています。
2008年から6年間、現場での実務経験を積み、現在は国内主要ディーラー各社からの修理依頼を中心に、状況の整理と修理方針の判断に携わっています。
保有資格は「JAGUフロントマスター」「ダックス事務検定2級」。
現場で培った知見をもとに、お客様にとって最善の修理をご案内します。

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