車を買い替えるタイミングはいつがベスト?事前準備について解説

長く車に乗り続けていると、買い替えを検討するタイミングが訪れます。
結婚や出産などのライフステージ毎に車の買い替えを検討する人も多いのではないでしょうか。
車を買い替えるタイミングや、最適な時期はいくつか存在します。
今回の記事では、車の買い替え時期や買い替え時に検討すべきポイントを解説していきます。
目次
車を買い替えるメリットとデメリット
メリット
車を買い替えることで、年間の維持費を安くできる可能性があるでしょう。例えば、年式が新しい車に買い替えた場合は、以下のメリットがあります。
- 燃費が良い車に乗ることで、ガソリン代を抑えることができる。
- 環境性能に配慮した車だと、自動車税が安くなる。
- 部品交換の必要がなく、車検代が安くなる。
- 古い車を売却できれば、新しい車の購入資金に充てることができる。
買い替えた車の年式にもよりますが、新しいモデルほどガソリン代・自動車税・車検代を節約することができるでしょう。
また、車を買い替える際は中古車業者や廃車買取業者に売却することで、新しい車を購入するときの資金に充てることができます。
デメリット
車を買い替える際のデメリットは、主に以下の通りです。
- 購入費用が必要になる。
- 車を選び、書類の手続きなどの手間がかかる。
新しい車を購入する際は、年式が新しいほど費用がかかります。ローンを組む場合でも、頭金が必要となるケースが多いでしょう。
もちろん、年式が新しいほど前述のようにランニングコストを抑えられるため、維持費と比べて経済的なメリットを慎重に検討してください。
また、買い替えの際は、車選びや書類の手続きなど時間や手間をとられます。そのため、車にあまり興味のない人は、それらが負担に感じる可能性があるでしょう。
車を買い替えるタイミング
車を買い替えるタイミングは、ライフステージの変わり目だけでなく、車検や車の劣化、自動車税が上がる前や生活環境の変化があったときが最適でしょう。
車検前
まず、一つの目安となるのが車検です。車検は2年ごとに行いますが、年数が進めば車の劣化と共に車検費用が高くなります。
費用は車種、ディーラーや専門店により異なりますが、6万~15万円程度が相場と見て良いでしょう。部品の交換や修理が多くなれば、車検費用の高騰は避けられません。
車検前に車を売却すれば車検費用を浮かせることができ、売却したお金を車の購入費用に充てることができます。
各年数における、車検で車を買い替えるポイントを以下の図表から参考にしてみてください。

※リセールバリュー…一度購入した車を売却する際の買い取り・下取り価格です。
また、車検のタイミングと合わせてメーカー保証が切れるようであれば、同時に乗り換えも検討してみてください。
走行距離が10万kmを超えたとき
走行距離が増えると、当然ながらどこかの部品が劣化して、修理や交換が必要になる可能性が高いです。
また、10万kmを超えると、エンジンに影響を与える『タイミングベルト』のメンテナンスが必要になります。軽自動車なら3万円前後、普通自動車の場合は6万円~10万円程度が費用の相場です。
走行距離が10万kmを超えて車検前であれば、そのタイミングで乗り換えを検討してもよいでしょう。
自動車税が上がる前
自動車税は一定の年数が経過すると、税率が上がるようになっています。
ディーゼル車は「11年」、ガソリン車は「13年」を超えると税率が15%上乗せされます。さらに軽自動車は「20%」と、さらに高い課税となります。
税率が上がるタイミングで、エコカーなど環境に配慮した車に乗り換えると良いでしょう。
自動車税については、以下の記事でも詳しく解説しています!
生活環境の変化
家族が増えたことや子供の成長、または居住地の変更などは、車を買い替えやすいタイミングです。
- 子供の成長を考えて、大きめのファミリーカーに乗り換えたい。
- 転勤などで居住地が変わるので、北国なら寒冷地用の車に乗り換えたい。
生活環境が大きく変化する場合は、車の買い替えも一緒に検討してみましょう。
新車の買い替え時期は3月がベスト
新車に買い替える時期としては、3月がベストです。理由は以下の2つになります。
- 2~3月は中古車の購入需要が多くなるため、高値で売ることができる。
- 3月と9月は各メーカーの決算月なので、安く車を購入できる可能性がある。
以上のことから、車を売却して買い替える場合は3月がベストであると言えます。3~4月は、子供の進学や転勤などの生活環境の変化もあるので、買い替えを検討しやすい時期でもあります。
5年以上同じ車に乗っていて売却価格に期待できない場合は、9月に買い替えることを検討するのがベストです。
※2021年10月現在各自動車メーカーとも新車の納期に遅れが出ているので、新車を検討されている場合はディーラーへ相談した方がよいでしょう。
中古車の買い替え時期は4・5月がベスト
2~3月が「車が一番売れる時期」であるということは、そのタイミングで中古車に乗り換える人が多くなる『繁忙期』になります。
一方、4~5月は需要が落ち着いた『閑散期』となり、1年の中でも中古車が値下げされている時期です。
もしも中古車に乗り換えるなら、3月に車を売却して4月に購入するのが効率の良い乗り換え方法です。値下げ交渉なども、スムーズに進みやすくなるかもしれません。
車の買い替え前にやるべき確認事項
自動車税納付の確認
自動車税は、毎年4月1日時点の名義人に納付義務が発生します。自動車税とは、籍を置いている各都道府県に納付する地方税です。
車の買い替えで売却するときは、納税証明書が必要になりますので準備しておきましょう。ちなみに、売却ではなく廃車の場合は、残りの期間に合わせて還付金が発生します。
売却・廃車の場合も、以上のことを頭に入れて相談してください。
ローンの残りの確認
もしも、ローンが残っている状態での買い替えになると注意が必要です。ローンを返済している期間の車は、ディーラーやローン会社の名義となるので、車を売却することができません。
そのため、一括返済して自分名義にしてから、車の売却となります。
ローンを組む際は、乗り換え期間をしっかり想定しましょう。
新車の納期と査定額の確認
新車の場合は、車が納車されるまで1ヶ月から3ヶ月かかる場合があります。車を売却して新車に乗ろうとしても、納期が遅れると車を所持していない期間が発生するかもしれません。
なので、売却前に旧車の査定額の確認と、新車を購入した場合の納期について、事前に調べておきましょう。
書類の準備
ここまでの確認ができれば、あとは書類の準備です。軽自動車、普通自動車で用意する書類は若干異なります。以下の図表を参考にしてください。

なお、住民票は売却時には必要ありません。軽自動車を購入する場合と車検証の住所と印鑑登録証明書の住所が異なる場合に必要になります。
最後に
今回は、車を買い替えるタイミングと、車の購入・売却に最適な時期について解説しました。
頻繁に乗り換える人や、生活必需品としてできるだけ長い期間車を乗り続けたい人もいるでしょう。
買い替えの目安としては、7年~10年くらいが妥当であると言えます。この頃には走行距離が10万kmを超えて、性能や燃費が向上した新車が販売されています。
今回紹介した最適な時期も交えて、車の購入・売却するタイミングについて検討してみてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。